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技能職紹介 「スクリーン印刷」

スクリーン印刷職人



インクの魔術師
スクリーン印刷職人


スクリーン印刷職人ってどんなしごと?

枠に張った布で型を作り(版といいます)、その布の網目の小さな穴からインクを通して紙や布に印刷する技術です。 正式にはシルクスクリーン印刷といい、その名の通りシルク(絹)を版の材料にしていました。 しかし技術の進歩によりシルクのかわりに細かいポリエステルの網を張ったものに変わっています。
「水と空気以外なら全て印刷できる」と言われるほど、いろいろなものに印刷ができます。 そのため、この技術はたくさんのものに使われています。 紙や布はもちろん、テレビのロゴマークやパソコンの基盤、スマートフォンのアンテナにまで スクリーン印刷の技を見ることができます。
昔は全て手作業で印刷していましたが、最近は機械を使うことも多くなってきています。 しかし手作業の仕事がなくなったわけではありません。人の手でなくてはできない印刷技術もまだまだあるのです。

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スクリーン印刷の技 その1

スクリーン印刷のしくみ
スクリーン印刷の技 
	(1)細かい穴のあいたスクリーンに、光を当てると固まる特殊な薬品をぬる。
	(2)印刷したい絵をおき、その下から強い光を当てて薬品を固める。
	(3)水で洗う。固まらなかった絵の部分が洗い流される。
	(4)インクをのせ、スキージというヘラで平らにのばす。
	(5)洗い流された穴にインクが入る。
	(6)紙を外すとインクが印刷されている。

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スクリーン印刷の技 その2

手作業でたくさん印刷する場合、ひとつひとつがまったく同じように印刷されなければなりません。 そこで「自分が機械になる」と言われるように、正確な動きが必要となります。大変根気のいるしごとです。
しかし、スクリーン印刷の技のすごいところはそれだけではありません。 何種類もあるインクをまぜ、依頼人の望む色を出すのに大変な知識が必要になります。 「つまようじの先にちょっとつけた色をまぜる」といったような微妙な色合いを出す技術をもっています。 また、印刷中もインクの固まり具合を感じながら手の力を調節します。 まさにインクを自由に操る魔術師です。

↓たくさんのインクの缶
スクリーン印刷の技「インクの缶」

↓色の見本
スクリーン印刷の技「色の見本」

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スクリーン印刷の道具

スクリーン印刷技術の機械化によって、いろいろな最新技術が使われた機械が作り出されています。 しかし、手作業で行う印刷の場合は、職人が工夫して作った道具がつかわれています。

スクリーン印刷の道具「特殊な薬品をぬった版」
↑特殊な薬品をぬった版。

スクリーン印刷の道具「大きさはいろいろ」
大きさはいろいろです↑

スクリーン印刷の道具「強力な光をあてるライト」
↑強力な光をあてるライト。

スクリーン印刷の道具「スキージ」
↑スキージ。

スクリーン印刷の道具「版を固定する機械」
↑版を固定する機械。

スクリーン印刷の道具「乾燥台」
↑乾燥台。

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スクリーン印刷の歴史

スクリーン印刷の技術はまだ新しく、100年くらいと言われています。 しかし、スクリーン印刷の元となった印刷技術は日本にもあります。 それは「捺染型紙」とよばれる技術で、1000年の歴史がある技術です。 この「捺染型紙」や西洋の「ステンシル」という印刷方法を元に考え出されたのが スクリーン印刷と言われています。

横浜のスクリーン印刷
開国当時、シルクスクリーン印刷の材料となるシルク製品のほとんどが横浜に集められ、横浜港から出荷されました。 また、外国の新たな技術が入ってくるのも横浜港からでした。 そうして日本各地から横浜に集まった職人たちは外国の技術を取り入れ、 その技術を発展させていったのです。
中でもシルクスクリーン印刷技術を使ったスカーフは「横浜スカーフ」 といわれるほど大きな産業となりました。 かつては国内のメーカーの約9割が横浜にあったと言われています。

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スクリーン印刷の魅力
現役の職人さんに仕事の面白さを聞きました!

有限会社 加納スクリーン 加納さん
自分の思ったとおりの色が出て、思ったとおりの印刷ができるととてもうれしいです。 それは色を作るのだったり、印刷方法だったりに苦労したものほど面白く感じます。
また、スクリーン印刷の全ての工程を分かっていると、印刷に関してのオールラウンドプレイヤーになれます。

現役の職人さんに聞きました!「有限会社 加納スクリーン 加納さん」
こどもの頃は職場が遊び場だったという加納さん。
こどもの頃から印刷のお手伝いをしていたそうです。

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スクリーン印刷職人になるには?

スクリーン印刷を取り扱っている会社に入るのが一番の近道です。 最近ではパソコンで版のもとの絵を作るので、パソコンの技術が必要となってきています。 また、色やデザインのセンスも必要となるので、美術系の学校で学ぶと役に立ちます。
手作業で印刷する職人も、機械で印刷する職人もそれぞれに独自の技術があります。 現在もいろいろなものにスクリーン印刷技術が使われているため、今後どちらもなくならない職業と言えるでしょう。

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