匠プラザ

~職人の技と道具の博物館~
横浜開港とともに、衣食住全般にわたって外来文化が取り入れられ、横浜に集まった職人たちが創意工夫を重ねて技能文化を築きました。 「匠プラザ」は当時の職人たちの技能と暮らしを知ることができる道具類の常設展示のある多目的スペースです。 技能職の実演、参加者による体験イベントなど、「もの」だけでなく、人と人との触れあいを通して技能文化を紹介します。

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スミツボ写真

■住――――――
横浜の職入道具を見るとその多くが伝統的な道具です。明治になると、新しい生産方式によって近代産業が形づくられましたが、 一方ではそれとともに昔ながらの職人の手仕事がありました。ある社会に新しい波がおし寄せると、 その影響を受けすべてが変わってしまうのではなく、古いものと新しいものが混じりあいながら歴史は流れていきます。 西洋に学び新しい住まいを作っていったのも、じつはそんな職人衆の手仕事によるところが大きいのです。

◆大工 ◆鳶職(とびしょく) ◆石工 ◆造園 ◆左官 
◆煉瓦(れんが)・タイル職 ◆表具・経師(きょうじ) ◆畳屋 ◆屋根屋

印章づくり写真

■生活関連――――――
幕末から明治にかけての町づくりと関東大震災・戦災の復興など横浜にはたえず人を引きつける仕事があり、 大勢の人が集まり、かれらの生活に関する日用品が必要になっていました。その需要に応じ、手に職をつけた人びとが活躍し、 さまざまな生活用具が創りだされました。職人は限られた名品を作ることもありましたが、 多くは暮らしに役立つ品を作ることに重きをおいていました。

◆木型職 ◆桶屋 ◆臼(うす)作り ◆印章 ◆看板 ◆写真 ◆宝飾

煎餅のヤキガタ・ヤキイン写真

■食――――――
明治にはいり、西洋の食生活の習慣が取り入れられました。 最初は衣食住全般にわたって西洋の形だけを模倣して受け入れるという方法でしたが、時代とともに、取り入れ方に取捨選択がおこりました。 そして新たに取り入れたものを、それまでの日常の生活習慣に、たくみに組み合わせていったのです。 食生活についても、日本料理とも西洋料理とも区別のつかない独特な料理も新たに考案されるなど、 和と洋が併存して今日の日本の食文化が形づくられました。

◆豆腐作り ◆煎餅(せんべい)作り

靴づくり写真

■衣――――――
衣は強く西洋文化の影響を受けました。最初は、日本に居住する外国人のために、洋服を仕立てることで洋装の歴史が始まりましたが、 やがて、技術を覚えた職人たちが日本人の洋服も手掛けるようになりました。職人衆は創意工夫を重ね、揺れ動く時代の中で、 たえず新しい試みをくりかえしながら、技に磨きをかけていったのです。

◆洋服 ◆靴 ◆理容・美容 ◆クリーニング ◆染めもの ◆職人と衣生活

伝統技能保存ビデオ

職人達の熟練の技を収めたビデオシリーズです。 貸出は、横浜市技能文化会館1階受付にて行っています(無料)。 借りる際には、免許証、保険証など身分を証明できるものをご持参の上、1階受付へ直接お越しください。

■伝統技能記録保存ビデオシリーズ(VHS版/第1~26作)■

作品名 内 容 時間
第1作
箒(ほうき)
家庭の中で電気掃除機にとって代られ、今では貴重となった長柄箒(ほうき)の製作を記録。 27分
第2作
野鍛冶
土地の性質に合った農耕用鍬(くわ)を作る職人とその製作工程を記録。 27分
第3作
桶づくり
桶づくりの技術を使って、サワラ材角丸型二人用浴槽づくりの工程を記録。 27分
第4作
臼彫り
(うす)の材料となるケヤキ選びから荒彫り、仕上げまでの工程を記録。 27分
第5作
蒸籠づくり
市内で数少なくなったセイロ職人が作る和セイロと中華セイロの製作を記録。 27分
第6作
竹細工
竹材の選定から竹割り、削ぎ、編みといった竹籠づくりの工程を記録。 27分
第7作
横浜の家具づくり
挽物師(ひきものし)、指物師(さしものし)、塗師(ぬし)、バンコ屋など多彩な職人の手を経てできあがる洋家具づくりを記録。 27分
第8作
横浜の芝山漆器
横浜開港とともに発展した伝統工芸品・芝山漆器づくりの工程を記録。 26分
第9作
茶釜づくり
茶道などで使われる茶釜を伝統的な型ひき法を使って作り上げる。 29分
第10作
靴づくり
赤い靴の製作とグッドイヤー縫いの紳士靴づくりを記録。 29分
第11作
かつら(舞台用)
大衆娯楽として盛況であった演劇や踊りに使われる舞台用かつら作りと結い上げまでを記録。 29分
第12作
捺染型と横浜スカーフ
捺染型(なっせんがた)の技術推移を中心に、横浜スカーフのできあがるまでを記録。 29分
第13作
ワイシャツづくり
開港以来の伝統を受け継ぐ横浜のワイシャツ職人の技術を記録。 29分
第14作
木彫り看板づくり
小刀、ノミを使い文字を刻んでいく伝統的な木彫り看板の製作工程を記録。 29分
第15作
和竿づくり
横浜の漁師が小魚を釣るのに使っていたという横浜竿を市内在住の和竿(わざお)職人が製作。 29分
第16作
木型づくり
日用品から人工衛星に至るまで、製品の原型づくりをする木型工の優れた技術の一端を記録。 29分
第17作
刀研ぎ
刀剣のもつ美しさを生み出す伝統的な刀剣研磨技術を記録。 29分
第18作
三味線づくり
民謡や舞踊など伝統芸能に欠かせない楽器である三味線づくりの製作を記録。 29分
第19作
洋服づくり
開港以来の伝統を受け継ぐ横浜の洋服職人の縫製技術を記録。 29分
第20作
表具師
絵や書を引き立たせる色柄の美的センスが求められる表具師の掛軸づくりを記録。 29分
第21作
洋傘づくり
開港によってもたらされた洋傘。傘生地裁断から仕上げまでを行なう洋傘職人の技術を記録。 15分
第22作
印章彫刻
契約、申請、確認など各種手続きに欠かせない印鑑の製作工程と手彫りのゴム印づくりを記録。 15分
第23作
五輪塔づくり
石壁、墓石、石像物を手がける石工。その幅広い技術の中から五輪塔(石塔)づくりに焦点をあて記録。 15分
第24作
宝飾師
金、銀、プラチナなどの貴金属を自由自在に加工し、美しい装身具を作る宝飾師の技術を記録。 15分
第25作
畳工
日本人の生活と深く関わってきた畳。その伝統的手縫い技術を駆使した家庭用畳と寺社用特殊畳の製作を記録。 18分
第26作
和菓子づくり
和菓子の中でも最も日本人の美意識を表わす「練り切り」を中心に四季の美しさを表現する和菓子匠の優れた技能を記録。 15分