公開日 2013/07/26
![DSC02023](file_contents/DSC02023.jpg)
収蔵庫を整理していたら
小さな女の子が履きそうな
赤い靴が2足見つかった。
完成品1足、作りかけが1足。
サイズを実測してみたら、
完成品が18.5センチで、
作りかけの方は19センチであった。
![赤い靴01](file_contents/0a541c3ae19b0f47a91cf8a4a7fc65e7.jpg)
何の飾りもないシンプルな可愛い靴である。
靴底も踵もすべて革製で
ビニールやゴムは一切使われていない。
寄贈されてから四半世紀の時間が
経過しているが
鮮やかな赤は色あせていない。
実に丁寧な作りである。
![赤い靴02](file_contents/a012248957163abc32773339f74399c91.jpg)
多数の道具や工具も収蔵されていて
靴職人が丹精込めて作ったことがうかがえる。
かつては手作業で作られていた
日用品の多くは今や工場で
大量生産されていて、
安価に入手できる。
![赤い靴](file_contents/03cccbbdbafc8c4f282b7c80bbda3306.jpg)
快適な生活ができるようになった。
しかし、
かつて使用者一人ひとりのために心を込めて
ものづくりを行なっていた
職人気質を忘れてはならない。
「赤い靴、見るたびに、考える」
ことにしたい。
(収蔵庫整理担当者:製造業出身)