会館【技文レポート】2023年10月22日 第42回よこはま技能まつり2023年10月24日

今年も当館を

「よこはま技能まつり」の会場として、

ご利用いただきました。

 

 

よこはま技能まつりは今年で42回目の開催。

そして、当館が会場になるのは2度目です。

 

10時の開会とともに鳴り響くのは、和太鼓とトンカチの大合奏。

2階のホールは大賑わいで、みなさん体験プログラムに興味津々です。

 

 

 

よこはま技能まつりは、

毎年、横浜市技能職団体連絡協議会によって開催されています。

その目的は、ものづくりの素晴らしさを伝えること。

職人さんにご指導いただき作品をつくったり、

住まいや着物の相談会など、技能職の皆さんと交流できる場でもあります。

今年は昨年よりも体験プログラムが増え、多くの方にご参加いただきました。

 

 

自分が住んでいる家は、どうやって建てられているのか。

クリーニングに出したシャツは、どのように仕上げられるのか。

記念日に食べるお菓子の作り方は?など、

技能まつりが来ると、生活のなにげない場所に

職人さんの仕事があるんだな、と気づかされます。

 

 

今年も、お子さん連れのご家族が多く見られました。

お祭りを楽しんでもらうとともに、

お仕事にも興味を持ってもらえたらいいな、と思う一日でした。

ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました!

【技文レポート】2023年7月4日 ボロナソーセージづくり2023年07月15日

毎回大好評!

食肉加工中山マイスターによる、ソーセージ作りの講座を今年も開催しました。

『横浜マイスター』は横浜市が選定した優れた技能職者のことです。

マイスターに推薦されたのも市民の声からということで、

ご本人の人柄もあり、町に愛された職人さんです。

今回も中山マイスターとアシスタントの中村さんにご指導いただきます。

 

「ボロナソーセージ」は会館初のメニューです。

好きな厚さにカットして食べるために、太く大きく作るのが特徴です。

使用するお肉は一人500g!それを半分に分けて、250gのソーセージを2本作ります。

250gのソーセージと言えばボリュームが伝わるでしょうか?

 

まずはひき肉をさらに細かくするため、マイスター特性のスパイスなど、

材料を加えてフードプロセッサーにかけます。

ミンチにするときに重要なのは、お肉の温度と、かける時間です。

温度が高くなりすぎないよう、温度計ではかりながら素早く作業を行います。

中山マイスターは、参加者のみなさんのお肉の様子を見ながら、

「あと20秒」「あと30秒」と声をかけて回っていました。

一人ひとりのお肉の状態を見て、時間(それも秒!)を指示するのは、さすがの一言です。

「いつもは20kgまとめてやってるんだよ」と写真を見せてくださいました。

 

しっかりとミンチにしたお肉は動物の腸に入れてソーセージを作りますが、

今回はケーシング(紙製の袋)を使用しました。

ただ詰めるのではなく、空気を抜きながら詰めるのがポイントです。

 

ケーシングの両端はタコ紐でしばりますが、これがなかなか難しい。皆さん苦戦されていました。

どうしても結べない時は先生の出番です。

お店から持ってきてくださった専用の機械で、ガシャン!と栓をしてくださいました。

 

鍋いっぱいに沸かしたお湯でゆでて完成!

出来立てを食べたいところですが、しばらく寝かせた方がより美味しいとのことで、ここは我慢です。

中山マイスターのお店『シュタットシンケン』の出張販売もあり、大盛況の講座となりました。

 

 

後日、講座で作ったボロナソーセージを食べたところ、とってもフワフワで驚きました。

よくミンチしたためか柔らかく、お肉らしいジューシーさと食べごたえがあります。

スタッフ一同「美味しい!」「初めての食感!」と盛り上がりました。

参加された皆さんはもう召し上がられたでしょうか。

 

横浜マイスター【中山一郎】氏のページはこちら。

中山マイスターのお店【シュタットシンケン】のHPはこちら。

【技文レポート】和裁士さんから教わる浴衣づくり教室2023年07月08日

初開催の講座、4月から始まりました
和裁士さんから教わる「自分で縫い上げる浴衣づくり」の
全10回が終了しました。

6名の参加者全員が、浴衣を完成させることができ、
最終日はみんなで自分で仕立てた浴衣を着て先生方とと一緒に記念撮影。
自分のサイズで作っているので、サイズがピッタリでとても素敵です。
手縫い浴衣の良さを実感されたのではないででょうか。
一から自分で縫ったので、なおさらですね。

講座の初日は
さらし布で運針(まっすぐなみ縫い)とくけ(和裁の手法)を練習しました。
和裁の持ち方で運針すると見事に上手く縫えません。
繰り返し練習し、運針のコツを掴んで
翌週から、実際に浴衣を縫っていきました。

「浴衣は真っ直ぐ縫うだけだから難しくない」とよく耳にしますが
そんなことはありません。
手で縫う長さ、くける長さが長くて、根気がいります。
見えないところにも工夫がされていて
寸法も正確にしなくては、上手くいきません。
また、「上前」「下前」「おくみ」「剣先」「流れ」...など普段聞き慣れない言葉が
たくさん出てくるので、説明を理解するのも難しいです。

 
そんな難しさがありましたが
「やるぞ!」という6人参加者の熱意が1つになって
見事に浴衣が完成しました。
作り上げる楽しさも、初めて挑戦する浴衣づくりの難しさも共有し、
みんなで縫ったから、大変だったけれど楽しく通えた。
どんどん形になっていくのが嬉しくて、毎回楽しかった。
という感想をいただきました。
みなさん、和気あいあいと過ごしていらしてこちらも嬉しかったです。  

 


今回はみなさまの頑張りで時間に余裕が出来たので
浴衣の構造の復習と、裁ちの勉強もしました。
浴衣姿にたすきをかけてカッコイイです。


神奈川県和裁裁縫協同組合の2名の先生方には10日間、
優しく教えていただき、感謝いっぱいです。
この夏はたくさん浴衣を着てお出掛けしたいですね。
みなさま、すてきな夏をお過ごしください。