【技文レポート】和裁士さんから教わる浴衣づくり教室

公開日 2023/07/08

初開催の講座、4月から始まりました
和裁士さんから教わる「自分で縫い上げる浴衣づくり」の
全10回が終了しました。

6名の参加者全員が、浴衣を完成させることができ、
最終日はみんなで自分で仕立てた浴衣を着て先生方とと一緒に記念撮影。
自分のサイズで作っているので、サイズがピッタリでとても素敵です。
手縫い浴衣の良さを実感されたのではないででょうか。
一から自分で縫ったので、なおさらですね。

講座の初日は
さらし布で運針(まっすぐなみ縫い)とくけ(和裁の手法)を練習しました。
和裁の持ち方で運針すると見事に上手く縫えません。
繰り返し練習し、運針のコツを掴んで
翌週から、実際に浴衣を縫っていきました。

「浴衣は真っ直ぐ縫うだけだから難しくない」とよく耳にしますが
そんなことはありません。
手で縫う長さ、くける長さが長くて、根気がいります。
見えないところにも工夫がされていて
寸法も正確にしなくては、上手くいきません。
また、「上前」「下前」「おくみ」「剣先」「流れ」...など普段聞き慣れない言葉が
たくさん出てくるので、説明を理解するのも難しいです。

 
そんな難しさがありましたが
「やるぞ!」という6人参加者の熱意が1つになって
見事に浴衣が完成しました。
作り上げる楽しさも、初めて挑戦する浴衣づくりの難しさも共有し、
みんなで縫ったから、大変だったけれど楽しく通えた。
どんどん形になっていくのが嬉しくて、毎回楽しかった。
という感想をいただきました。
みなさん、和気あいあいと過ごしていらしてこちらも嬉しかったです。  

 


今回はみなさまの頑張りで時間に余裕が出来たので
浴衣の構造の復習と、裁ちの勉強もしました。
浴衣姿にたすきをかけてカッコイイです。


神奈川県和裁裁縫協同組合の2名の先生方には10日間、
優しく教えていただき、感謝いっぱいです。
この夏はたくさん浴衣を着てお出掛けしたいですね。
みなさま、すてきな夏をお過ごしください。