□■□技文便り□■□”Vol.34”館長より 2013/11/25

公開日 2013/11/25

『「氣」持ちの力(その2)』

市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

前号、話題にした楽天日本一の原動力「氣持ち」。
「氣(気)」の付く日本語について考えました。

気をつける、気もそぞろ、気に入る、
気になる、気に障る、
陽気、陰気、活気、元気、強気、弱気、
病気、気合、生気、など
日本語の豊かさを表すごとく、
微妙なニュアンスを表現する言語として
「氣(気)」は重宝されています。


氣とは、古くは東洋哲学や中医学の用語のひとつで、
「不可視(見えない)が作用をおこすもの」
だそうです。
私たちに置き換えた場合、
氣とは、「こころのエネルギー」がしっくりきます。

氣という言葉を日常的に多様する私たちは、
「こころ(のエネルギー)」を大切にする
民族と言えます。
氣を使う表現の多くは、
「こころ(のエネルギー)の状態」を表しています。

約20年前に生まれたスポーツを心理学の側面から
研究した応用スポーツ心理学では、
こころの状態と成果との相関を明らかにしています。
その意味では楽天が優勝したのもうなづけます。

しかし、私たちの祖先は、その遥か昔から、
日常の行動にこそこころのあり方が大事である、と
気づいていました。

「お気をつけて」「お気軽に」
「気にしないで」「お元気で」
「気楽に」「気を休めて」

相手のこころを気遣う言葉たちです。

東京オリンピック招致で話題になった
「お・も・て・な・し」。
こころのこもった日本オリジナルな
サービスの代名詞と言えます。

氣の力。
それは、こころを入れる力。

氣持ち。
それは、こころ込めること。

私たちも職員一人一人の氣持ちを大切に、
皆さまをお迎えしたいと思います。

平成25年 小雪

― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

館長メッセージが掲載されている
メールマガジン『技文便り』の【登録はこちら】