□■□技文便り□■□”Vol.85”館長より 2017/4/10

公開日 2017/04/10

◆館長より 『リズム』★☆★


 みなさまにはいつも当館をご利用いただき、誠にありがとうございます。

 遅れていた桜前線が訪れ、近所の横浜辨天や大岡川も、
いよいよ満開となりました。ビルに囲まれた横浜辨天様ですが、
手水舎の近くの大きな桜の樹は可憐で妖艶で、しっとりした趣です。

 節気は「清明」となり、その字の通りすべてのものが清らかで
生き生きする頃であり、すがすがしく明るい空気に満ちるといいます。
そんな季節ですが、慌ただしい時期でもあります。
年度末まで走り抜いて、翌日になれば新年度スタートです。
息つく間もない感じですが、最近は「呼吸」と「リズム」を大事に
するようにしています。
しっかり深呼吸をすると体を動かすリズムも落ち着いてきます。

 「リズム」と言えば、先日当館のオーディオルームを借りて
ウン十年ぶりにピアノを弾いてみました。驚く程弾けなくて
哀しくなったのですが、気を取り直して練習してみました。
体全体でリズムをとりながら集中していたら、1時間半が過ぎて
いました。大きく深呼吸をして、この日の練習は終わりにしました。

変化の季節だからこそ、立ち止まり、清らかな空気で深呼吸をして
リズムをつかみ、リズムに乗って過ごしたいと思いました。

 早いもので次回のお便りは立夏の頃です。
ゴールデンウィークは当館もゆったりしております。
トレーニングルームで体を動かしたり、オーディオルームで
ピアノや歌で表現したり、和室で落ち着いてみる。
そんな過ごし方もいかがでしょうか?


平成29年 清明
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀