□■□技文便り□■□”Vol.87”館長より 2017/6/9

公開日 2017/06/09

◆館長より 『水無月』★☆★
 

みなさまには、いつも当館をご利用いただき、誠にありがとうございます。

今年は6月5日に入梅となり、文字通り「梅の季節」になりました。
当館で毎年開講している「梅しごと教室」は、この時期ならではの講座です。
「今まで自己流で作っていたので・・」と言って、熱心に受講される方が多く、
有難く思っています。

この時期と言えば「合同就職面接会」も毎年6月の開催です。
横浜および県内企業様がご出展くださり、
新卒・既卒いずれの方もご参加いただけます。
当館の2階ホールが会場ですが、
「面接しやすい雰囲気」「担当者とじっくり話せた」
という声を多くいただきます。
就転職の場ですので、リラックスしてというわけにはいかない
と思いますが、相互理解の場となるようお手伝いさせていただきますので
みなさまのご来場をお待ちしています。

また、今月の「横浜マイスター塾」では和裁士の鈴木マイスターと
石工の神取マイスターの初コラボ企画として
「天然石の御簾越し羽織り紐」づくり講座を開講します。
ブルータイガーやローズクォーツなどの貴重な天然石を磨き、
鈴木マイスター独自の技法「御簾越し仕立て」を教わり
ヒンヤリとした石と簾(御簾)をイメージした涼やかな布を繋ぎ
素敵な羽織り紐をつくります。

「日本の年中行事と慣わしを学ぶ会」の加藤先生のお話では、この時期
二十四節気では「芒種」となり、穂の出る穀物の種まきの時期とのこと。
梅の仕込みは種まきと同様と思えますし、
面接会も種まきから実りに繋がる機会と思います。
横浜マイスター塾では、硬いものと柔らかものの繋がりです。

当館が「繋がり、拡がり、実り」の場となればと思っております。

梅雨の間、スッキリしない空模様とおつきあいすることになりますが、
夏至に向かって日の長い時期でもあります。
本格的な暑さをひかえご自愛くださいませ。

次号は小暑の頃にお便りさせていただきます。

平成29年 芒種
横浜市技能文化会館 館長 山口亜紀