公開日 2017/11/30
横浜マイスター事業は22年、横浜マイスターまつりは記念すべき20回目となりました。
当日はさえざえとした晴天。すっきりとした天気でした。
今回の特別企画では、横浜スカーフ親善大使の皆さんをお招きして、
染織のマイスター山村助成氏と対談していただきました。
横浜港が開講したころ、関東では養蚕が盛んに行われていました。
海外向けにハンカチやスカーフをつくったところ、
大人気となったのが「横浜スカーフ」の始まりです。
山村マイスターはクリスチャン・ディオールから
注文を受けたときのことを話してくださいました。
スカーフの色合いや柄は、
世界中の主要都市すべてで喜ばれるようなものでないといけない。
一つの街で受け入れられただけでは足りないのだそうです。
そのためには、常に世界中の新しいものを取り入れ、
一番良いものを形にする努力が必要なのだとか。
もう一つの企画「和と洋のステージショー」は、
マイスターの作品を着用したモデルさんとの座談会形式で行われました。
1階の匠プラザに展示してあるバッスルドレス製作にかかわった森田さんと、
帯仕立ての水守マイスターです。
洋装の森田さんは、「流行のデザイン・ラインはあるけれど、
大事に長く着て欲しい。そういうものに流されない服をつくりたい」と、
和装の水守マイスターは「帯の生地でなくても作れないか相談してほしい。
新しいものをつくりたい」とそれぞれ語ってくれました。
なんとなく、洋服=次々と変化するもの、
和服=完成されていて動かないものだと思っていましたが、
職人さんのお心はまったく違っていました。
ほかにも体験教室や展示・販売など、
たくさんのお客様が参加され、にぎわいのある一日となりました。
来場された皆さん、ありがとうございました。また来年を楽しみにしております。
平成29年11月26日開催