□■□gibun通信□■□”Vol.8”副館長より 2021/8/15

公開日 2021/08/15

こんにちは、副館長の大木です。
メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

前回の館長コメントでは、オリンピックが開幕したことに触れられていました。
そのオリンピックももう終わり、パラリンピックを待つばかりです。

オリンピックの開会式では、多くの技能職が取り上げられていました。
大工に扮したダンサーの皆さん。日本の木工技術により作られた巨大な木造の五輪。
そして江戸の火消しと木遣り(きやり)です。

町火消しの多くは鳶職が担い、活躍していました。もちろん鳶職は技能職です。
開会式で町火消しの皆さんが登場する際に歌っていたのが木遣り唄です。
木遣り唄は、もとは職人たちが作業の際に力を合わせるタイミングを整えるためのものでした。
現在では縁起のいいものとして、横浜でも出初式などでその文化を残しています。

全世界の人が見るオリンピックで、日本の伝統技能の一部を紹介できたのはとても喜ばしいことです。
皆さんも木遣り唄を耳にする機会がありましたら、かつての火消しと職人たちに思いを馳せてみてください。

大木佑介