□■□gibun通信□■□”Vol.18”副館長より 2022/1/15

公開日 2022/01/15

新年あけましておめでとうございます、副館長の大木です。
本年もメールマガジンをご覧いただけると幸いです。

あっという間に新年です。
新年には色々な行事が行われますが、その一つに「釿始(ちょうなはじめ)」という儀式があります。
チョウナとは大工道具の一つで、儀式ではこれを使って模擬的に大工仕事を再現します。
現在では仕事始めに行い、建築関係の一年の無事を祈る儀式ですが、
その昔は家を建てる前の起工式として行われていたそうです。

チョウナは木材の表面を削るための道具です。
形状は独特で、柄は急な曲線を描き、その先に刃がついています。
私も一度使ってみたことがあります。
しかしその独特な形から、狙ったところに振り下ろせない、
深く刺さって表面どころではないなど、扱いが非常に難しかったです。

チョウナは会館の匠プラザにも展示しています。
儀式用ではない、実際に使用されたチョウナをご覧ください。

それでは本年もどうぞよろしくお願いいたします。

大木佑介