公開日 2022/03/15
こんにちは、副館長の大木です。
メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
久しぶりに匠プラザの道具紹介をさせていただきます。
今回も個人的に好きな道具の紹介です。
石工(いしく)の道具、「ビシャン」です。
石工とは、建築用の石材や墓石などの石を加工する職人のことです。
割った石材の表面を平らにしたり、独特な模様をつけたりする際にビシャンを使います。
見た目は柄の先に四角い金属が付いたような形で、
ちょうどお肉を柔らかくするために使う「肉たたき」とそっくりです。
どこが好きなのかというと、ビシャンで石の表面を何百回何千回と叩く時の音、
『チャンチャンチャンチャン…』という音が心地良いのです。
ビシャンという名前はこの音から付けられたのだと勝手に思っていたのですが、
英語の「Bush hammer」が語源だそうです。
結構新しい道具なのですね。
今ではほとんど電動工具に置き換わっているため、あまりあの音を聞く機会はなさそうです。
当館1階匠プラザにて展示していますので、ご来館の際はぜひご覧ください。
大木佑介