公開日 2022/11/19
今回はNPO法人との初のコラボ講座です。
講師には、「東京薬膳研究所」の武鈴子先生をお招きし、
講演をしていただきました。
薬膳というとどのようなイメージを持たれるでしょうか。
漢方薬とか、むずかしいものと思いがちではありませんか。
武先生のお話は、そういった難しさはいっさいなく、
日々の食卓に活かせるものでした。
まず、東洋医学の考え方の「五味五性」について解説をいただきました。
食材の味と、内臓への効能を分類したものです。
例えば、味噌は「鹹(カン)(しおからい味)」に分類され、体を温める効果がある。
そして耳や腎臓によい、というぐあいです。
武先生は、御年85歳!体格も小柄ですが、話始めるととてもパワフルです。
食事は毎日するもので、体の中に入ってくるものを徹底することで元気になります。
「食は薬なり」というご自身のお考えを、まさしく体現しておられました。
さて、季節は秋。これからますます寒くなってきます。
講演では「乾燥」に効く食材と、おすすめの料理を教えていただきました。
キノコ類、根菜類、ショウガ、秋刀魚や柿に梨など、
たくさんの食材を上げられましたが、先生がくり返すのは、
「旬のものを食べること」です。
夏が旬の食べ物は、体を冷やす効果があるため、
野菜を摂ろうとサラダばかり食べると、冷え性を加速させます。
冬は根菜の煮物やみそ汁で、体を温めるのが一番。
教えていただいたレシピは、和え物や煮物、炒め物など、すぐに食卓に出せるものばかりです。
そして栄養学的な効果もキチンと説明してくださいました。
先生の元気なお姿もあわせて、とても説得力のある講演でした。
武先生、貴重なお話をありがとうございました。