【技文レポート】2022年5月26日 浴衣づくり

公開日 2023/05/30

4月から始まりました浴衣づくりの教室、毎回ワイワイとにぎやかに開講しています。

先日、折り返し地点の5回目を終えました。

すでに皆さん身頃はつけまして、襟つけの段階に入られました。

 

和裁では「くけ」という技術が多く使われます。

布地を折って、表から縫い目が見えないように縫うことです。

つまり手元、というか針が見えない状態で縫い進めていくことになります。

和裁はまっすぐ切って、まっすぐ縫うだけと思っていましたが、とんでもない!

やること・考えることが次から次へと出てきて、

ほんの少し見学しただけでも目が回りそうでした。

印付け一つをとっても、チャコペンで、折り目をつけて、

和裁用のヘラを使ってと、用途に合わせて様々な方法を取ります。

 

 

途中、先生がお手本を見せてくださいました。

スルスルスルと、まるで布を滑らせているように見えます。

それくらい早くて、針の運びに迷いがないのです。

実際は、反物は木綿や麻ですから、厚みもありしっかりとしています。

ですが先生が縫い始めると、とてもそうは思えません。

もしかして簡単なんじゃ?と錯覚してしまうほどでした。

 

プロの和裁士さんの技術にすっかり感激したところで、今回は終了。

だいぶ浴衣の形になってきました。

次回は、浴衣が完成したころにレポートしたいと思います。