□■□gibun&しごと通信□■□”Vol.52”副館長より 2023/6/15

公開日 2023/06/15

こんにちは、副館長の大木です。
メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

匠プラザの奥、スタッフ控室やバックヤードへつながる防火扉に絵が描いてあります。
昔の絵巻物を単色で印刷したような絵です。

気になって何の絵なのか調べてみました。
図面等の書類からは見つけられず、絵の特徴から地道に探しました。
見つかったのは「春日権現験記絵」「石山寺縁起絵巻」「男衾三郎絵詞」でした。
いずれも中世鎌倉時代の絵巻物で、国宝や重要文化財となっています。

匠プラザの絵は、その中に描かれている当時の職人です。
扉の向かって右側には表情豊かな大工さん達、左側には料理をする男女が描かれています。

平安・鎌倉時代の職人模様がうかがえます。
大工さんが持っている道具は、大正昭和時代中心の当館展示物とほぼ同じ形をしています。
その頃から形状的には完成されていたようですね。

まだ出展不明な絵も残っていますが力尽きました。
ご存じの方がいらっしゃいましたらお教えください。

大木佑介