【技文レポート】盛夏の坪庭 2023年7月28日

公開日 2023/07/28

いつの間にやら梅雨も明け、季節は夏真っ盛りです。

人はまいってしまう暑さですが、植物たちは元気にのびのびと成長中。

坪庭全体がモコモコと立体的に大きくなったようです。

 

ヒマワリ

夏の人気者ヒマワリは、世界中でなんと100種類も品種があるそうです。

お花を楽しむ園芸用の他にも、種を取るための食用、そして油糧用と、

人の生活とともにある花です。

食用や油糧用のヒマワリは背高のっぽですが、

当館のヒマワリは小柄でかわいらしいサイズです。

 

ケイトウ

色とりどりのケイトウは、私たちの目を楽しませてくれます。

鶏のトサカに似ているから鶏頭(ケイトウ)ですが、

英名も「Plumed cockscomb(羽毛のトサカ)」。

日本に輸入されたのはなんと奈良時代からで、

昔は食用とされていたとか。どんな味がするんでしょうか。

 

ルドベキア

黄色い花びらと、茶色の花芯。

ヒマワリにそっくりですがキク科の植物です。

他の植物が暑さでしおれていても、

ルドベキアだけは元気に咲いているくらい、暑さや乾燥に強い植物のようです。

 

ホオズキ

ヒマワリと同じように、夏を代表する植物です。

全国で「ほおずき市」が開かれるほどの人気ぶり。

 

ほおずき市は江戸時代の愛宕神社が発祥とされています。

「ほおずきを水で鵜呑みにすると、大人は癪(しゃく)を切り、子供は虫の気を去る」。

つまり、「ホオズキの実を食べると、大人は持病が治り、子供は腹痛にならなくなる」

という民間信仰から、縁日でホオズキを売るようになったのが始まりです。

 

実際にホオズキはゴールデンベリーといって、南米でよく食べられているそうです。

高い栄養価があり、スーパーフードとしても注目されているとか。

ただしそれは食用のもので、日本の赤いホオズキはあくまで観賞用。

当館のホオズキもちょうど見ごろを迎えていますよ。

 

夏に強い植物ばかりとは言え、猛暑日が続くとやはり元気がなくなっている様子。

こまめに水やりをして、長く元気でいて欲しいですね。

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