□■□gibun&しごと通信□■□”Vol.112”副館長より 2025/12/15

公開日 2025/12/15

こんにちは、副館長の大木です。
メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

今年もまた年末がやってまいりました。
そこで、12月や冬に関係する収蔵品を探しました。

出てきたのは『新撰早引匠家雛形』という本。
その序文に「嘉永辛亥季冬(かえいかのといきとう)」とありました。
「嘉永辛亥季冬」とは「嘉永4年12月(旧暦)」と言う意味だとのこと。
西暦で言うと1851年にあたり、今から174年前に初版が書かれた本です。
残念ながら上巻のみで下巻が収蔵されておらず、何年の版かは不明です。
おそらく明治期ではないかと思われます。

こちらは宮大工さんがお持ちになられていた本で、
神社仏閣の建築方法が挿絵とともに書かれています。
当たり前ですが、鳥居の立て方の教科書なんてものがあるのですね。

もしかしたら皆様もこの本を見た職人さんに建てられたお寺や神社に参拝されるかもしれません。
皆様良いお年をお迎えください。

大木佑介