技文レポート

技文便り「館長より」■□技文便り□■□”Vol.104”館長より 2018/11/102018年11月12日

◆◇館長より◆◇ 「装いの秋」

いつも当館をご利用いただき誠にありがとうございます。
立冬となりましたが、本日も最高気温が20℃超となり
長袖の洋服の袖をまくっております。

毎月、メルマガ原稿を書く前に、一年前はどうだったのか、と
過去の同月の文書を読み直しています。
昨年は、2年前に始めた運動、2年前は技能まつり参加など
その時々、コレ!と感じたことを綴っていました。

今回の「コレ!」はハマの職人紹介です。
https://gibun.jp/report/2018110800012/

ご協力いただいた神奈川県洋装組合連合会の皆さまには、
当館において毎月「洋裁クラブ」として洋裁講座をご担当いだいております。
特に最近は大人気となっていて、毎月定員以上のお申込みをいただき
匠プラザでの教室は賑わっています。

洋装組合の皆さまと接していて、いつも思うことですが、
先生方を「強く 愉しく 美しい」と感じます。
お好きなことがはっきりしている強さ
何もない布を形に変えていくことの大変さであり愉しさ
そして、出来上がった作品を身にまとう美しさ、です。
「好きなものは似合うの」とサラりとおっしゃり、大きく頷けました。

毎日、天気予報を見ながら、翌日の予定を考えながら
服装を決めます。
料理教室があるから、腕まくりがしやすい服。
陶芸教室があるから、洗濯しやすい服。
イベントがあるから、ポケットのついている服。
選んだ服装により、愉しく嬉しい気持ちにもなりますし、
「今日の服装は気に入らない・・・・」
となると、なんだか1日スッキリしません。
「服は大事なもの」とつくづく思います。

さて、明日は「横浜マイスターまつり」が開催されます。
本日に続き好天のようですので、ぜひともお出かけください。
皆さまの来館をお待ちしております。

朝夕は冷え込むようになってまいりました。くれぐれもご自愛ください。
来月 大雪の頃、またお便りさせていただきます。

平成30年 立冬
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

会館【ハマの職人 第8号】 ~この横浜に継承したい技の話~2018年11月09日

<洋裁師>山本美恵子先生、渡辺美智恵先生、丸小野和子先生

お写真左から、渡辺先生、石塚先生、山本先生、砂山先生、丸小野先生。

 <神奈川県洋装組合連合会について>          

神奈川県洋装組合連合会は昭和38年(1963年)に創立、      

平成25年(2013年)に50周年を迎えました。        

平成8年(1996年)に横浜市技能職育成団体に選定され、           

平成20年(2008年)には厚生労働大臣技能振興優良団体として表彰されています。

洋装技術の向上や経営基盤の強化にますます力を入れ、実技講習会・国家技能検定・認定教室合同修了式などを開催し、

高度なものづくり団体として技能習得・意欲の高揚を図り、技能向上の推進、人材育成を行っています。          

<職人としごと>             

以前は注文服が多かったのですが、最近は洋裁教室が中心となっています。          

既製品の服ではものたりず、個性をいかしたい、自分なりのものを作りたいという希望が多いです。          

横浜市技能文化会館では、毎月洋裁の講座「洋裁クラブ」を開催しています。   

洋裁初心者から経験者までものづくりの時間を愉しんでいます。     

洋裁師になったキッカケを伺うと皆さん同じく、「女性も手に職」「自立」という時代背景で、             

女性の職業の選択肢として食か衣ならば、断然!ファッションに興味があるので衣服の道!だったそうです。 

〈一言で職人とは〉

「商品になるお金になるものをつくる人」

「身につけたとき、動いたときに美しく見える服をつくること」

着心地(機能)を伴ってこそデザインであり、『美しい服をつくる』ことが【職人】です。

洋裁の難しさは、流行などを敏感に取り入れ、時代のニーズに合わせて、柔軟に取り組んでいく事です。      

また、後進育成に最も力をいれています。そのため、組合では多くの人に技能検定の指導と講習会を行い   

国家検定の合格者を多数出しています。 

〈洋裁教室のやりがい〉

ある生徒さんは、市販のズボンが体型にあわず着心地がいまいち。   

どうしても気に入らないと洋裁教室で学び、自分に合ったズボンをつくりました。          

その結果、出来上がった作品は座っても皺になりにくく、立ち姿も綺麗で          

美しい仕上がりになったと、キラキラと喜びを伝えくれます。             

色々と大変だけれども、生徒さんから作品完成を嬉しそうに伝えられた時は、やりがいを感じます。 

  

〈洋服とは〉     

人が生まれて初めて身につける『産着』 。

民族衣装を紹介する書籍には、『衣は身を守るものでとても大切です』という言葉もあります。    

洋服は、衣として大切な役割はもちろんのこと、      

技能を活かした『美しい服』は、人の印象にも大きく影響を与えます。              

「洋服は大事よね」とみなさんが笑顔でおっしゃいました。   

確かにそうです。着ていて美しい服を意識して洋服選びをしたいと思いました。             

先生方、取材にご協力をくださり、ありがとうございました。

【講座レポート】10/28(日)ハンコを彫ろう~石のハンコ編~2018年11月05日

印章の横浜マイスター國峯伸之氏から教わる
「ハンコを彫ろう~石のハンコ編~」講座を開講しました。

昼休憩をはさんで10時~15時の予定です。
つくる内容によって製作時間が異なると聞いておりましたが、
全員時間内(少し早め)に作り上げることができました。

まずは、刻む文字を決め、どの字体にするか字典で選びます。
続いて、文字の下書きを行います。
下書きにはいくつかの工程があり、
まずはトレッシングペーパーに書いて
裏側(反転)の文字を、選んだ台の印面に鉛筆で書き写します。
印面は約1cmまたは1.5cmです。
この小さな世界の中で、「文字を表現」します。
ですので、バランスが重要になります。
何度となく先生に見ていただき、指導を受けながら進めます。

続いて、朱液と墨汁を用いて、
印面の文字の形を整えていきます。
久しぶりに細筆を持ち、小さな印面に集中します。
たった一文字ですが、大きさ、太さ、カーブや直線の使い方など、
文字とつくり手の個性が表現されます。

いよいよ、彫っていきます。
鉄筆という道具を用い彫り進めますが、
「あっ!」とならないよう緊張感が伴います。

試しに何度か押印をして、微調整を繰り返し、最後にOKをいただいて完成です。

先生からは、みなさん上手にできました。という言葉をいただけ
専用の箱にハンコを収め、みなさん大切そうにハンコをお持ち帰りになりました。

プロ中のプロである横浜マイスターから分かりやすく、丁寧なご指導をいただけ
技術の深さを知り、個性の広さを体験できた貴重な時間となりました。
緊張感と達成感と安堵感の講座でした!

次回は12/2(日)に開講予定です。

平成30年10月28日・12月2日開講