技文便り「館長より」

  • □■□技文便り□■□”Vol.56”館長より 2014/11/10

    『継続は力』

    皆さま 
    いつも当館をご利用いただき、
    また、メールマガジンをご清覧いただき
    誠にありがとうございます。

    前号でご挨拶をさせていただきました。
    それからひと月の間に、多くの方から
    「ご就任おめでとうございます」と声をかけていただきました。
    また「メルマガを見たので」と馬車道マルシェに
    お越しいただいた方もいらっしゃいました。
    気にかけていただき、大変有難く嬉しく思っております。

    このひと月の間には、毎週イベントがありました。

    ■10/17(金)第7回合同就職面接会
    https://gibun.jp/archives/5366
    ■10/26(日)第35回よこはま技能まつり
    https://gibun.jp/archives/5375
    ■10/31(金)~11/3(月祝)馬車道まつり
    https://gibun.jp/archives/5388

    合同就職面接会は、企画、準備、当日の運営まで
    自分たちで立ち上げたものです。
    当初、前日の準備は夜中までかかっていましたが、
    回を重ねるごとに、準備の時間短縮が図れています。
    技能まつりや馬車道マルシェも、コンパクトな荷造り、
    素早いセッティングが可能になってきました。

    いずれも、回を重ねることで色々と進化しています。

    何より、回を重ねるたびに、ご協力いただく方、
    ご来場いただく方、当館を気にかけてくださる方が増え、
    「拡がり」と「繋がり」そして「ご縁」を感じており、
    「継続は力」を実感しています。

    前号より続いている、悩みの種であるメルマガコメントですが、
    このように、その間に私自身が感じたことをザックバランに
    細くても長く、お伝えしていきたいと思っています。

    次号配信までの間には、横浜マイスター会主催の
    「第17回横浜マイスターまつり」が開催されます。
    当館2階の多目的ホールをメインに、当館全フロア、
    大通り公園を会場として、横浜マイスターの皆さまの
    技が披露されます。
    http://www.city.yokohama.lg.jp/keizai/happyou/h26/261010koyomeister.html

    皆さまのご来館を心よりお待ちしています。

    立冬も過ぎ、いよいよ秋も深まってまいりました。
    朝夕の寒気が身に染みる時節になってまいりますが、
    みなさまにはくれぐれもご自愛ください。

    平成26年 立冬
     
    ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

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  • □■□技文便り□■□”Vol.55”館長より 2014/10/10

    『ご挨拶』

    みなさま 
    いつも当館をご利用いただき、
    また、メールマガジンをご清覧いただき
    誠にありがとうございます。

    早速ですが、みなさまに一つご報告があります。
    9月29日より当館館長が交代いたしました。
    新館長の山口と申します。
    会館内を動き回っていますので、「あ、あの人」と
    思ってくださる方もいらっしゃるかもしれません。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    さて、館長交代の件をご説明すると必ずと言っていいほど

    「では、メルマガは?」

    と問われます。
    「館長より」のファンが多く、大変嬉しいことであり
    新館長としては悩みの種となりました。

    当館メルマガは、一人でも多くの方に、
    横浜市技能文化会館を
    知っていただきたい
    ご利用いただきたい
    そこで働く私たちの取組をご理解いただきたい
    できれば、ご一緒してほしい
    そういう気持ちから始めたものです。

    そこに前館長の時事コメントが重なり
    みなさまから「楽しみにしている」というお声をいただいています。

    思いもかけぬ秋の節目となりました。
    今後は、みなさまにお力添えをいただきながら、工夫をしながら、
    また新たなメルマガを綴っていきたいと思っています。

    メルマガ創刊によせて、前館長の初回コメント(抜粋)です。
    この思いは変わらず、横浜市技能文化会館が
    みなさまに愛される場であり続けられるよう
    努めてまいりたいと思います。

    寒露となり、葉の露も霜となり寒くなる季節になりました。
    台風も続いておりますが、みなさまにはくれぐれもご自愛ください。

    --------------------------------------------------
    ※技文便り創刊号コメント抜粋

    私たちは、“人手”をかける、
     ものづくり、
     くらしづくり、
     社会に役立つ人づくり、
    を通じ、
    地域社会(経済・市民生活)を活性することを
    私たちの使命と考えています。

    行政サービスに驚きと感動を!
    新しい時代の社会起業家集団として
    皆さまに愛される技能文化会館を実現していきます。
    どうぞ応援ください。

    --------------------------------------------------

    平成26年 寒露  

    ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

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  • □■□技文便り□■□”Vol.54”館長より 2014/9/25

    『節目の美学』

    市民のみなさま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    この1か月あまりのことですが、自宅に梨が届きました。
    1つ目は幸水。
    梨の生産地全国No1である市川の
    農園の名が記してありました。
    甘くて瑞々しく、「幸水」の名の通り、
    とても幸せな気分になりました。

    2つ目は二十世紀。
    妻の実家、鳥取より届きました。
    酸味のあるしっかりとした味。
    「元気でやっているか?こちらは変わりないよ」
    と問いかけているようです。

    3つ目は新高。
    梨好きを自称する友人からのおすそ分けです。
    幸水、二十世紀と違った「甘味」を感じました。
    「こちらも美味しいですよ」との、
    友の思いやりを感じました。

    主には夏~初秋にかけて出回る梨は、
    品種によって出荷時期が異なり、
    季節の移り変わりを感じますが、
    何より「贈り手」の想いが届きます。

    旧暦では、
    季節の変わり目を節と言い、
    節目節目に様々な習わしや行事
    (お節料理、端午の節句、節分など)を
    創造してきました。

    梨を贈っていただいた方に通じるのは、
    季節の変わり目、節目を大切にする想いです。

    私たちの生活には色んな節目がありますね。
    誕生日、記念日、命日、引っ越し、
    人事異動などなど。

    季節は既に秋です。

    秋の節目こそ、夏に届けられなかった想いを
    届けるチャンスなのかもしれません。

    当館の秋の節目にご期待ください。

    平成26年 秋分
    ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

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    ・【第1回】酵素の力(前段)~生食(ナマショク)を食べよう~
    ・【第2回】酵素の力(後段)~グリーンスムージー&酵素シロップの秘密~
    ・【第3回】発酵食品で腸内環境を整える~こうじ菌のパワーを健康に生かす~
    ・【第4回】楽しく取り組める減塩生活
  • □■□技文便り□■□”Vol.53”館長より 2014/9/10

    『素晴らしき敗者』

    市民のみなさま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    テニスの全米オープン。
    錦織選手残念でしたね。
    日本人初の四大大会決勝進出という快挙に国中が湧き、
    そして、大きなため息に包まれました。

    個人的には、翌日のインタビューが印象的でした。
    「固くなってしまった」と、
    メンタル面の課題を挙げていました。
    負けて悔しいはずでしょうが、
    勝者を讃え敗因を冷静に捉えているその姿勢に、
    勝つこと以上に負けて学んだことの方が多かった
    ように感じました。

    ふと、Good Loser(素晴らしき敗者)
    という言葉を思い出しました。
    結果は残念でしたが、彼はもっと強くなる、
    と感じたのは私だけではないと思います。
    素晴らしき敗者です。

    どんなに強い選手も勝ち続けることは不可能です。
    私たちの人生も、うまくいき続けることはあり得ません。
    報われない努力、伝わらない誠意、
    思った以上に上がらない成果、予想外の出来事など、
    日々、うまくいかないリスクにさらされています。
    なんで?どうして?
    思わず、天を仰ぎ見たり、運命を恨んだり、です。

    しかし、Good Loserの精神とは、
    うまくいかない時こそ、運命の神様がくれた
    「学び」「力を蓄える」チャンスかもしれない、
    ということの気づきです。

    彼の言動に、それを感じました。

    誰の人生にも、必要な事が必要な時に
    起きているのかもしれません。

    皆さんは、いかがですか?

    平成26年 白露
    ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

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  • □■□技文便り□■□”Vol.52”館長より 2014/8/25

    『祈る心』

    市民のみなさま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
    夏休みも終わりますね。

    先日、お盆のお墓参りに行ってきました。
    その間、広島、長崎に原爆投下された日と
    終戦記念日を迎えました。

    毎年恒例のことですが、
    亡き恩人に、ご先祖さまに、平和な社会に、
    私たちは改めて祈りを捧げます。
    お盆には、久しぶりに念仏を唱えてきました。

    以前から個人的に感じている事ですが、
    祈りながら念仏を唱え続けていると
    不思議と心が落ち着くような気がします。

    なぜでしょう?
    少し探究してみました。

    念仏は、マントラとも言います。
    その語源はサンスクリット語です。
    マントラとは、「文字」「言葉」を意味する
    「真言」とも漢訳され、
    特に密教では仏に対する讃歌や祈りを象徴的に
    表現した短い言葉を指す、とされています。

    マントラの素晴らしさは、念仏として持つ言葉や
    行為としての意味だけでなく、
    それを唱えた音・韻が、私たち人間の日常言語や
    思考をつかさどる左脳の動きを静める働きがある、
    ということにあります。

    私たちは、社会の中での競争に勝つために、
    正誤、善悪、良し悪し、優劣など論理的な認知脳
    (左脳)中心の思考をしていますが、
    マントラの音と韻は、感情や直感をつかさどる
    直感的で非言語的認識脳(右脳)を活性化させる
    というのです。

    悩みは認知(左脳)により生まれます。
    左脳の動きを静め右脳を活性化することは、
    心を静め、私たち一人一人が本来持つエネルギーを
    引き出す力になります。

    だから、一心に祈りながら唱える念仏が
    気持ちいいんだと、合点がいきました。

    誰かのために祈り唱える瞬間。

    心静めるよい時間かもしれません。

    平成26年 処暑
    ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

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  • □■□技文便り□■□”Vol.51”館長より 2014/8/10

    『疑う心と従う心』

    市民のみなさま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    暦の上では秋に入りましたが、連日の猛暑と
    異常気象のニュースが頻繁に報道されています。

    ご覧になられている方の中には、
    「昔に比べて、おかしくないか?」と感じる方も
    多いのではないでしょうか。

    その一つに熱中症があります。昔は熱射病と言いましたが、
    最近、富に増えている気がしています。

    理由としては、昔に比べ、
    ・気温が上がった
    ・ご老人の割合が増えた
    ことが挙げられますが、子供たちが
    病院に運ばれるケースも珍しくありません。

    何故でしょう?

    個人的な感想ですが、食べ物とクーラーが
    大きく影響している気がしてなりません。

    調べてみると一年中日本より熱い国々では、
    冷たい食べ物を食べることはあまりないそうです。
    インドのカレーや東南アジアのスパイシーな料理など、
    暑い国ほどホットなものを食べています。
    日本人ほど、冷たいものが好きな民族は珍しいそうです。
    もちろんクーラーも日本ほど普及していません。

    実は、私たちの暑さをしのぐ方法が逆に暑さに弱い身体に
    しているのではないか?という疑いです。

    冷たいものが胃腸を弱らせ水分の摂取を妨げる、
    クーラーによって、身体の発汗作用を鈍らせる、
    との疑いです。

    要は、「汗をかいて涼をとる」のが、暑い国々の
    知恵であり、自然体なのだそうです。

    文明の利器に頼りがちな私たちにとって、
    自然に従うことの大切さを訴えている気がします。

    疑うべきは「世間の常識」
    従うべきは「自然の流れ」なのでしょう。

    当館では、今年より夏の暑さ対策として、
    昔からの「打ち水」に取組んでいます。
    省エネだけでなく、古に学びたいとの思いからです。

    当館の自然体をお楽しみください。

    平成26年 立秋
    ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

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  • □■□技文便り□■□”Vol.50”館長より 2014/7/25

    『成長する心』

    市民のみなさま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    当館のメルマガも50号になりました。
    創刊から2年です。
    当館同様、メルマガをご支援いただき、
    本当にありがとうございます。

    前号に続き「心」の話です。
    今回は、成長する心です。

    私達人間が持つ「成長したい」という思いは、
    愛すること、認められること、などと同様に
    根源的な欲求のひとつだと聞きました。

    でも、絶望や不安に苛まれている時に成長願望は
    起きない気がします。
    それこそ、生きる証のように思います。

    一方、
    成長とは、変化だと知りました。
    変わる、変えることです。

    成長とは、良い方に向かうイメージがありますが、
    実のところ変わることこそが成長であり、
    そこには、“良し悪し”はないのでは?
    と思うようになりました。

    2号前のメルマガで、ワールドカップ予選敗退した
    サッカー日本代表について
    「起きている事は全て必要なこと」と評した
    岡田武史(前サッカー代表監督)の言葉が
    印象に残ります。

    良い結果であれ、そうでない結果であれ、
    変化し受け入れ乗り越えていく力こそが
    成長することなんではないかと。

    私たちの生きている世界は、常に変化しています。
    同じように見えても、長い年月で見れば、
    同じものはたったひとつもないことが分かります。

    良い結果でも悪い結果でも、
    絶好調でも不安でも、
    希望でも絶望でも、
    「起きてる事は必要なこと」と
    受け入れ、変化していくことこそが
    本当の意味での“生きる(活きる)証”としての
    “成長する心”ではないかと。

    当館も、このメルマガも、
    変化することに躊躇せず、チャレンジしていきます。

    それこそ、皆さまに愛される会館であり続けるために。
    この夏、私たちの「成長」をご期待ください。

    平成26年 大暑
    ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

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  • □■□技文便り□■□”Vol.49”館長より 2014/7/10

    『“好き”を大切にする心』

    市民のみなさま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    お陰さまで、
    当館のメールマガジンが2周年となりました。
    私の稚拙な文章も併せてお読みいただき、
    ありがたい限りです。

    継続は力なり、と言いますが、
    続けるにもエネルギーが必要です。

    時折いただく読者の方々からの
    温かいメッセージが励みになり、
    継続する力を後押しいただきました。
    この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

    元来、飽きっぽい性格の私が
    2年間休まず継続できたのは、
    読んでいただける方の存在と同時に、
    義務でも使命でもなく、
    ましてや役割でもなく、
    ただ、
    書きたいこと書き、
    皆さまに伝えたいことを伝え、
    当館を知ってもらいたい、
    という単純な思いだったかと。

    行動科学という学問では、
    継続する力に必要なエネルギーは、
    ご褒美以上に自分自身の楽しみであり、
    喜びだそうです。

    賞賛を得る、お金を儲ける、褒められる
    などのご褒美はもちろん原動力になりますが、
    それだけに頼ると要求(欲求)が過度になり、
    それが得られない時には飽きる、そうです。

    一方、
    自分の喜びや楽しみは、
    自分だけのもので何かと比較される訳でもなく、
    外の世界と無関係に楽しめ、
    継続する力になります。
    まさに、自分だけの世界です。

    振返ると、
    自分の思いを言葉や文章にすることで、
    誰かに表現する楽しみを覚えていた
    自分がいました。

    自分だけで楽しみ
    自分だけで没頭でき
    自分だけでわくわくする

    それが、このメッセージを書いている瞬間でした。
    (この場を与えてくれる全てに感謝です)

    「継続は力なり」との諺は、
    「好きこそ物の上手なれ」に
    相通じることが分かります。

    皆さんは、どれだけ「自分だけの世界」
    「好きな世界」を大切にされていますか?

    平成26年 小暑

    ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

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  • □■□技文便り□■□”Vol.48”館長より 2014/6/25

    『起きている事は全て必要なこと』

    市民のみなさま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    サッカーワールドカップ、日本予選敗退でしたね。
    得点シーンに、一喜一憂しましたが、
    厳しい現実に残念な気持ちでいっぱいです。

    スポーツは、見ている分にはいいですが、
    プレイヤーや関係者にとっては、
    ある種の残酷さや厳しさが迫ります。

    大事な初戦を落とした際、NHKの解説を担当された
    前代表監督の岡田武史さんが、
    「全て必要な事が起こっていると思わなくちゃダメですね。
     今の日本のサッカー界に全部必要な事が起こっているんだと。
     そこから、それを乗り越えてやるんだ、
     という気持ちを持たないといけません」
    とおっしゃっていたのが印象的でした。

    どんなに強いチームでも勝ち続けることは不可能です。
    今回の大会も、スペイン、イタリアなどの強豪国が
    予選敗退となりました。

    結果も大事ですが、それ以上に、
    ・残酷で厳しい結果を受け入れ
    ・そこから何を学び
    ・「次」にどう活かすか
    というメッセージかと。

    私たちの生活や人生も、いい事ばかりではありません。
    目を覆いたくなるような事や憂鬱になるような事象も
    時にはおきます。
    「なんて自分は不幸なんだ」
    「ついてない」
    「もし、○○であれば、、」
    と、思わず嘆きたくなります。

    そんな時こそ、
    「起きている事は全部必要なこと」
    と問い続ける勇気が、その後の道を
    左右するように思えて仕方ありません。

    皆さんは、
    その課題、苦難にどう向き合うのでしょうか?

    平成26年 夏至

    ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

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  • □■□技文便り□■□”Vol.47”館長より 2014/6/10

    『衣』

    市民のみなさま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    最近、お医者さんが着る白衣の意味に
    書かれているコラムに出会いました。

    汚れが目立つ、動きやすいなどの機能でなく、
    仕事着としての“衣”の意味です。

    衣を着る職業として3つ挙げられます。
     白衣を着る医師や看護師
     法衣を着る裁判官
     袈裟や衣をまとうお坊さんや神官
    共通するのは、どれも人の生死に関わります。

    本来、神のみに許される行為を人間が代替する
    ことの責任として
    「衣をまとい」
    「宣誓(プロフェス)する」
    のだそうです。よって、
    どの職業も初めて衣を身に着ける際には、
    厳かな儀式があります。

    また、プロを表すプロフェッショナルの語源は
    ここからきています。
    プロとは、神の代行者であることに通じます。

    職業と衣(類)との間には、
    かくも深遠な世界が存在します。
    たかが仕事着、されど仕事着です。

    東京も梅雨入りしましたね。
    私たちの周りもすでにクールビズ一色です。

    このような現代の傾向は、
    職業と仕事着の「意味」「関係」について
    考える深めるというより、
    機能重視、機能一辺倒のような気がします。

    たかが仕事着、されど仕事着。

    何気ない日々のビジネススタイルや仕事着に、
    どんな世界が広がるのでしょう。

    皆さんは、どうお感じになられますか?

    平成26年 芒種(ぼうしゅ)

    ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

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  • □■□技文便り□■□”Vol.46”館長より 2014/5/25

    『有難さ』

    市民のみなさま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    先日、私が講師を務める講座
    「こころとカラダの健康クラブ」を開催しました。
    新しいお客さまとも出会え、
    とても楽しいひと時を過ごせました。

    私が健康に興味を持ったのには、理由があります。
    それを、失ったからです。

    以前も書きましたが、4年前の大病により、
    毎日の薬と数カ月に一度の通院が生涯続きます。
    失って初めてその大切さが分かったのです。

    以来、出来る限り薬に頼らない元の健康的な生活にと、
    探究が続きました。
    そこで得た情報や知識、自分の身体を通じた体験を
    講座ではお話しします。

    同時に、この探究を通じて身に染みたことは、
    “当り前の奇跡”であり、大切さです。

    私たちは、当り前のように、
    日々食べたい時に3食を食べています。
    お金さえ出せば、海外含め殆どの食材や料理を
    当り前のように楽しむことができます。
    子供の頃、母親から聞かされた戦時中の食糧不足など、
    夢物語のようです。
    また、病気や怪我にならなければ、健康は当たり前、
    と信じがちです。

    しかし、気づいたのは、この「当たり前の日常」、
    「当たり前の健康」への無頓着、無関心が、
    結局は「当たり前を損ねる最大の理由」だった
    ということです。

    「吾唯足知(われただたるをしる)」

    枯山水で有名な京都龍安寺の蹲踞(つくばい*)に
    記されている言葉です。
    *茶室には入る前に手や口を清める手水を
     張っておく石

    失ったものは元には戻りません。
    失う前に、有ることに感謝するからこそ、
    大切にできる。

    健康でいることの奇跡。
    当り前こそが、ありがたい(有難い)=奇跡。
    それを知ることが、
    健康への第一歩でないか、と思う次第です。

    平成26年 小満

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  • □■□技文便り□■□”Vol.45”館長より 2014/5/10

    『主役』

    市民のみなさま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    「宿命」と「運命」。
    つい最近、この2つの言葉について、
    深く考えさせられました。
    何が違うのでしょうか?

    宿命とは宿る命。
    生まれた両親、性別、育った環境など
    自分では変えることのできないもの。

    運命とは運ぶ命。
    運ぶとは動かす意であり、
    自分で動かしてきた(選択した)結果が
    運命だそうです。
    外からも誰かからも、
    与えられ強制されたものではありません。

    ある高名な心理学者の言葉です。
    “遺伝や育った環境は単なる「材料」でしかない。
     その材料を使って、
     どのような家を建てるかは、
     あなた自身が決めればいい”

    “人間は自分の人生を描く画家である。
     あなたを作ったのはあなた。
     これからの人生を決めるのもあなた”

    人生とは、宿命にも運命にも縛られず、
    自分自身で全て決めることができる。
    私の人生の主役は私自身。
    当り前すぎる一節ですが、深く染み入りました。

    私たちは、何か上手くいかない時、
    つい景気や政治、天気、自分たちの能力など
    “誰か”“何か”のせいにしがちだからです。

    当館は、設立以降30年近く経ち、施設の老朽化など
    宿命的な問題に直面しています。
    つい、「古いから」と、できない言い訳が先に
    立ってしまいがちです。

    しかし、これも「材料」なんですね。
    どのような会館にするかは、
    会館で生きる私たちの意思と選択という
    運命にあるのかと。

    “会館の全ては、私たち自身が決めたこと”

    旧暦の上では夏。
    季節の変わり目に当たり、職員一同、
    創意と工夫で更に愛される運命を切り拓いていきたいと思います。

    皆さんのご来館を心よりお待ちしております。

    平成26年 立夏

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  • □■□技文便り□■□”Vol.44”館長より 2014/4/25

    『節目を創る』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    4月も後半ですね。
    あと少しでゴールデンウィークです。

    先日、事務所のレイアウト変更を行いました。

    年度変わりの節目に、
    より仕事がしやすく使い勝手良く、と
    リーダーの発案により職員総出で模様替えです。

    やはり、気分が一新されますね。

    受付では、お客さまから
    「あれ、人が変わった?」
    「見違えるようね~」と
    びっくりされます。
    それほどまでの驚きと感動に、
    時間のない中で強硬した“甲斐”を感じます。

    模様替えの効果は、
    ・気分や流れを変え一新する
    ・新たなものを生みだす
    ・驚きと感動を呼ぶ
    ように感じました。

    さらに言えば、
    さなぎが蝶に脱皮するように、
    「次」のステージに踏み出した感覚さえあります。

    たかが模様替え、されど模様替え、です。

    旧暦では、季節の変わり目を「節」と言います。
    また、
    季節、文節、関節、鰹節、竹の節、お節料理、
    5月の節句、など
    「節」とは、何かと何かをつなぐもの、
    切り替えるもの、境い目との意味のようです。

    そもしかすると、私たち日本人は、
    ただ漫然と流されがちな日々に対して、
    あえて“節”を創り、
    “節目に何かをする”
    ことで、進化を促していたのかもしれません。
    5月の節句とは、まさに、
    より良き大人へ進化するための儀式です。

    “節目を創る”とは、
    次への重要なキッカケづくり。
    そして、そこに欠かせないのが、
    驚きと感動、かと。

    皆さんはどのような節目を創っているのでしょうか?

    当社は、指定管理者として当館の運営に携わり、
    今年で4年目になります。
    私たちは、現状維持でなく常に進化し続ける
    存在でありたいと願っています。

    当館では、
    私たち自身の進化。
    お客さまの驚きと感動。
    これをテーマに
    今年も、節目となるイベントを多数予定しています。
    ▼馬車道マルシェは【こちら】
    ▼第6回合同就職面接会は【こちら】

    皆さんのご来館ご来場を、心よりお祈り申し上げます。

    平成26年 穀雨

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  • □■□技文便り□■□”Vol.43”館長より 2014/4/10

    『所以(ゆえん)』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    サクラの見どころも峠を過ぎましたね。
    今年は、例年に以上に短かった気がします。
    それ故、儚(はかな)さをかき立て、
    味わい深さを“より”感じます。

    今年のサクラで特に印象に残ったのは、
    大雪の被害を受けた木々が見事に開花した、
    というニュースでした。

    関係者の賢明な努力が実った、と言えますが、
    一方、
    その見事な開花ぶりには、サクラ自身の持つ
    生命力を感じずには要られません。

    「花は、花咲く故に、花咲く」

    昔、何かと言葉遣いや文章表現にうるさい
    元新聞記者の上司が、常々つぶやいていた言葉です。

    花が花である所以は、
    どんな障害、逆境、環境変化にあっても、
    自ら花を咲かせるという宿命を
    必ず全うすることにある、ということでしょうか。

    被害にあったサクラ開花のニュースを聞く度、
    花の儚さとは、開花の短さでなく、
    毎年必ず宿命を全うする姿勢にこそ
    あるのではないか、と私は感じていました。

    私たちが、私たちである「所以」とは何でしょう?

    技文が技文である「所以」とは何でしょう?

    「所以」を見つめ、「所以」を愚直に全し、磨く。

    今年度の始まりに当たり、当会館の「所以」である
    “人が手間と隙(ひま)をかけることにこそ、
     現代という難しい時代を生き抜く技と知恵がある”
    との想いを再認識しました。

    手間隙を惜しまない
    「ものづくり」「くらしづくり」「人づくり」
    今年度も磨き続けます。

    ご支援のほど、よろしくお願い致します。

    平成26年 清明


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  • □■□技文便り□■□”Vol.42”館長より 2014/3/25

    『スポーツのように働く』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    春と言えば卒業、入学の季節ですね。

    私事ですが、先日、
    今春から高校に進学する息子が所属していた
    サッカークラブのお別れ会がありました。

    クラブは県の強豪。
    1学年に40人以上在籍し11名のレギュラー
    ポジションは熾烈な争い。
    3年間1度も公式戦に出ない子も珍しくありません。

    練習には、病欠と試験前を除き、
    隣県まで往復2時間以上かけ通います。
    週末は試合。関東一円を一人で移動します。

    クラブの規律も厳しく、身だしなみは当然のこと、
    買い食い、ファーストフード、炭酸、遅刻、は厳禁。
    学校の成績が悪いと、試合にも出させてくれません。

    中学生とは言え、大人顔負けの体育会でした。
    そんな中、サッカーが好き、うまくなりたい、
    という思いで彼は3年間継続しました。

    送別の席でのことです。
    クラブのコーチが、
    サッカー日本代表の礎を築いたと言われる
    デットマール・クラマー氏(元コーチ)の
    ある言葉を紹介してくれました。

    「サッカーは子供を大人にし、
     大人を紳士にするスポーツである」

    息子のクラブ仲間を見るにつけ、どこか大人びて、
    年齢の割に非常にしっかりした印象を持っていた私は、
    その理由が分かった気がしました。

    スポーツは、技術の向上や勝ち負けでなく、
    むしろ、人間性を磨くことこそ本質ではないか、
    と気づいた瞬間です。

    「辛くても、あきらめない」
    「自らを律し、競い合う」
    「仲間でつながって、楽しむ」

    それは、
    クラマーさんの言葉を借りれば、
    サッカーをしない私たち大人も
    紳士淑女になる道でもあります。

    送別会の帰り道、
    私は、「スポーツのように働きたい」と、
    思いました。

    それは、働くことを通じ、一人ひとりが
    紳士淑女に成長すること。
    そのために、どんな事にもあきらめず、
    自分を律し、仲間と競い合い刺激し合いながら、
    楽しめるような職場づくり、かと。

    当館スタッフの成長に、ご期待ください。

    平成26年 春分

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  • □■□技文便り□■□”Vol.41”館長より 2014/3/10

    『いのちに向き合う』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    数年前から、3月を命に向き合う月と決めています。

    このメルマガが発信される10日は、
    69年前に東京大空襲のあった日です。
    10万人以上の方がお亡くなりになられました。

    翌11日は、東日本大震災の日です。
    生涯忘れることのない大参事でした。
    3年前の記憶が蘇ります。

    3月は、私が2度の入院を経験した月でもあります。
    大空襲のあった日、大震災のあった日、
    いずれも病院のベッドに横たわっていた私は、
    助けていただいた多くの支援者の方々と
    自らが生きているその奇跡に
    感謝せざるを得ませんでした。

    以来、3月は命に向き合う月と決めています。

    命に向き合うとは、生かされている奇跡に
    感謝することに他ありません。

    また、生かされた命だからこそ、
    「今」「ココ」に存在する意味を問い直し、
    自らの天命について省みるようにしています。

    実は、私の中にあるそのひとつが、
    “感動したい”と、いう思いです。
    それが、
    当館運営のキャッチフレーズである
    「行政サービスに驚きと感動を。そして愛着を」
    につながります。

    命に向き合い、自分に向き合うと、
    環境の変化や多忙な毎日で見失いがちな
    原点が見えてきます。

    命に向き合うとは、
    原点を再認識することかもしれません。

    季節は、啓蟄。
    大地が温まり冬眠していた虫が穴から出てくる頃です。

    春の訪れと共に、
    原点を大切に動き回りたいと思います。

    平成26年 啓蟄

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  • □■□技文便り□■□”Vol.40”館長より 2014/2/25

    『らしさ』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    ソチオリンピックが閉会しましたね。
    活躍した選手の一方で、まさかの事態と結果。
    スポーツは、結果が全てなだけに、
    悲喜こもごものドラマが生まれました。

    数年前から、スポーツを観る視点を変えました。
    もちろん、「がんばって!」と素直に応援しますが、
    結果は時に非情です。

    この瞬間のために準備を積み重ねてきた
    選手の気持ちを思うと、
    試合後の選手のインタビューが気になります。

    「メダルは取れなかったんですけど、
     すがすがしい気持ちです」

    女子モーグルで、またもやメダルに届かず
    4位になった上村選手のコメントです。

    「なんで、こう一段一段なんだろう」
    前回オリンピックのコメントに比べ、
    技術的にも人間的にも成長した上村選手。
    最高の舞台で、自分の納得できる
    最高の滑りができた、充実感。

    「こんな気持ちで滑りたかった」に、
    すがすがしさと心地よい涙が伝わってきます。

    感動をありがとう。

    観ていた私は、
    心から感謝せずにはいられませんでした。

    結果より“らしさ”。

    結果が問われる厳しい世界だからこそ、
    自分らしくチャレンジする姿勢を
    彼女から学びました。

    私たちも、
    “技文らしさ”にこだわっていきたいと思います。
    私たちの“らしさ”を、どうぞご利用ください。

    平成26年 雨水

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  • □■□技文便り□■□”Vol.39”館長より 2014/2/10

    『時を感じる』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    先週は13年ぶりの大雪でしたが、
    暦の上では、季節は春になりました。
    旧暦では、季節の変わり目を「節」と称し、
    季節の始まる立春立夏立秋立冬の前日を
    「節分」と呼びました。

    季節の変わり目には、悪鬼が出ると言われ、
    豆が「魔滅」の音に通じることから
    豆まきが始まったと言われます。

    「悪鬼」という言葉には、この時期流行する
    インフルエンザがイメージされ、
    体調を崩しやすいため気をつけなさい、
    という生活の知恵と重なります。

    現代の暦が時をデジタルに刻むのに対し、
    和式の旧暦は、
    四季折々に自然の変化に富む日本の気候風土に、
    生活様式、風土風習を重ねあわせ、
    多くの祭事、習わしを生んでいきます。

    ビタミンCが豊富で咳止めにも効果がある
    旬の果物が「金柑」。
    節分の夜、その年の縁起のいい方角(恵方)に
    向かって、太巻きをまるかぶりすると福が来ると
    言われる「恵方巻き」がそれです。

    旧暦の世界を読み解くと、昔から日本人が
    大切にしてきた風習・生活が垣間見えます。
    そこには、時に追われ、慌ただしく毎日を
    過ごしている私たちに、季節の変化や
    時の意味を語りかけてくるようです。

    時を知る暦から、自然の変化、時の意味を
    感じる暦へ。

    「昔ながら」には、趣がいっぱいです。

    当館は、「昔ながら」を感じていただくサービスで
    皆さまをお迎えしたいと思います。

    >>書初めコーナー
    >>ぜんざいサービス
    >>節分

    ヴァレンタイン、ひな祭りには
    当館スタッフによる“おもてなしサービス”を
    予定しております。

    皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

    平成26年 立春

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  • □■□技文便り□■□”Vol.38”館長より 2014/1/25

    『運鈍根(うんどんこん)(その2)』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    成功するには、「幸運(運気)」と「根気」に加え
    「鈍い」くらいの粘り強さが必要という意味で、
    成功哲学の3要素と言える言葉です。

    前号では、「運」について言及しました。
    「根」とは、「継続は力なり」との格言通り、
    何事も根気よく続けることが大事です。

    しかし、「鈍い」ことには一瞬、違和感を感じます。
    時代の変化に敏感になり、変化に合わせる方が
    成功に近い気がします。

    しかし、この格言を使う方のコメントを調べていると
    「鈍」こそが一番大切のように感じます。

    ・頭が良すぎて才走った人
    ・頭が良くて利口で賢い人

    は成功できない、と言われています。

    「鈍」とは、つまり愚直です。
    ・愚直とは、愚かなほどに正直なこと
    ・鈍(にぶ)いくらいの粘り強さで愚直に取組むこと
    ・周囲から愚かに見られるほど、自分の信念に忠実に行動すること

    「鈍」を支える力は「自分の信念を信じる力」と言えます。

    賢さは、他人が判断します。
    しかし、「自分の信念を信じる力」は、時に、
    他人には「愚か」であり、「鈍い」と映ります。

    「運鈍根」
    成功の鍵の全ては、外(の出来事)でなく内(自分)にある。
    今回、気づいたことです。

    『私はいつも「運・鈍・根」を唱え続けてきた。
     運は鈍でなければつかめない。利口ぶってチョコマカすると
     運は逃げてしまう。 鈍を守るには根がなければならぬ。』
                 古河市兵衛(古河財閥創始者)

    皆さんは、どうお感じになられますか?

    平成26年 大寒

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  • □■□技文便り□■□”Vol.37”館長より 2014/1/10

    『運鈍根(うんどんこん) 』

    市民の皆さま、
    あけましておめでとうございます。

    年始早々、実家で父の遺品を見つけました。
    父自身の手による墨文字で書かれた色紙です。

    書かれた文字は、運鈍根(うんどんこん)。

    成功するには、「幸運(運気)」と「根気」に加え
    「鈍い」くらいの粘り強さが必要という意味で、
    成功哲学の3要素と言える言葉です。

    何故、父はこの言葉を色紙にまでしたのでしょう。
    新年早々、偶然出会ったこの言葉。深めてみます。

    1つ目の大切な要素である運気。
    「運も実力のうち」と言いますが、
    運の良し悪しは、自分とは無関係に思えます。

    偶然、この問題を科学的に説明できるとした
    脳科学者の本に出会いました。

    作者は、
    ・運の良し悪しの判断は個人の錯覚・思い込み。
     宝くじで大金持ちになっても放蕩で身を持ち崩すなど、
     結局は、自分がどう感じるかの「ものさし」次第。
    ・運がいいと思い続けると、自分らしく生きること
     ができ、人を惹きつけるようになる。
    ・そこで、人との様々な「ご縁」が生まれる。
    ・ご縁が人生を左右することが多い。
    ・運がいいと思っている人の多くが実行している
     ことの一つが「祈り」。運を切り拓くには、
     自分ではない誰かのために祈ること。

    運とは、自分ではどうしようもできないものでなく、
    自らの手の内にある、と論じます。

    人は時にして、「なんてついてないんだろう」
    「運が悪い」と自分の運命を恨めしく思う事があります。
    そんな時こそ、試されているのかもしれません。

    皆さんはどのようにお感じになりますか?

    運鈍根(うんどんこん)。

    全て自分の手の内にあるのからこそ、
    成功哲学なのかもしれません。

    今年もスタッフ一同、運の良さを実感しながら
    皆さまをお迎えさせていただきます。

    当館で、すばらしいい「ご縁」に恵まれますように。

    平成26年 小寒

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    『「わ」の力』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    今年の漢字は「輪」に決まったそうですね。
    東京五輪の招致決定、富士山の世界文化遺産登録、
    サッカーW杯への日本代表出場決定など、
    「日本中が輪になって歓喜にわいた年」だそうです。
    また、震災以降、自然災害に対する人の支援の輪が
    広がった年でもあります。

    「わ」を漢字変換すると、「倭」「和」などが出ます。

    「倭」と言えば、古来、
    日本人は倭人と呼ばれていました。

    「和」という言葉は、、
    今から約1400年前、聖徳太子による我が国初めての
    17条の憲法の一番最初に、「和を以て貴しと無し~」
    として登場します。

    先月、無形文化遺産登録になった私たち固有の
    日本食も「和食」と言われます。

    つくづく、日本人とは「わ」の民族、
    「わ」を大切にしていると思えてなりません。

    一方、現代は個人主義の時代です。
    昔に比べ、個人の権利や立場を尊重することが
    とても大切にされます。

    今年の漢字には、現代の私たちが見落としがちな
    大切な視点があるような気がしています。

    個人を尊重しつつ「わ」を大切にする。

    ふと思いつきました。

    One for all,all for one.
    (一人はチームのために、チームは一人のために)
    ラグビー選手だった友人に学んだフレーズです。

    個人を超えて「輪」になってつながり、
    お互いに協力し合う「和」の力こそが、
    日本古来の先人から学ぶべき力かと。

    また、思いつきました。

    One for all,all for one.
    One for all,all for wonderful!
    (「チームの力」が素晴らしい未来に)

    市民の皆さまには、
    今年一年間大変お世話になりました。
    ありがとうございます。

    来年も、私たちの「わ」の力、「チームの力」で
    素晴らしい未来を切り拓きたいと思います。
    引き続き、応援のほど宜しくお願い致します。

    平成25年 冬至

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  • □■□技文便り□■□”Vol.35”館長より 2013/12/10

    『「言葉」に命』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    年末恒例の流行語大賞が発表されました。
    初めて4つの言葉が選ばれましたが、
    どれも世相を反映してます。

    私たちが日常的に使っている言葉には、
    2つの側面があるように思います。

    1つは意味情報。
    意味を伝える手段として言葉はあります。
    こうして欲しい、これを伝えたい、などです。

    もう1つは、感情情報。
    背景情報とも言われます。

    例えば、、、
    癌という言葉は、病気の1つという意味を持ちますが、
    同時に「怖い」「恐ろしい」という感情も想起させます。
    言葉とは、その意味だけでなく感情や背景も合わせて
    伝わっていきます。
    流行語大賞とは、より多くの賛同や共感が伝わった
    言葉ということでしょうか。

    私たちが、日常会話で使っている言葉。
    流行語大賞で感じるのは、意味よりもむしろ
    感情情報を伝えることの方が大切に思います。

    『お・も・て・な・し』

    何気ない日本語ですが、
    オリンピック招致のプレゼンテーションでは、
    伝える人の思いや感情、日本人の在り方まで
    伝わったように思います。

    時折、言葉の持つ感情情報は、発する人の思いや
    感情が乗り移る気がしてなりません。
    その時、初めて言葉に命が宿ります。

    「こんにちは」
    「いらっしゃいませ」
    「いつもご利用ありがとうございます」

    何を言ってるか、ではなく、
    どういう想いで伝えているか。

    当館スタッフの想いを、命宿る言葉を、
    是非とも感じ取っていただければと思います。

    皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

    平成25年 大雪

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  • □■□技文便り□■□”Vol.34”館長より 2013/11/25

    『「氣」持ちの力(その2)』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    前号、話題にした楽天日本一の原動力「氣持ち」。
    「氣(気)」の付く日本語について考えました。

    気をつける、気もそぞろ、気に入る、
    気になる、気に障る、
    陽気、陰気、活気、元気、強気、弱気、
    病気、気合、生気、など
    日本語の豊かさを表すごとく、
    微妙なニュアンスを表現する言語として
    「氣(気)」は重宝されています。


    氣とは、古くは東洋哲学や中医学の用語のひとつで、
    「不可視(見えない)が作用をおこすもの」
    だそうです。
    私たちに置き換えた場合、
    氣とは、「こころのエネルギー」がしっくりきます。

    氣という言葉を日常的に多様する私たちは、
    「こころ(のエネルギー)」を大切にする
    民族と言えます。
    氣を使う表現の多くは、
    「こころ(のエネルギー)の状態」を表しています。

    約20年前に生まれたスポーツを心理学の側面から
    研究した応用スポーツ心理学では、
    こころの状態と成果との相関を明らかにしています。
    その意味では楽天が優勝したのもうなづけます。

    しかし、私たちの祖先は、その遥か昔から、
    日常の行動にこそこころのあり方が大事である、と
    気づいていました。

    「お気をつけて」「お気軽に」
    「気にしないで」「お元気で」
    「気楽に」「気を休めて」

    相手のこころを気遣う言葉たちです。

    東京オリンピック招致で話題になった
    「お・も・て・な・し」。
    こころのこもった日本オリジナルな
    サービスの代名詞と言えます。

    氣の力。
    それは、こころを入れる力。

    氣持ち。
    それは、こころ込めること。

    私たちも職員一人一人の氣持ちを大切に、
    皆さまをお迎えしたいと思います。

    平成25年 小雪

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  • □■□技文便り□■□”Vol.33”館長より 2013/11/10

    『「氣」持ちの力』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    楽天が日本一になりましたね。
    復興途中にある地域の方々にも大きなエールに
    なりました。
    私は、どちらのファンでもありませんが、
    一日本人として「元気をありがとう」と
    言いたくなりました。

    震災直後の2011/4/29、プロ野球開幕戦。
    挨拶に立ったキャプテンの嶋選手は、
    「僕たちは何のために戦うのか?」と自問し、
    「誰かのために戦う者は強い」ことに気づきました。
    そして、
    「(この難局を一緒に)勝ち抜きましょう」
    「乗り越えたその先は、強い自分と明るい未来がある」
    「見せましょう。東北の底力を!」と宣言します。

    楽天は、震災以降、チームの勝利が復興支援、
    という「気」持ちを一つにしてここまできました。

    大黒柱である田中投手は自分のグローブに
    「気」の元々の漢字である「氣」をいう文字を
    刺繍で縫い付けています。

    日本一のチームは「氣」持ちを大切にしていることが
    見て取れます。

     被災された方への癒しの「氣」持ちを忘れない
     チームで「氣」持ちを一つに戦う
     結果はともかく「氣」持ちで負けない

    その結果、下馬評を覆す成果を残します。

    楽天の原動力となった「氣」持ち。
    それは、目に見えませんが、
    その後のインタビューやニュースなどを通じ、
    想いは伝わってきます。

    目には見えないけれど、確かにある「氣」持ち。
    前に進む、勝ち進む、明るい未来を創る
    底力になる「氣」持ち。

    それは、
    「自分ではない誰かのため」の「氣」持ちでは?
    そんなことを感じました。

    私たちも、ご利用者のための「氣」持ちを
    大切にしたいと思いました。

    平成25年 立冬

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  • □■□技文便り□■□”Vol.32”館長より 2013/10/25

    『道経一体』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    最近、“二宮尊徳”が気になっています。
    小学校の銅像でお馴染みですね。
    江戸時代後期の農政家、思想家であり、
    数々の農村復興に天賦の才を発揮した偉人です。

    公共施設の管理運営を主業としている当社は、
    常々、私たちのサービスを通じて地域の活性化に
    貢献したいと思っています。
    そのせいか、私たちのサービスと彼の農村復興を
    しばしば重ね合せて考えることがあります。

    二宮の復興の考え方は「報徳思想」です。それは、
    「道徳なき経済は犯罪であり、
     経済なき道徳は寝言である」との言葉通り、
    道徳と経済の融和=道経一体を説きました。

    彼の思想の根本は、道徳か経済かの2者択一でなく、
    2つの融和にあります。

    その事実に触れた瞬間、二宮に惹かれる理由が
    分かりました。
    私たちは、彼と同じように、
    公共施設に生産性、経済性、収益性という
    概念をもっと融和させたい、のだと。

    ・生産性が高く効率性を追求した質の高い運営
    ・ホスピタリティ溢れるフレンドリーなサービス
    ・楽しめて、納得できる事業・イベントの数々
    ・ご利用者を中心に増える技文ファン  などなど

    それが、「施設としての価値のすばらしさ」と
    信じています。いかがでしょう?

    今年の秋も、地域を盛り上げる技文から、
    素晴らしいイベントが目白押しです。
    >>くらしの学校は【こちら】

    10/31~11/2の4日間 関内馬車道マルシェに出店します!!
    地元横浜発、職人発の手作りの品々を数多く取り揃えて
    皆さんのご来場を、お待ちしております。
    >>詳細は【こちら】

    私たちの道経一体の取組を堪能ください。

    平成25年 霜降

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  • □■□技文便り□■□”Vol.31”館長より 2013/10/10

    『不思議な体験』

    市民の皆さま
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    私ごとで恐縮ですが、先日、亡き父の法要で帰省しました。

    お経をあげていただいた和尚さんは、
    父の生まれ故郷にあるお寺さんのご住職で、
    私も祖父の葬儀で初めてお会いしてから、
    40年間お付き合いさせていただいています。

    その間、祖父母、親戚、父の法要で幾度となく
    和尚さんのお経を聴く機会がありましたが、
    今回の法要だけは勝手が違っていました。

    何か、身体の調子が悪いのか、喉に変調をきたしたのか、
    念仏を唱えるのに大変苦労しているようでした。
    法要に参列した親戚も、同様に感じたのか、
    「どうしたんだろう?」との雰囲気が漂いました。

    法要後、いつもの和尚さんの挨拶が始まりました。
    開口一番。
    「皆さん、すんません。今日は声が出ませんでした。
     こんなことは48年間の住職経験で初めてです。
     実は、、、」と以下のような話をされました。

    仏さんを供養させていただく時はいつも、
    その方を念じながら念仏を唱えるのだそうですが、
    今回だけは、いつにも増して亡き父を身近に
    感じてしまい、声が出なくなった、と。

    また、念仏を唱えるご住職自身の在り方についても
    触れられ、歳を重ねるごとに、木々の年輪の如き、
    念仏を唱えている自らの感じ方(体感)が変化していく
    のを感じていたそうです。

    和尚さんのお話を聞きながら、もしかすると今回の体感は、
    ご住職の積み重なった48年もの経験と相まって、
    まさに“感極まった”のではないか、と感じました。

    住職という職業は、まさに職人の世界です。
    私たち素人や門外漢の者では、その深遠さを
    推し測り得るものではないと思います。

    しかしながら、経験と生きる年月を積み重ねる
    ことによって磨かれるものとは、
    技のみならず、その人自身。

    常に、人の生死に直面する宿命。
    決して感情をあらわすことなく、
    ひたすらに念仏を唱えることを業しながらも、
    磨かれる人間性とは、喜怒哀楽のある「素」
    「あるがま」の自分自身に還ることでは、と。

    皆さんはどうお感じになられますか?

    平成25年 寒露

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    『「こころ豊か」であること(その2)』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    過ごしやすい季節になりました。
    秋と言えば、
    スポーツ、文化、芸術、食、読書、ファッションなど
    文化・教養的な“匂い”を感じます。

    英語の文化(Culture)の語源は、
    ラテン語のCorere(耕す)からきており、
    その本来の意味合いは“こころ耕す”こと
    だそうです。

    前々号メルマガでご紹介した応用スポーツ心理学は、
    『心の機嫌のいい状態、心豊かな状態こそが
     最高のパフォーマンスを引き出す』 ことを
    明らかにしました。

    パフォーマンスを、スポーツのみならず
    私たち人間の営み全てとすると、
    心の機嫌がいい状態で生きることが
    真に豊かであることが分かります。
    文化的生活とは、心を耕し、心を豊かにし
    人生そのものを肥沃にすることだと言えます。

    では、“こころ耕す”とはどういうでしょう?

    「感動すること」「愛すること」
    「応援すること」「感謝すること」
    「喜ぶこと」「ワクワクすること」
    「分かってあげること」「分かち合うこと」
    「面白がること」「笑うこと」 などなど

    サッカーに一生懸命な息子の応援団である私は、
    このように感じました。

    日々のどんなに小さなことにでも
    “こころ耕す”ことができる。
    それは、豊かな人生への第一歩かもしれません。

    当館では、皆さまと私たちの“こころ耕す”場として、
    秋の会館講座とイベントをご用意しました。
    【講座はこちら】

    皆さまとの新たな出会いを心待ちにしております。

    平成25年 秋分

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    『こころに残るもの』

    2020年オリンピック東京招致に沸く日本。
    市民の皆さまには、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    先日、夏休みの終わりに『匠の小学校』を開催しました。
    会館開設史上ギネス(であろう)述べ1000名以上の
    親子連れの皆さんに、ご参加いただきました。

    当日は、当方の運営体制のまずさから多くのお客さまを
    お待たせするなど課題も明るみに出ました。
    用意周到であったハズですが、“想定外”でした。

    想定外は、嬉しい成果も生みました。
    未来を担う500人を超える子供達に、様々なものづくりの
    体験をしていただくことができました。

    この場を借りて、深くお詫びと感謝を申し上げます。

    「百聞は一見に如かず」という諺がありますが、
    その先の行(くだり)があります。
    「百聞は一見に如かず。百見は一行に如かず」です。

    聞いたり見たりするより、やること以上に伝わることはない。
    習うより慣れろ、でしょうか。

    かの相対性理論でノーベル賞を受賞したA.アインシュタインは、
    「教育とは、学校で習ったすべてのことを忘れてしまった後に、
     自分の中に残るものをいう。」
    と言ったそうです。

    知識や情報とは異なり、体験を通じた感覚(体感)は
    ずーっと“あの感じ”として、こころに残る気がします。
    洋服の仕立て職人の息子であった私には、
     ミシンのガタガタする音
     ハサミで生地を切るサクサクした音
     アイロンで仕立てる独特の匂い
    が、今もって思い出されます。

    職人さんの技を伝える『匠の小学校』は「体験」から
    学びます。
    未来を担う子供たちに、少しでも“あの感じ”として
    ずーっと残りますように。
    今回の試みを顧みながら、新たな体験の可能性に
    チャレンジしていきます。

    引き続き、ご支援ください。

    平成25年 白露

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    『「こころ豊か」であること』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    夏の風物詩、高校野球が終わりました。
    お天気と同じく熱い熱い戦いが連日続きました。

    私は、高校野球の大きな魅力の一つに、
    選手の「姿勢」があると思います。

    一打逆転のピンチにもかかわらず、
    “笑顔”でマウンドに集まり、円陣を組み、
    チーム一丸で乗り切ろうとする姿勢。

    試合途中に行うグラウンド整備の方々に
    “全員で深々とお辞儀をして感謝の意を表す”
    大差で負けているチームの姿勢。

    日常生活では余り見られない清々しい行為に
    観る私たちも心洗われます。

    スポーツにおける選手の心理状態と成果の関係を
    研究した学問が、応用スポーツ心理学です。

    そこでは、
    「精神状態と結果には密接な因果関係が存在し、
     心の機嫌のいい状態、こころ豊かな状態こそが
     最高のパフォーマンスを引き出す」
    ということを明らかにします。

    応用スポーツ心理学の視点で球児達の姿勢を観察すると、
    「ピンチの時でも、負けている時でも、
     あえて選択する笑顔や感謝の姿勢で
     こころの機嫌をとり、最高のパフォーマンスを
     発揮しようと試みている」
    と読み取れます。

    これは、
    嬉しい事があったから笑顔になる。
    何かしてもらったから感謝する。
    こととは根本的に異なり、
    周りの環境(チャンス、ピンチ)に関わらず、
    自らの意思を持って笑い、感謝する、ことです。

    厳しい時、苦しい時こそ笑顔でいる。
    心が折れそうな時こそ感謝する。

    起きることの全てに感謝していれば、
    感謝すべきことしか起こらない、そうです。

    人生というパフォーマンスを向上させる
    「こころ豊か」へのヒントかもしれません。

    平成25年 処暑

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    『温故知新(その2)』

    市民の皆さま、
    いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

    ユーミンにサザン。
    言わずと知れた大ミュージシャンです。
    我々世代には、青春の思い出と重なります。
    最近、彼らの活躍が(いつものように)目に触れます。
    でも何故か、「いつも」と違う感じがします。

    デビューアルバムのタイトル曲が40年の時を超え、
    今夏の宮崎アニメ主題歌で蘇るユーミン。

    デビュー当時の「昭和」を代表する野球スターと
    タバコの銘柄の題材を素晴らしいメロディーに乗せて
    5年ぶりに復活したサザン。

    共に時代を過ごした私たちは、
    彼らの活躍に「原点」の匂いを感じます。

    何故、そのように感じるかは全く持って不明ですが、
    (前号に続き独断と偏見を許されるなら、)
    そこに、時代を超えてなお支持される「何か」が
    あるように感じるのです。

    新たなモノを生み出し続けた結果、原点に戻る。
    原点にこそ道理がある、という仮説です。
    進化・深化し続けるアーティストこそ、
    現在(いま)と過去(原点)を行き来しながら
    未来を創っていく、と。

    温故知新とは、古きにこそ新しきモノがある。
    それは、時代が変わった(経った)からこそ
    見えてくるものかもしれません。

    この夏、私たち、技能文化会館では地元職人さんの
    手仕事を子供たちに体験いただくベントを開催します。
    (詳細はコチラ)

    手仕事とは、仕事の原点です。
    企業社会の発達やIT化に伴い、働くこと、
    報酬を得ることの実感が乏しくなる昨今、
    まさに「はた(傍:そば)」を「らく(楽)」にする
    ことが「手仕事」。

    仕事の原点を未来を創る子供達に体験いただく。
    有名アーティストに負けじと取組む当館の姿勢です。

    ユーミン、サザンに、技能文化会館。
    日本の夏、原点の夏をお楽しみください。

    平成25年 立秋

    ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ― ・ ―

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