技文便り「館長より」

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.88”副館長より 2024/12/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    寒くなってまいりました。
    収蔵品の中に何か暖を取る道具がないか探してみました。

    見つけたのは火鉢。
    「長火鉢」と「手あぶり火鉢」がありました。
    長火鉢は時代劇でよく見る引き出しが付いた四角い火鉢で、「銅壺」が入っていました。
    銅壺は火鉢の中に置くかまど型の湯沸かし器です。
    手あぶり火鉢は一人用の小さな火鉢です。
    収蔵されているものは金属製で、鶴と富士山が描かれていました。
    よく見ると「記念品」と書かれているので、何かの際に贈られたものでしょうか。

    しかしこれらは職人用の道具ではなく、何かの職人が使っていた物のようで、詳細は不明です。
    味があっていいですが、現代の住居では炭を常に燃やしておく火鉢はなかなか使いにくいですね。

    皆様も暖かくして新年をお迎えください。
    来年もよろしくお願いいたします。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.87”館長より 2024/11/25

    こんにちは。館長の山口です。
    メルマガをご受信いただき、ありがとうございます。

    季節は「小雪(しょうせつ)」となり、冬の入口ですが、
    入口というより中に入った感じがします。
    寒暖差は服装で調節するようにしていますが、
    スカーフやストール、薄手のマフラー、カラータイツ、
    そしてマスクが活躍し始めました。

    11月は毎年「酉の市」を楽しみにしています。
    今年は、11月5日(月)、17日(日)、29日(金)の3日です。
    善は急げ!?で、早速5日に出掛け、新しい縁起物を買い求め
    1階受付カウンターに設置していますので、福々しいお多福さんや
    招き猫など眺めてみてください。

    長い長い夏、なかったような秋、気付けば師走になります。
    何かと気忙しなりますので、くれぐれもご自愛くださいませ。
    次回は冬至の頃、年末のご挨拶をさせていただきます。

    令和6年小雪 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.86”副館長より 2024/11/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    今までこのメルマガにおいて、何回か道具の紹介をさせていただきました。
    私の好みで選んだ道具を、私の独自の見解で述べたものです。
    せっかくなので、技文のHPにまとめて掲載することになりました。
    トップページの 「職人道具紹介」 からご覧ください。

    また、HPの 「職人カタログ」 のコーナーも合わせて更新しています。
    子ども向けの職種の紹介冊子も6職種追加いたしました。
    実は意外と?この職人カタログは閲覧数が多く、活用されているようです。

    これからもこういった技能職に関する情報をHP等で発信してまいります。
    またご覧いただければ幸いです。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.85”館長より 2024/10/25

    こんにちは。館長の山口です。
    メルマガをご受信いただき、ありがとうございます。

    メルマガを見て!と講座のお申込みや、イベントのご来場、技文市でのお買い物にご来館いただく事があります。
    とっても嬉しく、励みになります。
    重ねて御礼申し上げます。

    さて、季節は霜降です。
    原稿を書いている本日は夏日で、少し動くと汗ばみます。

    来週になると、
    11月3日(日)のよこはま技能まつり、
    11月10日(日)の横浜マイスターまつりが開催されます。
    よこはま技能まつりはご近所の関東学院大学さんとの初連携で、館内外で実施されます。
    大通り公園にもテントが並び、イベントや物販、ワークショップ、
    キッチンカーも予定されているそうですので、ぜひお越しくださいませ。

    という事で大変ながらも、楽しみが続く霜月になりそうです!
    皆さまのご来場を心よりお待ちしています。

    令和6年霜降 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.84”副館長より 2024/10/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    今年度の横浜マイスターが選定されました。
    横浜マイスターは、横浜市が選定する卓越した技を持った技能職者の方です。

    今年度の横浜マイスターは建具製作の野口正男さんです。 →こちら
    建具とは建物の戸や窓、ふすま、障子などの総称です。
    建具職人はそれらの周りの鴨居や敷居などの枠も含めて技術を競っています。

    野口マイスターは、同じく建具製作で平成27年に選定された田中利男マイスターから技術を教わったとのこと。
    職人の技は脈々と受け継がれていっています。

    11月10日には当館で横浜マイスターまつりが開催されます。 →こちら
    特別な横浜の職人技を見にいらしてください。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.83”館長より 2024/9/25

    こんにちは。館長の山口です。
    メルマガをご受信いただきありがとうございます。

    季節は「秋分」になりました。
    今年は半年くらい夏のようでしたが、少しずつ日が短くなってきたと
    感じています。ようやく夏の終わりでしょうか。

    前号でお伝えしましたが、9月14日に「手づくり市」を開催し、
    多くの方にご来場いただきました。ありがとうございました!
    技文レポートにも掲載していますので、ぜひご一読ください。

    私事ですが、9月は技文で働き始めた月です。
    13年前のことになります。そして、館長として10年が経ちます。
    同じ職場(同じ仕事)を続けているわけですが、
    長い社会人生活の中でも貴重な時間、体験と思っています。

    日々色々なことがあり、様々な方々と接し、毎日が瞬く間に過ぎたと言っても
    大袈裟ではなく、お陰様で飽きることなどありません。
    これでいいのだろうか?と思いつつ、行ったり来たりしながら、少しずつ進みながらの日々です。
    今後はどうなのか?わかりかねますが「今」を大切に積み重ねていきたいと思っています。

    季節の変わり目、くれぐれもご自愛されてください。
    霜降の頃、またお便りさせていただきます。

    令和6年秋分 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.82”副館長より 2024/9/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    匠プラザの木型職人道具のコーナーに定規がたくさん並んでいます。
    同じものばかり展示しなくてもいいのに、と思うかもしれませんが、全部違うものです。

    この定規は鋳物尺(いものじゃく)と言って、金属の鋳物の原型を作るときに使う定規です。
    金属は固まるときに収縮するので、その縮み幅を考えて原型を大きめに作らなければなりません。
    その縮み幅の分、あらかじめ少し長くしてあるのがこの鋳物尺です。

    金属の種類によって縮み幅が違うので、それぞれの金属の種類にあった鋳物尺があります。
    その種類は10/1000や22/1000と表記されていて、
    1000mmの定規が実際は1010mmや1022mmで作られています。
    途中で別の種類の鋳物尺と取り違えてしまうと大変なことになりますね。

    このように、一見同じものがたくさん並んでいるようでも、みんな微妙に違っています。
    何が違っているのか、間違い探しのように楽しんでみてください。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.81”館長より 2024/8/25

    こんにちは。館長の山口です。
    メルマガを受信いただきありがとうございます。

    季節は処暑となりました。
    暑さが和らぎ、蝉の声から虫の声に変わる頃になります。
    確かに夜の帰り道は、蝉の大合唱が小声になってきました。

    前号で副館長が「匠の小学校」について書いていますが、
    私自身も夏の思い出!?と言えば、「匠の小学校」です。
    このイベントが終わると夏が終わった気にさえなります。
    技文レポートに報告してありますので、ご一読いただけますと幸いです。
    →こちら

    次のイベントは9月14日(土)の「第21回手づくり市」です。
    出店者の皆さまをお迎えし、各店を覗き、
    皆さんの手仕事、工夫、器用さに感心し、
    お買い物をすることをとても楽しみにしています。
    ちなみに、私の担当は「SDGsリユースマーケット」です。
    現在、断捨離?をしながら、出品の物色中です。
    掘り出し物もあるかもしれません。ぜひお立ち寄りくださいませ!

    厳しい残暑が続きますので、くれぐれもご自愛いただき、
    みなさまのご来館を心よりお待ちしております。

    令和6年処暑 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.80”副館長より 2024/8/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    8月4日に今年も「匠の小学校」を開催いたしました。
    皆さまたくさんのご来場ありがとうございました。
    また、職人の皆さま、ボランティアの皆さまありがとうございました。

    今回は申込方法やお支払い方法で新しい取り組みを行いました。
    外部のイベント申込受付サイトを利用し、お支払いもオンライン決済でした。
    慣れない分不安でしたが、作業効率や当日の受付手順も簡略化され、大成功でした。
    今後ともオンラインの利用やキャッシュレス化を進めて行こうと思います。

    ちなみに毎年8月のメルマガは匠の小学校について書かせていただいています。
    きっと来年もまた匠の小学校について書いていることでしょう。
    来年もよろしくお願いいたします。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.79”館長より 2024/7/25

    こんにちは。館長の山口です。
    メルマガを受信いただきありがとうございます。

    季節は大暑となり、暑さ本番!の日々が続いています。
    以前は「夏は暑くなくちゃ!」「暑くなってこそ夏!」などと言っていたように
    思いますが、最近は猛暑が続き「危険な暑さ」となっています。
    加えて、夏風邪や感染症も流行中、熱中症の心配もあり「暑すぎる夏」に悲鳴
    と言ったところでしょうか。

    今は、8月4日(日)の「匠の小学校」開催準備に気忙しくしています。
    「準備8割」と実感していますので、前日までにいかに準備を整えることが
    出来るのか、にかかっていると思っています。
    と、頭でわかっていても、私自身は、まだまだやらなければならないことが
    山積み状態で4割程度しか進んでおらず、こちらはこちらで自分自身に悲鳴です。

    さ!嘆いていないで、進んでいきます!(と自分に掛け声)

    皆さまには、会館へお越しの際は時間に余裕を持たれ、
    いらしたら1階匠プラザで涼んでください。
    暑い暑い今夏を乗り切るために、くれぐれもご自愛いただき、お過ごしください。

    ※TVK(テレビ神奈川)のハマナビ「ハマの自由研究特集」で匠の小学校を取り上げて
    いただきました。お豆腐屋さんを訪ねた映像もありますので、ぜひ御覧ください。

    令和6年大暑 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.78”副館長より 2024/7/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    ふと、英語で展示の道具のことを何と言うのか気になり、調べました。
    特に気になったのが、ウチマルカンナ、ソトマルカンナです。
    以前メールマガジンでも書かせていただきました。→こちら

    ウチマルカンナは、桶の外側を削るために内側にへこんでいます。
    ソトマルカンナは、桶の内側を削るために外側に丸くなっています。

    英語ではウチマルカンナはHollow Plane(中空のカンナ)、
    ソトマルカンナはRound Plane(丸いカンナ)でした。

    英語は見た目通りの名前でわかりやすいです。
    いや、よく考えたら日本語も見た目通りの名前なのか。
    やはりどっちがどっちか混乱してしまいます。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.77”館長より 2024/6/25

    こんにちは。館長の山口です。
    メルマガを受信いただきありがとうございます。

    季節は夏至になり、例年より遅い梅雨入りとなりました。
    梅雨入りした午前中は土砂降りでしたが、外出していました。
    ツイていないなぁ....と思いつつ、雨に濡れても収穫がありました。
    また、この日から「匠の小学校2024」の体験申込を開始しました。
    今回は初めてPeatixというツールを使っての受付です。
    10年前には往復はがきでの申込受付をしていましたから
    時代は変わったものです(笑)
    ※匠の小学校2015レポート

    翌日は梅しごと教室を開講しました。
    こちらも10年続けている教室ですが、今年の梅は不作を通り越して凶作とのこと。
    しかも、梅雨入り前に梅の収穫が終わることは滅多にないとのことで
    講師の市原先生には大量の完熟梅を入手するのにご苦労いただきました。
    ということで、今年つくった梅干しは貴重です!
    ※初回の梅しごと教室

    昼の時間が長い夏至ですが、帰る時間には暗くなっています。
    帰り道に撮った夜の技文画像も御覧ください。
    それでは、次回「大暑」の頃、またお便りさせていただきます。

    令和6年夏至 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.76”副館長より 2024/6/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    6月7日~9日に横浜市役所アトリウムで「よこはま匠フェスティバル」が開催されました。
    このイベントは県内の家具職人の技術を披露するイベントです。
    神奈川県家具協同組合の主催で、昨年に続き2回目の開催となりました。

    家具の販売や展示、ステージイベントでの実演等が行われ、たくさんの方がご来場されていました。
    普段なかなか見ることのない家具職人の技を間近で見ることができ、お手頃価格で入手もできます。

    会館スタッフの中で話題になっているのが、昨年も行われていた木製の巨大ガラポンです。
    何が当たるかわかりませんが、500円で職人技の品物を手に入れることができます。

    昨年私は大きなクッションが当たり、今回も必ず回そうと意気込んで参加しました。
    そんな中、今回当たったのは木製のトレイでした!

    普段トレイに乗せて食事をしたりする習慣がないのですが、
    せっかく素敵なトレイが手に入ったので試してみたいと思います。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.75”館長より 2024/5/25

    季節は「小満」になりました。
    陽気がよくなり草木も成長し、田植えの準備を始める頃です。
    最近は陽気が良すぎて、夏?と思う日が続いています。
    今年は「高温、多湿、多雨」の長い夏のようです。

    最近は、「事業報告」資料を作成する日々でした。
    なかなか骨の折れる作業ですが、
    1年間を振り返り、自分達が何をしてきたか、
    何ができなかったかを整理し、次に繋げるための時間と思っています。
    しばらくしますと、横浜市のHPにも掲載されますので、
    よろしければ御覧になってみてください。
    あれ? そうだったの? 知らなかった。と言うことも多々あると思います。
    ちなみに、5月中に人気の高い701.702.703の室内椅子を交換しています。
    お気づきでしょうか?

    「小満」には秋に撒いた麦の穂が付く頃で安心し「少し満足する」
    という意味もあるようです。
    事業報告で少し満足し、夏のイベント(匠の小学校)に向けて歩を進める
    時期です。長く暑い夏にバテないように、少しずつ頑張りたいと思います。

    それでは、次回、夏至の頃、またお便りさせていただきます。

    令和6年小満 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.74”副館長より 2024/5/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    日本では木工作業を行う技能職が多くあります。
    木を加工する道具で一番種類が多いと言われているのが「ノミ(鑿)」です。

    木工でのノミは木に穴をあけたり、溝を彫ったり細かい彫刻をしたりと多様な使い方をします。
    その分種類も豊富で、大きいもの小さいもの、刃が広いもの細いものなど数百種類あるようです。

    会館の収蔵品約3,500点の中でもノミが一番多く、約400点ほどあります。
    匠プラザでもたくさんのノミを展示していますが、全部は展示しきれていません。

    見ていると、正直どう使っていたのか想像がつかないノミもあります。
    本当に多種多様のノミがありますので、匠プラザでその種類の多さをご覧ください。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.73”館長より 2024/4/25

    季節は「穀雨」になりました。
    春の長雨、菜種梅雨と言われていますが、確かに4月中は
    スッキリしないお天気の日が多かったように思います。
    あと10日もすると立夏、これから爽やかな陽気を期待したいですね。

    4月20日(土)に20回目の「手づくり市」を開催しました。
    元々は2012年9月にフリーマーケットから始まり
    1年後に「フリマ&手づくり市」として1回目となり、
    その後「手づくり市」にして、通算20回目の開催でした。
    コロナ禍で2年間お休みしましたが「継続は力」を実感した20回目でした!

    近年では、フリマの要素も取り入れ、リユースマーケットも併設していますし、
    ストリートピアノならぬ「みんなのピアノ」も好評いただいています。
    また、20回記念のためゲスト作家によるワークショップコーナーも設置しました。
    2階のラウンジには常に人がいて、賑やかな1日となりました。
    皆さまのご参加、ご来場に心より感謝申し上げます。

    2階のラウンジと言えば、先日、丸テーブルを追加設置しラウンジらしく
    してみました。写真を撮ってみると中々ステキです♪
    一休みにご利用くださいませ。

    今年のGWは10連休の方もいらっしゃるとのこと。
    会館も静かでゆったりしており、穴場の期間ですので、
    ご利用をお待ちしています。

    それでは、次回、小満の頃、またお便りさせていただきます。

    令和6年穀雨 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.72”副館長より 2024/4/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    当館にある技文市で「活字」の販売を始めました。
    活字とは活版印刷に使用する、金属の文字の型です。
    昔は大量の活字を並べ、新聞や本を印刷していました。

    令和4年度に横浜マイスターに選定された、活字鋳造の大松マイスターの作品です。
    実際に活字を作成している現場を見学させていただいたことがあります。
    複雑な機械に微妙な調整を行って大量の活字を鋳造していました。

    その機械がとてもかっこいいのです。
    キレイに整備された古い機械が動く様子はワクワクします。
    SF的に言うとスチームパンクな雰囲気を感じます。
    →大松マイスターのご紹介動画

    何に使うかはともかく、単純に欲しくなってしまいます。
    私も自分の名前を購入しました。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.71”館長より 2024/3/25

    季節は「春分」、昼夜の長さがほぼ等しくなりました。
    今年は気温の上下や風の強弱がある日が多く
    例年ですと桜の開花の知らせが届く頃ですが、
    桜も足踏みしているようですね。

    先日、会館前の「大通り公園」で演劇公演をするため、
    13日間、テント設営・リハーサル・公演本番・解体等の
    一連の活動を行います、と主催者の方が来館されました。

    野外の劇場ってどんな感じなのだろう?と毎日様子を見ていました。
    2日間で「劇場入口」の看板が付いた青いシートのテントが出来上がりました。
    リハーサルと本番の8日間は、開始時間の夕方になると
    大きな声や音が聴こえてきます。
    特に上階の事務所にいる時には、「あ、始まった!」とわかり、
    遠目で見ても、演者のみなさんが体中で表現をされている躍動感が伝わってきます。

    今は当会館の2階ホールでオーケストラの団体のみなさんが練習をされていて
    ティンパニの音が効果音のように響いて聴こえてきます。

    1週間もすれば4月になり、春は変化やスタートの季節です。
    皆さまに技文をご利用いただき、活発な活動で活気づくことを楽しみにしています。

    令和6年春分 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.70”副館長より 2024/3/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    昨日、会館7階の和室の畳の張り替えを行いました。
    横浜畳組合連合会の、横浜の畳職人の皆さまにお願いしました。

    当館の和室は30畳プラス水屋の3畳の33畳あります。
    搬入搬出で運ぶのは人力なので、まずそこが大変そうでした。
    畳の張り替えは、畳表(タタミオモテ)と言われる表面の部分を交換します。
    ヘリをほどき、古い畳表を剥がして新しいものを張り直します。
    これがいぐさのいい匂いがするのです。

    合わせて匠プラザにある畳ベンチの畳表も張り替えました。
    このベンチ用の畳のヘリは、珍しい金魚柄にしていただきました。
    ご来館の際はぜひかわいらしい金魚をご覧ください。

    大木佑介

     

     

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.69”館長より 2024/2/25

    季節は「雨水」になりました。
    雪から雨へと変わり、降り積もった雪も溶けだす頃ですが、
    今年は既に初夏のような日もあれば、氷雨の降る日もあり
    朝昼の寒暖差が堪える日が多いですね。
    とはいえ、早春らしい時期で少しずつ春めきも感じています。

    さて、1階の匠プラザでは横浜建築高等職業訓練校の「第59回製図コンクール」
    として優秀作品の展示をしています。
    製図に加え、
    1年生「浴用椅子」、2年生「片方転び踏み台」、3年生「四方転び踏み台」
    も展示しています。ステップアップしていく様子を感じることが出来ます。
    製図は鉛筆書きで、時間をかけて苦労して書いたのではないかと思われます。
    間取り図を見ていると、家や部屋には夢があるなぁ、と感じます。
    思わず、これだけ広い家だったらゆとりを持てる!けれど掃除は大変?!
    などと空想しながら眺めました。
    ぜひ匠プラザにお立ち寄りください。

    周囲に風邪をひいている方や、ひきそうな方もいたり、
    インフルエンザやコロナに感染という話も耳にします。
    くれぐれもご自愛くださいませ。

    令和6年雨水 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.68”副館長より 2024/2/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    設置型ベビーケアルームの「mamaro」をご存じでしょうか。
    最近色々な施設に設置されているので、見たことのある方もいらっしゃるかと思います。
    そのmamaroを技能文化会館にも設置いたしました!
    ※mamaroの説明はこちら

    今までは4階の1室を授乳スペースとしてご利用いただいておりましたが、
    1階のわかりやすい位置に専用の場所をご用意いたしました。

    1畳ほどの広さの鍵のかかるボックスで、独立した個室空間を確保できます。
    清潔な場所で安心して授乳やおむつ替え等にご利用下さい。

    中にモニターがあったり、利用状況がわかるアプリとも連携していたりとなかなかハイテクです。
    それにしてもまず見た目がかわいいですね。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.67”館長より 2024/1/25

    寒中お見舞い申し上げます。
    季節は大寒となり、最も寒い時期です。
    それでも、天気予報を見ながら横浜は恵まれている、といつも思います。

    技文レポートでもお知らせしていますが、
    匠プラザでは今年も「書初めコーナー」を設置しています。
    仕事始めの日に、その時思いついた言葉を書いて掲示しました。
    毎年、その時々の思いつきで書いているのですが、
    昨年とはだいぶ異なる言葉になり、今の自分を改めて認識しました。
    また、昨年書いた言葉を利用者の方がのびのびと美しく書いていらして
    私も昨年はそんな気持ちだったのかな、と思い返しました。
    墨の香りと半紙に筆を走らせる感覚は、静かに落ち着けるような気がします。
    今月末まで設置していますので、ぜひご利用ください。
    大寒を越えれば、2月4日には立春になります。
    ご自愛のうえ、お過ごしくださいませ。
    皆さまには本年も技文をよろしくお願い申し上げます。

    令和6年大寒 山口亜紀

    画像は新年の坪庭です。
    パンジー・アリッサム・シクラメン・水仙・サイネリア・カルーナ等が咲いています。

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.66”副館長より 2024/1/15

    新年あけましておめでとうございます、副館長の大木です。
    本年もよろしくお願いいたします。

    匠プラザの道具の収蔵品にお正月に関係するものはないかと探してみました。
    見つかったのは和菓子屋さんの「ダルマアメ包装紙」です。
    説明書きに「正月など縁起物として使用」とあります。

    ダルマの形をした棒付きの飴を包むのに使用していたようです。
    戦前戦中まで使用していたものが大量に収蔵されていました。
    縦12センチ程度の薄い一枚の紙に、
    赤で上下の縁取り、中央にダルマの絵と「ダルマ」の文字があります。

    このだるまさんがなかなか味のある表情をしています。
    何か言いたいことがあるような顔です。

    このように未だ見ぬ収蔵品がたくさんあります。
    まだまだ面白いものが埋もれていそうです。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.65”館長より 2023/12/25

    皆さまには、今年も当館をご利用いただき、誠にありがとうございます。

    年々早く感じる一年ですが、
    今年はいつまでも暑かったせいか、寒さと師走・年末が一気にやってきた印象です。
    あと3日で年末年始休暇になりますが、全く実感がわきません。

    とは言え、これから27日におせち料理教室があり、ここで一気に年の瀬になります。
    ここからはまた一段と加速し、最終日、年末年始休館、仕事始めまで一気に時が流れるような気がします。

    毎年の事ですが、年々早く感じるのは、年を重ねたせいでしょうか。
    いずれにしても、残り数日を走り切り、また元気に新年を迎えたいものです。

    とりとめない内容になりましたが、
    ある意味自分らしいと感じています。
    休暇中には頭の中を整理し、もう少しまとまりある内容が書ける来年にしたいと思います。

    今年もメルマガをお読みいただき、
    誠にありがとうございました。
    心より感謝申し上げます。

    それでは、皆さま良い年をお迎えくださいませ。
    来る年も当館でお目にかかれますこと、お待ちしています。

    令和5年冬至
    館長 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.64”副館長より 2023/12/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    今年もあっという間に年末となりました。
    年末には毎年会館でもスタッフで大掃除を行います。

    掃除で使用される道具の一つに『ほうき(箒)』があります。
    かつては横浜市にもほうきを作る職人がいました。
    1979年に制作された横浜市の伝統技能保存ビデオにその様子が収められています。

    手づくりのほうきはとても使いやすいもののようで、皆に重宝されていたとか。
    しかし、時代の流れによって今では職人もいなくなってしまったようです。

    手づくりのほうき職人がいなくなってしまったのは寂しい限りですが、
    年末に大掃除をすることには変わりがありません。
    新年を迎える前に一年のほこりを払いましょう。

    それでは皆様よいお年をお迎えください。

    大木佑介

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.63”館長より 2023/11/25

    季節は「小雪(しょうせつ)」となり、冬の入口です。
    個人的には、晩秋が残るこの季節は好きな時期です。

    先月からのひと月はまたまた色々あり、
    忘却の彼方に消え去ることもあれば
    押しやることもあります。

    そんな中、忘れないことがありました。
    「酉の市」です。
    今年は、11月11日(土)と23日(木祝)の2度ありました。
    例年楽しみに出掛けていきますが、今年はそうもいかず
    副館長に代わりに行ってもらいました。
    「すんごい人だった!!」とのことで、やっとの思いで
    新しい縁起物を買い求めてもらいました。
    従来、福運をかき集める熊手の形のものにしていましたが、
    今回は安定感を重視し、置物型?にしました。
    1階受付カウンターに小さな招き猫の乗った縁起物がありますので
    気に留めてみてください。

    1週間後には師走です。
    何かと気忙しくなりますので、くれぐれもご自愛くださいませ。
    次回は冬至の頃、年末のご挨拶をさせていただきます。

    令和5年小雪 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.62”副館長より 2023/11/15

    こんにちは、副館長の大木です。鉄道模型
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    去る11月12日(日)に当会館で『第26回横浜マイスターまつり』が開催されました。
    あいにくのお天気でしたが、ご来場された皆様ありがとうございました。

    今回、今年マイスターとして認定された新マイスターがご出展されていました。
    鉄道模型製作の稲見行雄マイスターです。

    真鍮製の鉄道模型を、パーツごとに設計から作り上げる技術をお持ちのマイスターです。
    模型は想像していたより大きなものでしたが、パーツがとても細かい!
    鉄道には詳しくないので、何がどこの部分なのかさっぱりわかりませんでしたが、
    この細かなパーツを数えきれないほど作成して組み上げていく技術に感動しました。

    今までにない職種のマイスターということでとてもワクワクしました。
    今後のマイスターとしてのご活躍も楽しみです。

    大木佑介

     

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.61”館長より 2023/10/25

    季節は「霜降(そうこう)」になりました。
    朝晩の冷え込みが増して、山間部では霜が降りたり、
    早朝には草木が白っぽく見える景色になる季節です。
    日が暮れるのも早くなり、コートや暖房の用意をして冬に備える時期ですね。

    前号で副館長より「よこはま技能まつり」開催のご案内がありました。
    先日10月22日に、当館で開催され多くの方にご来場いただきました。
    ホテルカレーは勿論楽しみでしたが、ほかにも様々な職種の体験や
    実演、販売、相談会と賑わい楽しい1日でした。
    技文レポートでご紹介していますので、どうぞ御覧ください。→こちら

    私自身は、館内放送を担当したため、時刻通りに放送を行うことを
    目標に動き回っていましたが、合間を見て家具組合さんの「椅子張り」体験をしました。
    座面の布を選び、キレイな丸になるよう布を張りながら、タッカーという大きなホチキスの
    ような道具で、バチンバチンと針を打ち布を留めていきます。
    道具は正しく使わないと怪我の元ですし、キレイにも仕上がらないので、
    気を付けながらも小気味よくバチンバチンと打って、気持ちが良かったです。
    貴重な体験をさせていただきました。無事仕上がりましたのでレポートに掲載いたします。

    1日の寒暖差があり、毎日の服装も悩むこの頃です。
    風邪など召されませんよう、くれぐれもご自愛されてください。
    次回は小雪の頃、またお便りいたします。

    令和5年霜降 山口亜紀

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.60”副館長より 2023/10/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    会館からのお知らせにもあるとおり、今年も『よこはま技能まつり』の季節がやってまいりました。
    10月22日(日)に、当会館を会場として開催されます。

    昨年から当会館を会場として開催されている技能まつりは、
    横浜の職人が一堂に会する年に一度のお祭りです。
    プロの技を間近に見ることのできる実演や各職種の体験コーナー、
    そして職人作の貴重な品々が販売されます。

    その中でも特に私が楽しみなのは、司厨士協会様によるホテルカレーの販売です。
    昨年いただいた時には、その美味しさに大変驚きました。
    やはり本格的なホテルのカレーは違うものですね。

    皆さまお誘いあわせの上ぜひお越しください。

    大木佑介

    詳細はこちら
    第42回よこはま技能まつり | Peatix

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.59”館長より 2023/9/25

    季節は「秋分」です。
    これから夜が長くなっていき、
    ようやく「暑さ寒さも彼岸まで」でしょうか。

    先日(9月16日)は南区のお三の宮日枝神社の秋祭りがあり、
    横浜一の大神輿御巡行が行われました。
    丁度、昼休憩の時間帯に当会館前の大通り公園(水の広場)で
    大神輿を休ませ、関係者の皆さまが当館で休憩されました。
    早速、神輿見物に行きましたが、
    大きさだけではなく、荘重で精微な見事な神輿に感激しました!
    また、気付けば当会館と関係する方々が同行されていて、
    皆さん法被姿が粋で素敵です。

    この日は当会館でも「手づくり市」を開催しており、
    会館内外で賑やかで、とても嬉しくなりました。

    祭りのあとは彼岸です。
    秋分の日はお中日で、お墓参りや仏様に手を合わせるなど、
    先祖を供養し感謝して過ごす日です。
    賑やかなあとは、静かに思いを馳せたいと思います。

    季節の変わり目、くれぐれもご自愛されお過ごしくださいませ。
    次回は霜降の頃、またお便りいたします。

    令和5年秋分 山口亜紀