技文便り「館長より」
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□■□技文便り□■□”Vol.42”館長より 2014/3/25
『スポーツのように働く』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
春と言えば卒業、入学の季節ですね。
私事ですが、先日、
今春から高校に進学する息子が所属していた
サッカークラブのお別れ会がありました。
クラブは県の強豪。
1学年に40人以上在籍し11名のレギュラー
ポジションは熾烈な争い。
3年間1度も公式戦に出ない子も珍しくありません。
練習には、病欠と試験前を除き、
隣県まで往復2時間以上かけ通います。
週末は試合。関東一円を一人で移動します。
クラブの規律も厳しく、身だしなみは当然のこと、
買い食い、ファーストフード、炭酸、遅刻、は厳禁。
学校の成績が悪いと、試合にも出させてくれません。
中学生とは言え、大人顔負けの体育会でした。
そんな中、サッカーが好き、うまくなりたい、
という思いで彼は3年間継続しました。
送別の席でのことです。
クラブのコーチが、
サッカー日本代表の礎を築いたと言われる
デットマール・クラマー氏(元コーチ)の
ある言葉を紹介してくれました。
「サッカーは子供を大人にし、
大人を紳士にするスポーツである」
息子のクラブ仲間を見るにつけ、どこか大人びて、
年齢の割に非常にしっかりした印象を持っていた私は、
その理由が分かった気がしました。
スポーツは、技術の向上や勝ち負けでなく、
むしろ、人間性を磨くことこそ本質ではないか、
と気づいた瞬間です。
「辛くても、あきらめない」
「自らを律し、競い合う」
「仲間でつながって、楽しむ」
それは、
クラマーさんの言葉を借りれば、
サッカーをしない私たち大人も
紳士淑女になる道でもあります。
送別会の帰り道、
私は、「スポーツのように働きたい」と、
思いました。
それは、働くことを通じ、一人ひとりが
紳士淑女に成長すること。
そのために、どんな事にもあきらめず、
自分を律し、仲間と競い合い刺激し合いながら、
楽しめるような職場づくり、かと。
当館スタッフの成長に、ご期待ください。
平成26年 春分
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□■□技文便り□■□”Vol.41”館長より 2014/3/10
『いのちに向き合う』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
数年前から、3月を命に向き合う月と決めています。
このメルマガが発信される10日は、
69年前に東京大空襲のあった日です。
10万人以上の方がお亡くなりになられました。
翌11日は、東日本大震災の日です。
生涯忘れることのない大参事でした。
3年前の記憶が蘇ります。
3月は、私が2度の入院を経験した月でもあります。
大空襲のあった日、大震災のあった日、
いずれも病院のベッドに横たわっていた私は、
助けていただいた多くの支援者の方々と
自らが生きているその奇跡に
感謝せざるを得ませんでした。
以来、3月は命に向き合う月と決めています。
命に向き合うとは、生かされている奇跡に
感謝することに他ありません。
また、生かされた命だからこそ、
「今」「ココ」に存在する意味を問い直し、
自らの天命について省みるようにしています。
実は、私の中にあるそのひとつが、
“感動したい”と、いう思いです。
それが、
当館運営のキャッチフレーズである
「行政サービスに驚きと感動を。そして愛着を」
につながります。
命に向き合い、自分に向き合うと、
環境の変化や多忙な毎日で見失いがちな
原点が見えてきます。
命に向き合うとは、
原点を再認識することかもしれません。
季節は、啓蟄。
大地が温まり冬眠していた虫が穴から出てくる頃です。
春の訪れと共に、
原点を大切に動き回りたいと思います。
平成26年 啓蟄
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□■□技文便り□■□”Vol.40”館長より 2014/2/25
『らしさ』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
ソチオリンピックが閉会しましたね。
活躍した選手の一方で、まさかの事態と結果。
スポーツは、結果が全てなだけに、
悲喜こもごものドラマが生まれました。
数年前から、スポーツを観る視点を変えました。
もちろん、「がんばって!」と素直に応援しますが、
結果は時に非情です。
この瞬間のために準備を積み重ねてきた
選手の気持ちを思うと、
試合後の選手のインタビューが気になります。
「メダルは取れなかったんですけど、
すがすがしい気持ちです」
女子モーグルで、またもやメダルに届かず
4位になった上村選手のコメントです。
「なんで、こう一段一段なんだろう」
前回オリンピックのコメントに比べ、
技術的にも人間的にも成長した上村選手。
最高の舞台で、自分の納得できる
最高の滑りができた、充実感。
「こんな気持ちで滑りたかった」に、
すがすがしさと心地よい涙が伝わってきます。
感動をありがとう。
観ていた私は、
心から感謝せずにはいられませんでした。
結果より“らしさ”。
結果が問われる厳しい世界だからこそ、
自分らしくチャレンジする姿勢を
彼女から学びました。
私たちも、
“技文らしさ”にこだわっていきたいと思います。
私たちの“らしさ”を、どうぞご利用ください。
平成26年 雨水
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□■□技文便り□■□”Vol.39”館長より 2014/2/10
『時を感じる』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
先週は13年ぶりの大雪でしたが、
暦の上では、季節は春になりました。
旧暦では、季節の変わり目を「節」と称し、
季節の始まる立春立夏立秋立冬の前日を
「節分」と呼びました。
季節の変わり目には、悪鬼が出ると言われ、
豆が「魔滅」の音に通じることから
豆まきが始まったと言われます。
「悪鬼」という言葉には、この時期流行する
インフルエンザがイメージされ、
体調を崩しやすいため気をつけなさい、
という生活の知恵と重なります。
現代の暦が時をデジタルに刻むのに対し、
和式の旧暦は、
四季折々に自然の変化に富む日本の気候風土に、
生活様式、風土風習を重ねあわせ、
多くの祭事、習わしを生んでいきます。
ビタミンCが豊富で咳止めにも効果がある
旬の果物が「金柑」。
節分の夜、その年の縁起のいい方角(恵方)に
向かって、太巻きをまるかぶりすると福が来ると
言われる「恵方巻き」がそれです。
旧暦の世界を読み解くと、昔から日本人が
大切にしてきた風習・生活が垣間見えます。
そこには、時に追われ、慌ただしく毎日を
過ごしている私たちに、季節の変化や
時の意味を語りかけてくるようです。
時を知る暦から、自然の変化、時の意味を
感じる暦へ。
「昔ながら」には、趣がいっぱいです。
当館は、「昔ながら」を感じていただくサービスで
皆さまをお迎えしたいと思います。
>>書初めコーナー
>>ぜんざいサービス
>>節分
ヴァレンタイン、ひな祭りには
当館スタッフによる“おもてなしサービス”を
予定しております。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
平成26年 立春
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□■□技文便り□■□”Vol.38”館長より 2014/1/25
『運鈍根(うんどんこん)(その2)』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
成功するには、「幸運(運気)」と「根気」に加え
「鈍い」くらいの粘り強さが必要という意味で、
成功哲学の3要素と言える言葉です。
前号では、「運」について言及しました。
「根」とは、「継続は力なり」との格言通り、
何事も根気よく続けることが大事です。
しかし、「鈍い」ことには一瞬、違和感を感じます。
時代の変化に敏感になり、変化に合わせる方が
成功に近い気がします。
しかし、この格言を使う方のコメントを調べていると
「鈍」こそが一番大切のように感じます。
・頭が良すぎて才走った人
・頭が良くて利口で賢い人
は成功できない、と言われています。
「鈍」とは、つまり愚直です。
・愚直とは、愚かなほどに正直なこと
・鈍(にぶ)いくらいの粘り強さで愚直に取組むこと
・周囲から愚かに見られるほど、自分の信念に忠実に行動すること
「鈍」を支える力は「自分の信念を信じる力」と言えます。
賢さは、他人が判断します。
しかし、「自分の信念を信じる力」は、時に、
他人には「愚か」であり、「鈍い」と映ります。
「運鈍根」
成功の鍵の全ては、外(の出来事)でなく内(自分)にある。
今回、気づいたことです。
『私はいつも「運・鈍・根」を唱え続けてきた。
運は鈍でなければつかめない。利口ぶってチョコマカすると
運は逃げてしまう。 鈍を守るには根がなければならぬ。』
古河市兵衛(古河財閥創始者)
皆さんは、どうお感じになられますか?
平成26年 大寒
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□■□技文便り□■□”Vol.37”館長より 2014/1/10
『運鈍根(うんどんこん) 』
市民の皆さま、
あけましておめでとうございます。
年始早々、実家で父の遺品を見つけました。
父自身の手による墨文字で書かれた色紙です。
書かれた文字は、運鈍根(うんどんこん)。
成功するには、「幸運(運気)」と「根気」に加え
「鈍い」くらいの粘り強さが必要という意味で、
成功哲学の3要素と言える言葉です。
何故、父はこの言葉を色紙にまでしたのでしょう。
新年早々、偶然出会ったこの言葉。深めてみます。
1つ目の大切な要素である運気。
「運も実力のうち」と言いますが、
運の良し悪しは、自分とは無関係に思えます。
偶然、この問題を科学的に説明できるとした
脳科学者の本に出会いました。
作者は、
・運の良し悪しの判断は個人の錯覚・思い込み。
宝くじで大金持ちになっても放蕩で身を持ち崩すなど、
結局は、自分がどう感じるかの「ものさし」次第。
・運がいいと思い続けると、自分らしく生きること
ができ、人を惹きつけるようになる。
・そこで、人との様々な「ご縁」が生まれる。
・ご縁が人生を左右することが多い。
・運がいいと思っている人の多くが実行している
ことの一つが「祈り」。運を切り拓くには、
自分ではない誰かのために祈ること。
運とは、自分ではどうしようもできないものでなく、
自らの手の内にある、と論じます。
人は時にして、「なんてついてないんだろう」
「運が悪い」と自分の運命を恨めしく思う事があります。
そんな時こそ、試されているのかもしれません。
皆さんはどのようにお感じになりますか?
運鈍根(うんどんこん)。
全て自分の手の内にあるのからこそ、
成功哲学なのかもしれません。
今年もスタッフ一同、運の良さを実感しながら
皆さまをお迎えさせていただきます。
当館で、すばらしいい「ご縁」に恵まれますように。
平成26年 小寒
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□■□技文便り□■□”Vol.36”館長より 2013/12/25
『「わ」の力』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
今年の漢字は「輪」に決まったそうですね。
東京五輪の招致決定、富士山の世界文化遺産登録、
サッカーW杯への日本代表出場決定など、
「日本中が輪になって歓喜にわいた年」だそうです。
また、震災以降、自然災害に対する人の支援の輪が
広がった年でもあります。
「わ」を漢字変換すると、「倭」「和」などが出ます。
「倭」と言えば、古来、
日本人は倭人と呼ばれていました。
「和」という言葉は、、
今から約1400年前、聖徳太子による我が国初めての
17条の憲法の一番最初に、「和を以て貴しと無し~」
として登場します。
先月、無形文化遺産登録になった私たち固有の
日本食も「和食」と言われます。
つくづく、日本人とは「わ」の民族、
「わ」を大切にしていると思えてなりません。
一方、現代は個人主義の時代です。
昔に比べ、個人の権利や立場を尊重することが
とても大切にされます。
今年の漢字には、現代の私たちが見落としがちな
大切な視点があるような気がしています。
個人を尊重しつつ「わ」を大切にする。
ふと思いつきました。
One for all,all for one.
(一人はチームのために、チームは一人のために)
ラグビー選手だった友人に学んだフレーズです。
個人を超えて「輪」になってつながり、
お互いに協力し合う「和」の力こそが、
日本古来の先人から学ぶべき力かと。
また、思いつきました。
One for all,all for one.
One for all,all for wonderful!
(「チームの力」が素晴らしい未来に)
市民の皆さまには、
今年一年間大変お世話になりました。
ありがとうございます。
来年も、私たちの「わ」の力、「チームの力」で
素晴らしい未来を切り拓きたいと思います。
引き続き、応援のほど宜しくお願い致します。
平成25年 冬至
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□■□技文便り□■□”Vol.35”館長より 2013/12/10
『「言葉」に命』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
年末恒例の流行語大賞が発表されました。
初めて4つの言葉が選ばれましたが、
どれも世相を反映してます。
私たちが日常的に使っている言葉には、
2つの側面があるように思います。
1つは意味情報。
意味を伝える手段として言葉はあります。
こうして欲しい、これを伝えたい、などです。
もう1つは、感情情報。
背景情報とも言われます。
例えば、、、
癌という言葉は、病気の1つという意味を持ちますが、
同時に「怖い」「恐ろしい」という感情も想起させます。
言葉とは、その意味だけでなく感情や背景も合わせて
伝わっていきます。
流行語大賞とは、より多くの賛同や共感が伝わった
言葉ということでしょうか。
私たちが、日常会話で使っている言葉。
流行語大賞で感じるのは、意味よりもむしろ
感情情報を伝えることの方が大切に思います。
『お・も・て・な・し』
何気ない日本語ですが、
オリンピック招致のプレゼンテーションでは、
伝える人の思いや感情、日本人の在り方まで
伝わったように思います。
時折、言葉の持つ感情情報は、発する人の思いや
感情が乗り移る気がしてなりません。
その時、初めて言葉に命が宿ります。
「こんにちは」
「いらっしゃいませ」
「いつもご利用ありがとうございます」
何を言ってるか、ではなく、
どういう想いで伝えているか。
当館スタッフの想いを、命宿る言葉を、
是非とも感じ取っていただければと思います。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
平成25年 大雪
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□■□技文便り□■□”Vol.34”館長より 2013/11/25
『「氣」持ちの力(その2)』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
前号、話題にした楽天日本一の原動力「氣持ち」。
「氣(気)」の付く日本語について考えました。
気をつける、気もそぞろ、気に入る、
気になる、気に障る、
陽気、陰気、活気、元気、強気、弱気、
病気、気合、生気、など
日本語の豊かさを表すごとく、
微妙なニュアンスを表現する言語として
「氣(気)」は重宝されています。
氣とは、古くは東洋哲学や中医学の用語のひとつで、
「不可視(見えない)が作用をおこすもの」
だそうです。
私たちに置き換えた場合、
氣とは、「こころのエネルギー」がしっくりきます。
氣という言葉を日常的に多様する私たちは、
「こころ(のエネルギー)」を大切にする
民族と言えます。
氣を使う表現の多くは、
「こころ(のエネルギー)の状態」を表しています。
約20年前に生まれたスポーツを心理学の側面から
研究した応用スポーツ心理学では、
こころの状態と成果との相関を明らかにしています。
その意味では楽天が優勝したのもうなづけます。
しかし、私たちの祖先は、その遥か昔から、
日常の行動にこそこころのあり方が大事である、と
気づいていました。
「お気をつけて」「お気軽に」
「気にしないで」「お元気で」
「気楽に」「気を休めて」
相手のこころを気遣う言葉たちです。
東京オリンピック招致で話題になった
「お・も・て・な・し」。
こころのこもった日本オリジナルな
サービスの代名詞と言えます。
氣の力。
それは、こころを入れる力。
氣持ち。
それは、こころ込めること。
私たちも職員一人一人の氣持ちを大切に、
皆さまをお迎えしたいと思います。
平成25年 小雪
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□■□技文便り□■□”Vol.33”館長より 2013/11/10
『「氣」持ちの力』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
楽天が日本一になりましたね。
復興途中にある地域の方々にも大きなエールに
なりました。
私は、どちらのファンでもありませんが、
一日本人として「元気をありがとう」と
言いたくなりました。
震災直後の2011/4/29、プロ野球開幕戦。
挨拶に立ったキャプテンの嶋選手は、
「僕たちは何のために戦うのか?」と自問し、
「誰かのために戦う者は強い」ことに気づきました。
そして、
「(この難局を一緒に)勝ち抜きましょう」
「乗り越えたその先は、強い自分と明るい未来がある」
「見せましょう。東北の底力を!」と宣言します。
楽天は、震災以降、チームの勝利が復興支援、
という「気」持ちを一つにしてここまできました。
大黒柱である田中投手は自分のグローブに
「気」の元々の漢字である「氣」をいう文字を
刺繍で縫い付けています。
日本一のチームは「氣」持ちを大切にしていることが
見て取れます。
被災された方への癒しの「氣」持ちを忘れない
チームで「氣」持ちを一つに戦う
結果はともかく「氣」持ちで負けない
その結果、下馬評を覆す成果を残します。
楽天の原動力となった「氣」持ち。
それは、目に見えませんが、
その後のインタビューやニュースなどを通じ、
想いは伝わってきます。
目には見えないけれど、確かにある「氣」持ち。
前に進む、勝ち進む、明るい未来を創る
底力になる「氣」持ち。
それは、
「自分ではない誰かのため」の「氣」持ちでは?
そんなことを感じました。
私たちも、ご利用者のための「氣」持ちを
大切にしたいと思いました。
平成25年 立冬
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□■□技文便り□■□”Vol.32”館長より 2013/10/25
『道経一体』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
最近、“二宮尊徳”が気になっています。
小学校の銅像でお馴染みですね。
江戸時代後期の農政家、思想家であり、
数々の農村復興に天賦の才を発揮した偉人です。
公共施設の管理運営を主業としている当社は、
常々、私たちのサービスを通じて地域の活性化に
貢献したいと思っています。
そのせいか、私たちのサービスと彼の農村復興を
しばしば重ね合せて考えることがあります。
二宮の復興の考え方は「報徳思想」です。それは、
「道徳なき経済は犯罪であり、
経済なき道徳は寝言である」との言葉通り、
道徳と経済の融和=道経一体を説きました。
彼の思想の根本は、道徳か経済かの2者択一でなく、
2つの融和にあります。
その事実に触れた瞬間、二宮に惹かれる理由が
分かりました。
私たちは、彼と同じように、
公共施設に生産性、経済性、収益性という
概念をもっと融和させたい、のだと。
・生産性が高く効率性を追求した質の高い運営
・ホスピタリティ溢れるフレンドリーなサービス
・楽しめて、納得できる事業・イベントの数々
・ご利用者を中心に増える技文ファン などなど
それが、「施設としての価値のすばらしさ」と
信じています。いかがでしょう?
今年の秋も、地域を盛り上げる技文から、
素晴らしいイベントが目白押しです。
>>くらしの学校は【こちら】
10/31~11/2の4日間 関内馬車道マルシェに出店します!!
地元横浜発、職人発の手作りの品々を数多く取り揃えて
皆さんのご来場を、お待ちしております。
>>詳細は【こちら】
私たちの道経一体の取組を堪能ください。
平成25年 霜降
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□■□技文便り□■□”Vol.31”館長より 2013/10/10
『不思議な体験』
市民の皆さま
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
私ごとで恐縮ですが、先日、亡き父の法要で帰省しました。
お経をあげていただいた和尚さんは、
父の生まれ故郷にあるお寺さんのご住職で、
私も祖父の葬儀で初めてお会いしてから、
40年間お付き合いさせていただいています。
その間、祖父母、親戚、父の法要で幾度となく
和尚さんのお経を聴く機会がありましたが、
今回の法要だけは勝手が違っていました。
何か、身体の調子が悪いのか、喉に変調をきたしたのか、
念仏を唱えるのに大変苦労しているようでした。
法要に参列した親戚も、同様に感じたのか、
「どうしたんだろう?」との雰囲気が漂いました。
法要後、いつもの和尚さんの挨拶が始まりました。
開口一番。
「皆さん、すんません。今日は声が出ませんでした。
こんなことは48年間の住職経験で初めてです。
実は、、、」と以下のような話をされました。
仏さんを供養させていただく時はいつも、
その方を念じながら念仏を唱えるのだそうですが、
今回だけは、いつにも増して亡き父を身近に
感じてしまい、声が出なくなった、と。
また、念仏を唱えるご住職自身の在り方についても
触れられ、歳を重ねるごとに、木々の年輪の如き、
念仏を唱えている自らの感じ方(体感)が変化していく
のを感じていたそうです。
和尚さんのお話を聞きながら、もしかすると今回の体感は、
ご住職の積み重なった48年もの経験と相まって、
まさに“感極まった”のではないか、と感じました。
住職という職業は、まさに職人の世界です。
私たち素人や門外漢の者では、その深遠さを
推し測り得るものではないと思います。
しかしながら、経験と生きる年月を積み重ねる
ことによって磨かれるものとは、
技のみならず、その人自身。
常に、人の生死に直面する宿命。
決して感情をあらわすことなく、
ひたすらに念仏を唱えることを業しながらも、
磨かれる人間性とは、喜怒哀楽のある「素」
「あるがま」の自分自身に還ることでは、と。
皆さんはどうお感じになられますか?
平成25年 寒露
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□■□技文便り□■□”Vol.30”館長より 2013/9/25
『「こころ豊か」であること(その2)』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
過ごしやすい季節になりました。
秋と言えば、
スポーツ、文化、芸術、食、読書、ファッションなど
文化・教養的な“匂い”を感じます。
英語の文化(Culture)の語源は、
ラテン語のCorere(耕す)からきており、
その本来の意味合いは“こころ耕す”こと
だそうです。
前々号メルマガでご紹介した応用スポーツ心理学は、
『心の機嫌のいい状態、心豊かな状態こそが
最高のパフォーマンスを引き出す』 ことを
明らかにしました。
パフォーマンスを、スポーツのみならず
私たち人間の営み全てとすると、
心の機嫌がいい状態で生きることが
真に豊かであることが分かります。
文化的生活とは、心を耕し、心を豊かにし
人生そのものを肥沃にすることだと言えます。
では、“こころ耕す”とはどういうでしょう?
「感動すること」「愛すること」
「応援すること」「感謝すること」
「喜ぶこと」「ワクワクすること」
「分かってあげること」「分かち合うこと」
「面白がること」「笑うこと」 などなど
サッカーに一生懸命な息子の応援団である私は、
このように感じました。
日々のどんなに小さなことにでも
“こころ耕す”ことができる。
それは、豊かな人生への第一歩かもしれません。
当館では、皆さまと私たちの“こころ耕す”場として、
秋の会館講座とイベントをご用意しました。
→【講座はこちら】
皆さまとの新たな出会いを心待ちにしております。
平成25年 秋分
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□■□技文便り□■□”Vol.29”館長より 2013/9/10
『こころに残るもの』
2020年オリンピック東京招致に沸く日本。
市民の皆さまには、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
先日、夏休みの終わりに『匠の小学校』を開催しました。
会館開設史上ギネス(であろう)述べ1000名以上の
親子連れの皆さんに、ご参加いただきました。
当日は、当方の運営体制のまずさから多くのお客さまを
お待たせするなど課題も明るみに出ました。
用意周到であったハズですが、“想定外”でした。
想定外は、嬉しい成果も生みました。
未来を担う500人を超える子供達に、様々なものづくりの
体験をしていただくことができました。
この場を借りて、深くお詫びと感謝を申し上げます。
「百聞は一見に如かず」という諺がありますが、
その先の行(くだり)があります。
「百聞は一見に如かず。百見は一行に如かず」です。
聞いたり見たりするより、やること以上に伝わることはない。
習うより慣れろ、でしょうか。
かの相対性理論でノーベル賞を受賞したA.アインシュタインは、
「教育とは、学校で習ったすべてのことを忘れてしまった後に、
自分の中に残るものをいう。」
と言ったそうです。
知識や情報とは異なり、体験を通じた感覚(体感)は
ずーっと“あの感じ”として、こころに残る気がします。
洋服の仕立て職人の息子であった私には、
ミシンのガタガタする音
ハサミで生地を切るサクサクした音
アイロンで仕立てる独特の匂い
が、今もって思い出されます。
職人さんの技を伝える『匠の小学校』は「体験」から
学びます。
未来を担う子供たちに、少しでも“あの感じ”として
ずーっと残りますように。
今回の試みを顧みながら、新たな体験の可能性に
チャレンジしていきます。
引き続き、ご支援ください。
平成25年 白露
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□■□技文便り□■□”Vol.28”館長より 2013/8/25
『「こころ豊か」であること』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
夏の風物詩、高校野球が終わりました。
お天気と同じく熱い熱い戦いが連日続きました。
私は、高校野球の大きな魅力の一つに、
選手の「姿勢」があると思います。
一打逆転のピンチにもかかわらず、
“笑顔”でマウンドに集まり、円陣を組み、
チーム一丸で乗り切ろうとする姿勢。
試合途中に行うグラウンド整備の方々に
“全員で深々とお辞儀をして感謝の意を表す”
大差で負けているチームの姿勢。
日常生活では余り見られない清々しい行為に
観る私たちも心洗われます。
スポーツにおける選手の心理状態と成果の関係を
研究した学問が、応用スポーツ心理学です。
そこでは、
「精神状態と結果には密接な因果関係が存在し、
心の機嫌のいい状態、こころ豊かな状態こそが
最高のパフォーマンスを引き出す」
ということを明らかにします。
応用スポーツ心理学の視点で球児達の姿勢を観察すると、
「ピンチの時でも、負けている時でも、
あえて選択する笑顔や感謝の姿勢で
こころの機嫌をとり、最高のパフォーマンスを
発揮しようと試みている」
と読み取れます。
これは、
嬉しい事があったから笑顔になる。
何かしてもらったから感謝する。
こととは根本的に異なり、
周りの環境(チャンス、ピンチ)に関わらず、
自らの意思を持って笑い、感謝する、ことです。
厳しい時、苦しい時こそ笑顔でいる。
心が折れそうな時こそ感謝する。
起きることの全てに感謝していれば、
感謝すべきことしか起こらない、そうです。
人生というパフォーマンスを向上させる
「こころ豊か」へのヒントかもしれません。
平成25年 処暑
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□■□技文便り□■□”Vol.27”館長より 2013/8/10
『温故知新(その2)』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
ユーミンにサザン。
言わずと知れた大ミュージシャンです。
我々世代には、青春の思い出と重なります。
最近、彼らの活躍が(いつものように)目に触れます。
でも何故か、「いつも」と違う感じがします。
デビューアルバムのタイトル曲が40年の時を超え、
今夏の宮崎アニメ主題歌で蘇るユーミン。
デビュー当時の「昭和」を代表する野球スターと
タバコの銘柄の題材を素晴らしいメロディーに乗せて
5年ぶりに復活したサザン。
共に時代を過ごした私たちは、
彼らの活躍に「原点」の匂いを感じます。
何故、そのように感じるかは全く持って不明ですが、
(前号に続き独断と偏見を許されるなら、)
そこに、時代を超えてなお支持される「何か」が
あるように感じるのです。
新たなモノを生み出し続けた結果、原点に戻る。
原点にこそ道理がある、という仮説です。
進化・深化し続けるアーティストこそ、
現在(いま)と過去(原点)を行き来しながら
未来を創っていく、と。
温故知新とは、古きにこそ新しきモノがある。
それは、時代が変わった(経った)からこそ
見えてくるものかもしれません。
この夏、私たち、技能文化会館では地元職人さんの
手仕事を子供たちに体験いただくベントを開催します。
(詳細はコチラ)
手仕事とは、仕事の原点です。
企業社会の発達やIT化に伴い、働くこと、
報酬を得ることの実感が乏しくなる昨今、
まさに「はた(傍:そば)」を「らく(楽)」にする
ことが「手仕事」。
仕事の原点を未来を創る子供達に体験いただく。
有名アーティストに負けじと取組む当館の姿勢です。
ユーミン、サザンに、技能文化会館。
日本の夏、原点の夏をお楽しみください。
平成25年 立秋
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□■□技文便り□■□”Vol.26”館長より 2013/7/25
『温故知新』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
いつも不思議に思うことがあります。
現代は昔に比べ進歩進化したと言われますが、
反面、不思議に思う事も多く、
その典型が現代病で、
最近、盛んにケアが呼びかけられている熱中症も
その一つに思います。
独断と偏見ではありますが、現代病の多くは、
信じて疑わない利便性効率性追求を是とする姿勢に
その原因がある気がしてなりません。
言わば進歩・深化の盲点とも言えます。
熱中症の拡大と汗をかかない生活時間の
拡大とは無縁ではないのではないかと。
夏と言えば、、、、
よしず、簾、打ち水、扇子、花火、風鈴、蚊取り線香、
夕涼み、浴衣、鰻の蒲焼、ソーメン、ネバネバ系食品、
がイメージされますが、これら全てが生活の知恵として
古く江戸時代から続く夏対策です。
その活用意図を調べると、
・自然の理に適い自然を活かす工夫
・人間の五感(触、味、嗅、視、聴)に訴える
自然と人間を熟知しているかの如く、
驚くほどの知恵に長けていることが分かります。
もちろん江戸時代にはクーラーはありませんが、
熱中病もなかったと思われます。
温故知新とは論語の言葉で、
「前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、
新たな道理や知識を見い出し自分のものとする」
ことだそうです。
毎年夏になると、都市部でのヒートアイランド現象や
電力不足などが話題に上りますが、
こんな時代だからこそ、先人の知恵に学ぶ必要性を
痛感するのは、私だけでしょうか。
当館では、昨年に続き、職員による浴衣でお迎え、
朝顔や風鈴など目と耳で感じ取る「涼」の演出、
農園での取れたて朝野菜のご提供、
日本古来の優れたゴザの販売、など
先人の知恵と工夫を会館運営に活かしていきます。
日本の夏、当館の夏、
私たちの温故知新の取組をぜひお楽しみください。
平成25年 大暑
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□■□技文便り□■□”Vol.25”館長より 2013/7/10
『「在るがまま」の奇跡(その2)』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
現代はストレス社会です。ストレスとは、
あるがまま(素)の自分と外とのギャップです。
「あるがままの自分は○○だけど現実は△△。」
「思い通りにならない、、、」
人はこのギャップを埋めようと、無理をします。
作物を農薬で外敵から防御するように、
自分自身を装います(心理学ではペルソナと言います)。
過度に無理をした場合、農薬の使い過ぎ同様、
心身を蝕んでいきます。
“20世紀にもっとも影響の大きかった心理療法家”
と言われるカール・ロジャーズは、
「人はみな自分の問題を自分で解決する力を持っている」
「人間にはあるがままの自然な傾向として
『適応・回復・成長』へと向かう性質がある」
と断言します。
それが、“自分が自分になる瞬間”だそうです。
また、それを支援するカウンセラーの条件として、
・否定しないで相手を全て受け入れる
・感情移入して共感する
・カウンセラー自身の真実性=自分を信じ切る
ことを挙げます。
驚くことにこの条件は、
無農薬の“奇跡のリンゴ”づくりに向かう
木村さんの姿勢とピタリと符合します。
彼も、リンゴを信じ自分を信じ切ります。
私には、リンゴも人もあるがまま全てを受け入れ、
感情移入して、自分を相手を信じれば奇跡的に強くなる、
農薬や防御(ペルソナ)がなくても問題は自然に解決する、
というメッセージに聞こえました。
そこには、
理屈より感情、
効率より手間暇かける愛情、など、
人間臭さが随所に垣間見えます。
合理主義でなく人間主義こそが奇跡への扉かと。
技能文化会館は、
“ものづくり”“くらしづくり”“ひとづくり”
を通じ地域社会を活性化していくことを
使命としています。
“私たちならでは”のサービスとは
手間暇惜しまず人の可能性を信じること。
行政サービスに驚きと感動を。そして、奇跡を!
職員一同、より一層人間臭く取り組んで参ります。
引き続き、応援よろしくお願いします。
平成25年 小暑
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□■□技文便り□■□”Vol.24”館長より 2013/6/25
『「在るがまま」の奇跡』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
先日、技文農園担当スタッフが
「農薬なしに育てたキャベツはすぐ虫食いになる」と、
農薬の(虫を追い払うほどの)威力と怖さを実感した
そうです。
→詳細は【こちら】
在(有)るがままとは、自然、生まれたままのことです。
農薬なしに「在るがまま」に育てる作物は、
虫食いというリスクを負います。
「在るがまま」は自然で美しく傷つきやすい、のです。
作物の中でもとても傷つきやすく、農薬なしで育てる
ことは不可能と言われているひとつがリンゴだそうです。
それを無農薬で育てることに人生をかけた方が
いらっしゃいます。それが『奇跡のリンゴ』です。
在るがままのリンゴは、自然の恵みを受け力強く、
とても美味だそうです。この物語を読むと
「在るがまま」は自然で美しくそして、、強い
ことが分かります。
この違いは、何なのでしょうか?
『奇跡のリンゴ』には、
「在るがまま」に生きられない現代の私たちに、
「在るがまま」に生きることの大切さとヒントがある
ように感じました。
在るがままでは傷つくから、と防御している事が
実は本来の強さを弱めている、、、と
私は受け取りました。
誰もが持っている「あるがまま」。
自然で美しく傷つきやすい。でも、本当は強い。
皆さんはどうお感じになられますか?
(次号に続く)
平成25年 夏至
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□■□技文便り□■□”Vol.23”館長より 2013/6/10
『「非常識」の妙(その2)』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
前号では、非常識とは常識(当たり前)を
進化・変化させていくこと、と書きました。
私たちが当たり前(常識)に感じている「水」「空気」も
「宇宙」から見た場合、それらが存在する惑星は皆無。
水と空気の存在する地球自体が奇跡であり
非常識であると言えます。
この事実は、常識・非常識の判断は、
対象とするモノや行為の中身でなく、
対象を見る「視点」「視座」「視野」によって
分かれることを示唆しています。
はるか昔、今から350年ほど前、
ガリレオの唱えた(当時)非常識な地動説をきっかけに、
地球は世界の中心ではなく宇宙の一部である、
ことに人類は気づきます。
まさに常識が覆ることで、
視点、視座、視野の大転換が起こりました。
天文学が宇宙物理学へ進化するスタートです。
現代の非常識と言えば、
スポーツ界の日ハムの大谷選手の二刀流や
陸上世界選手権男子マラソン代表選手の川内選手
の経歴(埼玉県庁)と驚異の練習方法が思い浮かびます。
彼らを「非常識」とする専門家は、
従来の経験に基づく視点で発言しているのが
よく分かります。
非常識と言われる二人のチャレンジが
「新しい常識」となった場合、、
どのような視点、視座、視野の変化が
起こるのでしょうか?
私には、
スポーツ界の誰も信じている常識を覆すような
新たな可能性があるように思えてなりません。
「内野手兼ピッチャーのスター選手」
「市民ランナーがオリンピックメダル独占」
どうでしょう。。。
わくわくしませんか?
自分の身の回りにある、
非常識だけど結果オーライなチャレンジ。
そこに、次の世界を紐解く可能性がある。
わくわくしながら感じてみたいと思います。
平成25年 芒種
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□■□技文便り□■□”Vol.22”館長より 2013/5/25
『「非常識」の妙』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
「非常識」とは、「常識がなくひどい」という
意味で使われますが、最近、
私は別の意味があると思っています。
非常識とは、当たり前を疑い、
当たり前を変化させることではないか、と。
非常識だった事も時代が変われば、
常識に変わります。
「昔は、大家族だったけど今は核家族が多い」
「昔は、自給自足だったけど今は外食が多い」
当たり前(常識)が時代とともに変化している、
非常識が常態化し、やがて常識化している
ことに気づきます。
知らず知らずにゆっくりと。
環境分野で初のノーベル平和賞を受賞した
ケニア人女性のワンガリ・マータイさんが、
感銘を受けた日本語「もったいない」。
今では、この言葉が世界中の合言葉だと、
公民の勉強をしていた中学生の息子に
教えられました。
MOTTAINAI(もったない)=
環境3R(Reduce:ゴミ削減、Reuse:再利用、
Recycle:再資源化)+Respect(尊敬の念)
かけがえのない自然への「尊敬の念」が
込められている、と、環境保護の世界共通語として
広めることを彼女は提唱します。
外国の方の指摘によって、日本語という常識が
世界共通語という新たな常識に進化していきます。
非常識とは、
当たり前に気づく
当たり前を疑う・見直す・刺激を与える
当たり前を進化・変化させていく
ことかと。
常識的でいることも大切ですが、
非常識でいることも悪くないのかもしれません。
平成25年 小満
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□■□技文便り□■□”Vol.21”館長より 2013/5/10
『立つ心』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
先日、「心の師」と密かに仰ぐ方と1年ぶりに会いました。
和やかな半日を共に過ごし、心がとても癒されました。
その時の私は、ある“わだかまり”を持っていました。
彼は、大手企業の役員を務めたキャリアを持ちますが、
集まる目的は、彼のライフワークである深層心理学・宗教・
量子物理学・医学と広範囲に渡る知識の共有と、
決して偉ぶらない泰然自若とした人間性に触れることにあります。
彼は、常々「問題は外ではなく内に在る」と言います。
問題の本質とは外の出来事ではなく、それにわだかまりを持つ、
自らの心の闇(シャドー*心理学用語)が原因であると。
そして、
そこに向き合わなければ、問題は解決しない。
問題を解決できるのは、自らの心でしかない、とも。
自らの心に向き合うとは、省みること。
自分の心をあるがままに感じ観ること。
古くは座禅、最近では、瞑想などの手法がありますが、
総じて内観(仏教用語)と言うそうです。
師匠との半日に及ぶ対話を通じ、自らを感(観)じ続ける。
すると、わだかまりの正体がおぼろげながら分かり、
不思議に癒されていました。
同時に、外の出来事の良し悪しに囚われていた自分に
初めて気づいたのです。
「問題は外ではなく内に在る」
五月病と言われて久しいですが、
環境変化の激しい現代こそ、心に向き合う時間と場所が
必要なのかもしれません。
季節は立夏。夏の始まりです。
「立つ」とは「自然界の現象が目立って現れる」
との意味があります。
季節の変化と共に「立つ心」に向き合うこと。
大切にしたいと思います。
平成25年 立夏
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□■□技文便り□■□”Vol.20”館長より 2013/4/25
『和式スタイル』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
筍、さやえんどう、ホタルイカ、春かつお、
“春の旬”をいただきました。
旬のよさは、“美味しい”“安い”に加え
“身体にいい”ことです。
最近、「食養」という言葉を知りました。
栄養学が確立されていない明治の時代、
急速な食文化の西欧化に対して、
石塚左玄という高名なお医者さんが提唱した、
「日本人には古来の食べ物と食べ方が一番」
「医食同源」「病気は食べ物から」
の考えが食養です。
つまり、和式の栄養学とも言えます。
左玄は、食養の基本的な考えを5つにまとめます。
その一つが「身土不二(しんどふじ)」です。
身(自分の身体)と土(生まれた土地、大地)は、
不二(ふたつならずや:分かち合うことはできない)と、
生まれ育った“地のもの”をいただくことが
健康への第一歩、ということです。
旬をいただくことは、
私たちが生まれ育った
四季折々の変化に富む日本
山川海に囲まれ恵まれた日本
の恵みをいただく、ということ。
だから、理にかない身体にいいのです。
いかがでしょう?
当館では、左玄が唱えた和式の栄養学を
基本にした企画と講座を展開しています。
手作りの「味噌と塩糀」「豆腐」「蕎麦」
「梅ジュース」「梅干し」に、
かつお節の隠れた秘密に迫る「鰹節講座」など、
和式の良さを体験いただけます。
(詳しくは【コチラ】)
また、5/8(水)~5/10(金)関内馬車道マルシェでは、
野菜、工芸品などの「地もの(物産)」の
販売を行います。
健康を考える前に、食べ物と調理を考える。
外に目を向ける前に、自らの住む地元を見る。
宝物は足元に。
左玄に相通じる当館オリジナルの和式の考えを
どうぞお楽しみください。
平成25年 穀雨
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□■□技文便り□■□”Vol.19”館長より 2013/4/10
『「育つ」は「巣立つ」』
不思議な夢を見ました。
ずいぶん前に他界されて以来、
思い出すこともなく忘れていた
新入社員時代の直属の上司が
夢の中に現れました。
偶然にも夢を見たその日は、
28年前に配属された日と同じ
4月1日の月曜日だったのも驚きでした。
上司の口癖は
「何処へ行っても通用する人間になれ」
「自分を高め磨くことを忘れるな」
「給料はサラリーでなく自分の価値への対価だ」
でした。
組織内であっても個人で生きていくことの大切さを
常に説き、実践していた方でした。
そんな上司がかっこよくて、大好きで、
皆が尊敬していました。
私のビジネスマンとしてのベースは、
彼が創ってくれました。
元々、私は洋服職人の息子でしたが、
一人親方の家業に嫌気がさし、跡を継がずに進学。
組織で生きることを選択しました。
今になって思えば、そんな私が彼の部下になり、
個人で生きていくことの大切さを説かれたのは、
不思議なご縁としか言いようがありません。
以来私は、組織の中で偉くなるより、
世の中に通用する自分の価値は何か?を
常に追い求めてきたように思います。
ビジネスの職人のように。
上司が亡くなる1か月ほど前、見舞いに行った時の事。
私をまじまじと見ながら、
「お前は俺が育てたんだよな~」と、
絞り出すような声でしたが、
満足気にかけていただいた言葉が今でも忘れません。
そうです、私は貴方に育てられたからこそ、
今、ここにいるのです。
“育つ”という言葉は、“巣立つ”とも言い
ひとり立ちできるまで助け導く、意味があるそうです。
夢に現れた上司は、もしかすると、
「ひとり立ちするまで目を離すなよ」との
メッセージだったのか、、、
4月1日は、
過去と未来が行き来する日かも知れません。
「Nさん。分かりました。貴方と同じように、
ひとり立ちするまで助け導きます!」
皆さま、当館スタッフの「育つ」にご期待ください。
平成25年 清明
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□■□技文便り□■□”Vol.18”館長より 2013/3/25
『「たい」のエネルギー 』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
桜の開花が例年になく早いようですね。
三寒四温と言いますが、寒暖を交互に感じながら、
すっかり春らしくなっていきます。
暦の上では春分。春の真ん中です。
この季節を過ぎれば徐々に夏に向かいます。
季節の移り変わりは意外にも早いと感じませんか。
私たち技能文化会館では、4月からの会館講座
(匠、キャリア、くらしの各学校)とイベントの
準備で大わらわ、です。
当館主催の会館事業は、
今年1年間で昨年の4倍以上もの約5000名の
お客さまにご参加いただきました。
そのうち約7割の方が、
当館を今年になって初めてご利用いただく方々。
お客さまの輪が広がっている実感があります。
予想を上回る成果に、
スタッフ一同感謝と嬉しさを隠せません。
(まことに、ありがとうございます。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます)
また、人とは面白いもので、
来年は、「こうしたい」「ああしたい」
など当館スタッフの「○○たい」が
春らしさと共に自然に芽生え始めています。
「○○たい」とは、人の素直なあくなき欲求であり、
行動の源(エネルギー)です。
「お客さまに喜ばれたい」
「会館を知っていただきたい」
「会館をもっと魅力的にしたい」
「自分たちも楽しみたい」
などなど。
当館スタッフの「たい」で溢れた講座とイベントの数々。
春の訪れと共に、皆さんをお待ちしております。
どうぞご賞味ください。
平成25年 春分
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□■□技文便り□■□”Vol.17”館長より 2013/3/10
『“命”に向き合う月』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
個人的な話ですが、
昨年から3月を“命”に向き合う月としています。
今から68年前の3月10日は、東京大空襲のあった日です。
10万人を超す方々がお亡くなりになられました。
翌11日は、東日本大震災の日。
死者行方不明者1万5千人を超える悲惨で過酷な災害でした。
今でも避難生活を余儀なくされる被災者の方々、
現地で懸命に復旧作業に携わっていただいている方々
がおられます。
そして、
3月は私自身が2度の大病を経験した月でもあります。
昨年は、病院のベッドから祈りを捧げました。
入院中、竹内まりやさんの『命の歌』という曲に出会いました。
彼女から被災者の方々に向けたメッセージでした。
ベッドの上でこの曲を聴きながら、
「何故、私はここに存在するのだろう?」と、考えました。
2度の大病をしたにもかかわらず、病院の方々の懸命の看護、
家族、会社のスタッフ、友人、仕事のパートナーなど
多くの方々のお陰で、今も生きています。
運命とは、人間が計り知れるものではないと思いながらも、
同じ時代にあって自分が生きている奇跡を
感じずにはいられませんでした。
まるで、生かされている、如く。
彼女の曲から
人は1人では生きられない。
出会い、めぐり会い、支え、寄り添って、
生き生かされている、と強く感じました。
「“命”に向き合う」とは、その全てに感謝すること。
私自身が、「現在(いま)」「ここ」に「存在(いる)」
奇跡を感じながら、全てのご縁に感謝すること、
と気づいた瞬間でした。
私の勤める、私の愛してやまない当館が、
市民の皆さまのご縁、めぐり合い、支えあいの場として
少しでもお役にたてること。
それが、せめてものご恩返しであると。
季節は、啓蟄(けいちつ)。
陽気に誘われ土の中の虫が動き出す頃、の意味だそうです。
私も、
春の陽気にほだされ、生来の心の虫が動き始めたようです。
市民の皆さまに、驚きと感動のサービスで
愛される技能文化会館に。
春の予感と共に、私たちがお届けします。
平成25年 啓蟄
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□■□技文便り□■□”Vol.16”館長より 2013/2/25
『素晴らしき敗者』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
今月は、冬のスポーツで盛り上がっています。
真央ちゃんの2年振りのトリプルアクセルで
湧いた女子フィギュア。
サッカーに続けと、女子アイスホッケー
16年ぶりのオリンピック出場権獲得。
別大マラソン、川内、中本両選手による
史上稀に見るデットヒート。
まさに手に汗を握っていました。
スポーツは見る分には楽しめますが、
当事者には非常に厳しい世界。
勝者と敗者の落差は、恐らく人が経験する中で
最も辛く厳しい、と私は思います。
ビジネスの比ではありません。
それほどに勝者と敗者に落差があります。
スポーツの世界に「Good Looser(素晴らしい 敗者)」
という言葉があることを最近知りました。
その意味は?と考えた瞬間、
NBAのスーパースターであるマイケルジョーダンの
次の言葉を思い出しました。
「選手生活の中で
9000本以上のシュートミスをした。
300試合ちかく負けた。
26回、ウィニングショットを任され、ミスした。
人生の中でなんどもなんども繰り返し“私は失敗した”。
それが、“私が成功した”理由だ。」
勝つために負ける。
次のために負ける。
自分のために負ける。
信じる心が道を拓くように思います。
平成25年 雨水
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□■□技文便り□■□”Vol.15”館長より 2013/2/10
『節目』
市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。
今週は節分でした。
節分とは、季節の「節」を分ける春夏秋冬始まりの前日で、
都合、年に4回あります。
節分を境に暦の上では春となります。
旧暦では、春夏秋冬を24(節気:せっき)に分け、
細やかな季節の移ろいを取り入れています。
立春(春の始まり)もその一つです。
今の時期は、冬の終わりの大寒から立春、そして、
雨水(降る雪が雨に、氷が水になる、の意)へと
冬から春へと移り変わっていく時期だそうです。
旧暦の世界を紐解くと、自然と季節の変化を
感じ取ることができ、とても趣があります。
現代の暦が、何月何日とデジタルっぽく
季節の変化を感じにくい、のと対照的です。
話は変わりますが、進化論を唱えたダーウィンは、
生命種が生き残る力を「変化」への対応力、
と定義づけしました。
環境の変化に敏感になり、対応できた種だけに
「耐性」や「生命力」が養われる、というものです。
私たちは、
「昔からの叡智に、現代という難しい時代を
生き抜く技と知恵がある」と、信じています。
旧暦のある暮らし。
それは、自然の持つ深遠さ不思議さを
「季節の移り変わり」として語りかけています。
まさに、人が本来持っている鋭敏さや生命力を
呼び覚ますメッセージのように思います。
いかがでしょう?
皆さんの毎日に変化をつけてみませんか。
当館では、館内装飾や運営サービスに
季節を感じていただこうと工夫しております。
*詳しくは、【こちら】をご覧ください。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
平成25年 立春
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□■□技文便り□■□”Vol.14”館長より 2013/1/25
『見えない世界』
市民の皆さま、いつも当館をご利用いただき
ありがとうございます。
この時期になるとインフルエンザが流行し始めます。
感染予防には、手洗い・うがいが基本ですが、
効果の有無は「見えない存在」だけに分かりません。
「見えない」存在は、他にもあります。
空気中にあるカビ菌。私たちの身体の中(特に腸)にも、
何千と言う微生物(善玉菌)が生きています。
私たちは、「見えない世界」と共存しています。
個人的な話ですが、病気にならない身体づくりとして、
1年ほど前からヨーグルトと酵素(*)を混ぜて食べています。
酵素は、当館の発酵料理教室でも酵素ドリンクを作りました
(*詳しくは【こちら】を参照ください)
どちらも私たちの腸内微生物(善玉菌)を増やす
効果があると言われる発酵食品で、
善玉菌が悪玉菌を駆逐するそうです。
お陰で、身体の年中行事であった風邪をひかなくなりました。
最近読んだ本では、長崎で被爆された方が味噌汁を毎日
飲んでいたら放射能の後遺症が出なかった、という
話もあるそうです。味噌も発酵食品です。
本来、人間の身体は外敵から守るための耐性が
備わっていると言われます。
見えない世界の見えない力を引き出す力が
発酵食品にはあるように思います。
今年の冬は、
手洗い、うがい
に
「発酵食品」
見えない世界の脅威には、見えない世界の力。
微生物には、人が本来持っている「生きる力」を
呼び覚ます鍵があるように思います。
当館では、今年も発酵食品づくりに取組みます。
健康な身体づくりに、せひ当館をご利用ください。
平成25年1月
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□■□技文便り□■□”Vol.13”館長より 2013/1/10
『明けていく干支』
市民の皆さま、明けましておめでとうございます。
今年も当館をご利用のほど、よろしくお願い申し上げます。
新年と言えば、干支(えと)の話がよく出ます。
干支は、古く数千年前から使われている、
漢字文化圏にしかない独特の暦です。
中国の古典書である四書五経の一つ「易経」や
これをベースにした陰陽五行説という思想は、
陰陽二つの元素の対立と統合により森羅万象の
変化法則を説き予測しています。
これが暦と結びついたものが干支(えと)です。
今年はへび=巳(み)年ですが、本来の干支は
その字の通り、10干(甲乙丙・・・10文字)と
12支(子丑寅・・・12文字)の組合せで表し、
今年の干支は癸巳(みずのとみ)になります。
陰陽の世界では、干支に使われる漢字には性質があり、
その関係から時代の流れを読み取ります。
今年の干支である「癸」と「巳」は性質は共に「水」。
同質で反発し合うことから、相克(そうこく)の年と言われ、
「天地の均衡が失われる」とされます。
それぞれの漢字が持つ意味合いとしては、
癸は揆(き)であり、万物を揆(はかる)
ことができるという意味だそうで、
「道理に基づき準備、計画する」ということです。
巳(=へび)の意味合いは、
「春、冬眠から目覚めて、動き出す」という、
繰り返してきた惰性的な習慣を見直したり、
新たな活動を始める時。
「脱皮」というイメージもあります。
これら干支にまつわるメッセージを読み解くと、
『様々な変化や難局が起こる年にあっても、
道理に基づき準備や計画を怠らず、
常に変化(脱皮)していくこと』
が今年のテーマでしょうか。
当館が大切にしている道理とは、
『人が手間と隙(ひま)をかけることにこそ、
現代という難しい時代を生き抜く技と知恵がある』
という信念です。
手間隙を惜しまない
「ものづくり」
「くらしづくり」
「人づくり」
を推奨していくことが、当館の使命であると信じています。
癸巳の今年は、
自ら信じる道理・原理に基づき準備・計画を練り、
世の中の変化を感じながら、
常に新たなことに脱皮していく
技能文化会館でありたい、と思っております。
今年1年間、私たちの活動にご注目ください。
また、引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。
平成25年1月
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