技文便り「館長より」

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.88”副館長より 2024/12/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    寒くなってまいりました。
    収蔵品の中に何か暖を取る道具がないか探してみました。

    見つけたのは火鉢。
    「長火鉢」と「手あぶり火鉢」がありました。
    長火鉢は時代劇でよく見る引き出しが付いた四角い火鉢で、「銅壺」が入っていました。
    銅壺は火鉢の中に置くかまど型の湯沸かし器です。
    手あぶり火鉢は一人用の小さな火鉢です。
    収蔵されているものは金属製で、鶴と富士山が描かれていました。
    よく見ると「記念品」と書かれているので、何かの際に贈られたものでしょうか。

    しかしこれらは職人用の道具ではなく、何かの職人が使っていた物のようで、詳細は不明です。
    味があっていいですが、現代の住居では炭を常に燃やしておく火鉢はなかなか使いにくいですね。

    皆様も暖かくして新年をお迎えください。
    来年もよろしくお願いいたします。

    大木佑介

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