技文便り「館長より」

  • □■□gibun&しごと通信□■□”Vol.106”副館長より 2025/9/15

    こんにちは、副館長の大木です。
    メールマガジンをお読みいただきありがとうございます。

    今回は「針」についてです。
    匠プラザに収蔵されている針に、どんなものがあるか調べました。

    まずは一般的に思い浮かべる裁縫の針。
    和裁、洋裁の区別はありますが、布を縫う目的は同じです。
    もしかしたら鍼灸マッサージ師の鍼を思い浮かべる方もいるかもしれません。
    こちらは漢字こそ違うものを使用していますが、形状は針です。

    その他にあるものはどんどん大きくなっていきます。
    靴職人が革を縫う針、畳職人が畳を縫う針、
    さらには造園で生け垣を作る際に使う針というものもあります。
    手のひらサイズの造園用の針は、大きく太く、むしろ安全なように見えます。

    職種によってこんなにも形状が違うのに針という名前がついているのは、
    何かに突き刺して使うという目的が同じだからかと思います。

    逆に何かに突き刺さないのに針という名前がついている道具は、時計職人の時計の針です。
    布に「刺す」と時間を「指す」。奥深いです。

    大木佑介

    畳の針(左)と生け垣用の針(右)

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