会館

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.116”館長より 2019/11/82019年11月12日

◆◇館長より◆◇

ようやく秋晴れが続くこの頃ですが、暦の上では立冬となりました。
朝夕の冷え込みに、冬に近づいていることを感じます。

先日、三渓園で開催された「ヨコハマ和の匠展」に伺いました。
「芸術の秋」らしく、横浜マイスターの皆様の作品展示や体験コーナーがあり
多くの方がご来場されていました。
特に外国の方も多く、庭園、建物、展示物、体験、全てに
感心されていたようです。
園内では秋の花「菊」の展示も催され、日本の秋らしさを存分に感じてきました。

明後日10日(日)に当館では「横浜マイスターまつり」が開催されます。
今回は、中山マイスターによる「ハマポーク」でつくる
ソーセージ実演試食会を予定しています。
「食の秋」らしくフレッシュでジューシーなハマポークの味わいをお楽しみください。
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/keizai/2019/1018koyo.files/0001_20191017.pdf

また、明日9日(土)は、技文前の大通り公園で「大通り公園によりみちしよう。」
というイベントが開催されています。
植物・自然・アウトドアのあそびやワークショップが集まり、体験できますので
お散歩がてら、寄り道をされてはいかがでしょう?
https://yorimichi-odoripark.wixsite.com/yorimichi

今年は秋が短かったように思いますが、残り少ない秋を
それぞれの秋を見つけて、お愉しみいただければ、と思います。

朝夕の冷え込み、空気の乾燥で、風邪を召される方も
多くなってまいります。くれぐれもご自愛くださいませ。
師走となった大雪の頃、またお便りさせていただきます。

令和元年 立冬
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

 

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.115”館長より 2019/10/102019年10月10日

◆◇館長より◆◇

寒露となり、本格的な秋の始まりのこの頃ですが、
 今週末の大型台風に備える今日明日となりそうです。

 台風のことばかりが気になりますが、
 昨日はノーベル化学賞のニュースも気になりました。
 受賞者の吉野さんはインタビューの中で、
 「研究者には柔軟性と執着心の二つが必要。
 壁にぶちあたっても『まあ、なんとかなるわね』
という柔らかさがいる」と、おっしゃっていました。

 「研究者」の深く広く果てしない知識は、私には遠い世界ですが
「柔軟性と執着心」という二つは、働き続ける自分達にも必要と感じました。
 日頃、施設運営という仕事をしているわけですが、今回のように
台風対応も含め、様々な事が日々起きます。
その際、人的対応は柔軟性、安全確保は執着心と置き換えて考えることができます。
また、「『なんとかなるわね』という柔らかさ」は何事においても
 ポイントになるのでは?と思いました。

 随分前のことになりますが、当時の上司に「押してダメなら引いてみな」と
言われたことがありました。
そんなことも思い出しつつ、「柔軟性と執着心」という言葉は、
 膨大な事々をシンプルに、不明確なことを明確にしていく知識と表現に
 さすがに研究者だなぁ、と思い感心しました。

そんな思いも感じる中
 「昨日(休館日)は全館の窓ガラス清掃を行ったばかりなのに・・・」
という思いも頭の中を過ぎりましたが、まずは「安全第一!」です。
キレイになった窓ガラスについては『なんとかなるわね』と
考えることにしたいと思います。

さて、今月、来月と技能職のイベントが続きます。

◆10月27日(日)よこはま技能まつり (会場:日本大通り)
◆10月29日(火)~11月1日(金)ヨコハマ和の匠展 (会場:三溪園鶴翔閣)
◆11月10日(日)横浜マイスターまつり(会場:技能文化会館)

 天候の影響もありますので事前にご確認のうえ、お運びいただければ幸いです。

 次回のお便り、立冬の頃までの間は大きく季節も変わっていきます。
くれぐれもご自愛のうえ、お過ごしください。

 令和元年寒露
 横浜市技能文化会館 館長 山口亜紀

 

会館【イベント】 2019/9/7(土)「第14回技文手づくり市」2019年09月10日

9月7日(土)に第14回技文手づくり市を開催し、
2階ホールで44つの多彩なお店が並びました。
出店者のみなさま、来場してくださった皆さまありがとうございました。

スタッフもどんな作家さんが出店されるか楽しみにしていて
アイデアを形にする手づくり作家さまには毎回感心させられます。

手づくり感がよい味を出しているもの
職人のような丁寧な作りでこだわりがよく伝わるもの
遊び心のあるデザイン
素材へのこだわり・・・

作家さんと直接お話すると作品(商品)の魅力がよくわかり、
創作エネルギーがとても刺激になります。
モノを購入するだけではない、心地よさをいただいた気になります。

技文手づくり市は、なかなか大きな有名手づくりイベントのようにはならないけれど
毎回のように出店してくださる作家さま
毎回楽しみにしてるのよ~♪というお客さまもいらっしゃいますし、
皆さまの期待を感じるのでゆるりとしながらも
よりよいイベントいしたいと思います。

次回は春を予定しています。
お楽しみに!

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.114”館長より 2019/9/102019年09月10日

◆◇館長より◆◇非日常

いつも当館をご利用いただき、誠にありがとうございます。

大型台風が上陸し、交通を含め大混乱になった週始めでした。
月曜日の出勤時に自宅を出たところ、街路樹のケヤキが根元から
倒れていて、とても驚きました。
みなさまも、それぞれに影響があったのではないかと思います。

当館では「まずはとにかく開館!」です。
会館の中で最も早く活動開始するのは、清掃・設備のみなさんと
駐車場スタッフです。
それぞれが慌しくバタバタしましたが、みなさんの協力あり
なんとかいつも通りに開館することができました。
そして、9時前にはお客様が来館され、いつものように貸室をご利用
いただきました。こうして少しづつ日常が戻ってきました。
ご来館者のみなさま、会館を支えるスタッフに敬服いたします。

さて、そんな台風一過の午後は、開講記念会館の講堂で
「令和元年度 横浜マイスター称号授与式」が行われましたので
伺ってきました。
今年度は、調理師(日本料理)2名、クリーニング師 1名の
3名のマイスターが新たに選定されました。
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/keizai/2019/0809koyo.files/0001_20190815.pdf 

開港記念会館は美しい建物ですが、講堂はより格式が感じられます。
会場にふさわしく、厳かでありながら和やかな授与式と
新マイスターのご紹介映像では温故知新をじっくりと感じることができた
貴重な時間となりました。

その後、熱風の関内の街を歩き、技文に戻りましたが、
台風一過は今年一番の暑さももたらし、汗だくになりました(苦笑)
昨日はそんな非日常の一日でした。

季節の変わり目、みなさまもくれぐれもご自愛ください。
次回、寒露の頃、またお便りさせていただきます。

令和元年 白露
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

 

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.113”館長より 2019/8/112019年08月10日

◆◇館長より◆◇
 
暑さ盛りの日々ですが、暦の上では立秋となりました。
体に堪える暑さが続いていますが、室内外で寒暖差があり
これもまた体に堪えます。
猛暑の中では何もしていなくても汗が出ます。
体を動かせば汗だくになります。
加えて、仕事中には冷や汗や脂汗もかく場面があります(苦笑)
そんな中で、先日かいた汗は、爽快に近いものでした。
8月4日(日)は私どもが主催するイベント「匠の小学校」でした。
職人さん、ボランティアスタッフ、ご来場者を合わせて
2,000名超の皆さまで1日沸いた会館でした。
ご来場、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
匠の小学校の日程は、1年前には決まっています。
それからしばらく動きはありませんが、
半年前には、ご協力いただく技能職団体様が決まります。
2か月前には、チラシが出来上がり、小学校に配布します。
1か月前には、沢山いただく往復はがきにご返信をします。
そして、いよいよ当日運営に向けての準備となります。
準備のほとんどは会館スタッフが自主的に進めてくれます。
7回目となった今回は、お蔭でとてもスムースな準備が出来ました。
また、お越しいただいた方は、お気づきと思いますが、
あらゆるものが、自分達の手づくりです。
ポスター、チラシ、ハガキ、チケット、会場設営・・・
縁日のヨーヨーはボランティアスタッフの方がふくらましてくれましたし、
的当ての割りばし鉄砲は器用なスタッフの手づくりです。
そして、当日は職人さんから「手しごとのものづくり」を教えてもらいます。
各会場での体験が終了すると、職人さん達は驚くほど手際良く、道具類を片付け
はじめ、あっという間に撤収です。
会館スタッフはここから一仕事です。
残った机やイス、道具類を元通りに戻し、ポスターを剥がし、ゴミを捨て
掃除をします。
そして、最後に汗の染み込んだ皆のユニフォームを洗濯しに行きます。
1時間後、皆でユニフォームを畳んでしまいます。
こうして、私たちの暑く熱い夏のひとコマが、終わりました。
※会館ブログも御覧ください。https://gibun.jp/report/2019080500018/

ご協力、ご来場いただいた全ての皆さま、本当にありがとうございました!
来年は8月9日(日)を予定しています! (気が早いですが・・・(汗))
残暑が続きますので、くれぐれも熱中症に留意されお過ごしください。
来月、白露の頃、またお便りさせていただきます。
令和元年立秋
横浜市技能文化会館 館長 山口亜紀

会館【イベント】 2019/8/4(日)「匠の小学校2019」2019年08月05日

匠の小学校2019を開催いたしました。

8月4日(日)に夏休み特別企画「匠の小学校2019」を開催しました。
職人さんから教わる小学生対象の職人体験のイベントです。
13の職人団体にご協力いただき、会館かの地下1階から8階まで
全館のお部屋で普段なかなか出来ない様々な体験を行いました。
元気な小学生たちが目をキラキラさせながら、モノづくりを
行う姿は、エネルギッシュで自信に溢れていました。
アンケートにたのしかったことを書いてもらったのでご紹介します。

・表具師さん からくり屏風づくり
からくりのなぞがわからなくてふしぎだった。

・洋裁師さん 巾着袋づくり
せんせいがやさしく教えてくれて楽しかった。

・和裁士さん おてだま人形づくり
むずかしかったけどおわったときに達成感があった。

・和裁師さん きもののひな形づくり
わからないところを教えてもらってきれいにできたのがうれしかった。

・塗装屋さん 4種のペイント体験
ぺんきで色をぬったりドライヤーでかわかしたり色んなことができた。

・板金屋さん キャラクターレリーフづくり
かたちがうきでてみがくのがたのしかった。

・おとうふ屋さん カンタンとうふづくり
とうふをかきまぜるのが楽しかった。おいしかった。

・スクリーン印刷職人 3色刷りトートバッグ
職人さんがやさしくおしえてくれた。

・タタミ屋さん ミニタタミづくり
職人さんにつくりかたをおしえてもらってたのしかった。

・タタミ屋さん イグサのストラップ
つくるのがすごくたのしかった。

・大工さん 木のイスづくり
自分のイスができたのでうれしい。

・左官屋さん 光るどろだんごづくり
色をぬるのがたのしかった。

・大工さん 万能台づくり
はじめてとんかちをしたからたのしかった

・写真師さん カメラマン体験
わざをおしえてもらってたのしかった。

・親子マッサージ
せんせいのせつめいがよく分かったし、おもしろいお話をした。

もっとやりたかった!
はじめて経験できた!
という感想がたくさんありました。
いっぱい楽しんでくれてとても嬉しいです。

当日は多くの職人さんをはじめ、ボランティアさんに協力いただき、
スムーズに運営できたことにスタッフ一同感謝しております。
来年もぜひ企画したいと思います!
小学生のみんな、夏休みに楽しい経験をいっぱいしてね!!

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.112”館長より 2019/7/102019年07月10日

◆◇館長より◆◇ 感謝の112号

皆さまにはいつも当館をご利用いただき、誠にありがとうございます。

昨年の今頃は梅雨明け前に猛暑が始まっていました。
今年は日照時間が短く、肌寒さや湿気のある梅雨らしい日々が続いています。
(※本日は貴重な晴れ間です)
10日もして夏休みに入る頃、夕立と雷で梅雨明けとなり、一気に夏に変わるのでは?
と思っていますが、どうなるでしょうか。

さて、7月はメルマガ創刊の月で、お陰様で今号で8年目に入り、
112号となりました。

先日、初めてお会いした方から「メルマガを読みました」とうかがい
「お恥ずかしい限りです・・・」とお応えしました。
嬉しいお言葉ですが、中々、書く力が身につかずお恥ずかしいが本音です。

技文便りの中で何度か「継続は力」と書いてきています。
5年前にも「細くても長く、お伝えしていきたい」と書いておりました。
細々ですが、続ける力にはなっているのかもしれません。

8年目に入り、そのように振り返りました。
8年の間には、様々なことがあり、今後もあり続けると思います。
また、あり続けることは、進んでいること、とも思います。
今後も、利用者の皆さま、関係者の皆さま、働くスタッフ、
技文を取り巻く皆さまに感謝しながら、続け、進んで、綴っていきたい、と
改めて思いました。
今後もお付き合いくださいますよう、切にお願い申し上げます。

来月は夏の盛りの頃ですが、立秋となります。
その頃、またお便りさせていただきます。
本格的な暑さはこれからですので、くれぐれもご自愛されてください。

令和元年 小暑
横浜市技能文化会館 館長 山口亜紀

 

会館【お知らせ】おむつ交換台を設置しました2019年06月13日

おむつ交換台を設置しました

2階と5階の多目的トイレにおむつ交換台を設置しました。
広いスペースなのでベビーカーも一緒に入れます。
4階には授乳室とおむつ交換スペースがございます。
貸室には、ねんねの赤ちゃんやハイハイの赤ちゃんと安心して
利用できる和室もございます。ベビー教室等に最適です。
どうぞご利用ください。


貸室の画像をごらんいただけます。
→https://gibun.jp/facility/

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.111”館長より 2019/6/102019年06月10日

◆◇館長より◆◇ 梅雨入り

皆さまにはいつも当館をご利用くださり、誠にありがとうございます。

先週6月2日(日)は開港160周年の開港祭でした。
職場にいたところ、「ドーンッ」と音が鳴り響き、
「花火だ!開港祭だ!?」と思い出しました。
大きな花火は職場の窓から観ることができます。
打ち上げ音と少しズレて、かけた円形の花火が空に浮かびます。
帰宅時には、観賞してきた浴衣姿の方々も見られ、初夏を感じたひと時でした。

芒種となり、梅の実が黄色になってくる頃です。
当館の花壇では、昨年植えたアジサイが綺麗に咲きました。
そして先日、梅雨入りし、長雨の季節となりました。
雨に濡れるアジサイは、活き活きとしているように見えます。
2週間もすると夏至です。
いつまでも明るく高い空は、夏に向かっていることを感じます。
環境変化で季節がわかりづらくなっているようにも思いますが、
季節は確実に廻っていますね。

さて、今月は21回目になる「合同就職面接会」を開催します。
7年前の1回目を振り返ると、雇用と労働の環境変化を感じますが、
企業担当者様と求職者の皆さまが直接お話しができる
貴重な機会であることには変わりありません。
皆さまのご来場を心よりお待ちしています。

しばらく梅雨空とおつきあいすることになります。
みなさま、くれぐれもご自愛くださいませ。
それではまた来月、小暑の頃にお便りさせていただきます。

令和元年芒種
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.110”館長より 2019/5/82019年05月08日

◆◇館長より◆◇ 平成から令和へ

5月になり、平成から令和へと新しい時代がスタートしました。
しばらく天候も不安定でしたが、立夏となり5月らしい薫風の本日です。

今回は10連休という方も多かったと思います。
みなさんはどのように、過ごされていましたか?
会館は通常営業を行っておりましたが、4月30日以降は静か~な時間でした。

個人的なことですが、平成最後に33回忌の法事がありました。
「33回忌となるとお祝いと考えてもらって良いです。
供養は人と共に養う、と書きます。故人とともに自身の33年も養ってください。」
と言われ、お経の30分間に33年を振り返るという時間がありました。
33年のほとんどが平成の30年間です。
その間、何をしていたかと言うと、、、働いていました(苦笑)
その他のことも多々ありましたが、軸は働くことで、様々な体験をしました。
振り返ることで、多少の成長を感じ「私、頑張ったよねっ」と、
思うことにしました。(笑)
ちょうど平成が終わる頃に、心穏やかに振り返りができたことは
貴重な時間だったと感じました。

始まったばかりの「令和」はどのような時代になるでしょうか。

振り返った時に、技能文化会館というところで、毎日バタバタしながらも
みんなで頑張っていたなぁ、と思い出せると良いな、と思います。
みなさんには、「技文によく通っていたわねぇ」
「面白いことをしている会館があって、そこで●●を教えてもらった。」
などと、思い出の一つになっていれば嬉しいな、と思います。

さて、本日5月8日から5月10日までの3日間「馬車道マルシェ」が開催
されています。
5月9日は、日本で初めてのアイスクリームが町田房蔵さんという方によって
馬車道で製造販売されたそうです。それを記念して馬車道では5月9日に
「あいすくりーむ発祥記念イベント」を行っています。
チャリティー募金に協力すると「馬車道あいす」をいただけるイベントです。
明日も好天のようですので、冷たいアイスクリームがとても美味しく
感じられると思います。
技能文化会館も出店しておりますので、ぜひお出かけくださいませ。

意外と短い爽やかなこの時期を、心地よくお過ごしください。
それでは、次回、芒種の頃にまたお便りさせていただきます。

令和元年立夏
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

会館【しごと】3階しごと支援センターの相談コーナーのお部屋を増設いたしました。2019年04月15日

3階しごと支援センターの相談コーナーのお部屋を増設いたしました。


相談コーナーのお部屋を2つから3つに増設し、
利用しやすくなりました。
横浜しごと支援センターでは専門の相談員による
就業相談、キャリアカウンセリングの他、
労働相談、法律相談、がん患者のための就労相談を
面談あるいは、電話で承り
解決のためのお手伝いをさせていただきます。
ご利用は無料です。
どうぞお気軽にご利用ください。

しごと支援センターホームページ
https://gibun.jp/shigoto/

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.109”館長より 2019/4/102019年04月11日

◆◇館長より◆◇「新年度」

皆さまにはいつも当館をご利用いただき、誠にありがとうございます。

今年も昨年に続き、桜の開花が早めでしたが、途中、花冷えもあり
長く愉しめました。
自宅周辺に桜の樹が多く、玄関の扉を開けると桜の花びらが散っています。
昨日も、はらはらと散る桜の花びらが潔く美しく、見惚れておりました。

節気は「清明」、すべてのものが清らかで生き生きする頃、
清々しく明るい空気に満ちるといいます。
大通り公園の木々も小さな若葉が日に日に増えていっています。
※メルマガ配信の本日は、真冬の気温となり冷たい雨の1日となっています・・。

4月から新年度となりましたが、今は3月までの1年を振り返る時期でも
あります。
昨年度1年間に技文にご来館いただいた方は約286,000人、1日平均で824人です。
多くの方にご利用いただき、大変有難く思っております。
また、次の方々が気持ちよくご利用いただけるよう、皆さまがルールを守って
ご利用いただけていることに、感謝しております。

7月に7F・8Fの冷房故障と、駐車場のセンサーエラーで一部の方に
ご迷惑をおかけしました。
その際も、ご利用者の皆さまにご理解、ご協力をいただきましたこと
本当に有難く思いました。改めて御礼申し上げます。

自主事業として各種セミナーや講座、イベントを多数開催しましたが
延べ8,200人の方にご参加いただきました。
開催後アンケートで、楽しかった、役に立った、という感想を伺うと
とても嬉しくなります。
今後も、「こころ豊かに」「役立つ力を身に付ける」内容の講座を
企画運営していきたい、と思います。

このように、振り返ることで課題を認識し、自分達の進化も確認でき、
また新たに進んでいく新年度は、大変ながらも好きな季節でもあります。

今年度も、多くの方々が集い、愉しみ、お役に立てる場所でありたいと
思っております。

次回のお便りは立夏の頃です。
元号も変わり、令和元年の日付でお送りいたします。

5月8日(水)~10日(金)は例年通り「馬車道マルシェ」に出店しています。
5月9日(木)はアイスクリームの日として、美味しい馬車道アイスクリンを
いただけるチャリティイベントもありますので、お運びいただけますと幸いです。

平成31年清明
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

会館【お知らせ】601料理研修室の電子レンジとミキサーが新しくなりました2019年04月01日

601料理研修室の電子レンジとミキサーが新しくなりました

新しい器具は気持ちが良いですし、やはり使い勝手が良いです。

ミキサーは料理室の奥の小部屋に5台保管しております。
スープ作り、ジュース作りにぜひお使いください。
601料理研修室は外が見える、明るいお部屋で
お料理教室やパン作り教室の開催などに最適です。
広いガスオーブン付調理台が5台あり、
貸出し調理器具および食器は多種揃えております。
ぜひご利用ください。

貸室の詳細はこちらをご覧ください。
https://gibun.jp/facility/

会館【お知らせ】地下1階のLED付け替えのご案内2019年03月20日

会館が明るくなりました!

地下1階の天井電球をLEDに付け替えました。
以前は、薄ら暗い印象だったのですが、
とても明るくなり、まるで壁を塗りかえしたかのよう。
電球でこんなにイメージが変わるのかとスタッフも驚いています。
気持ち良く、お部屋をお使いいただける環境になりましたので
ぜひサークル活動などにご利用ください。

地下1階には
楽器演奏、和太鼓、コーラスの練習に適した防音設備のあるオーディルーム(音楽室)
更衣室、シャワールームを完備した施設、ダンス教室にも利用可能なトレーニングルーム
ございます。
美味しい和食の居酒屋「匠」もございます。
ご利用をお待ちしております。

貸室のご案内
https://gibun.jp/facility/

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.108”館長より 2019/3/102019年03月11日

◆◇館長より◆◇ 「春の訪れ」

啓蟄となり、土中で冬眠していた虫たちが春の訪れを感じ、穴から出て来る頃です。
まだ寒い日もありますが、一雨ごとに暖かくなり、春の陽射しになってきました。
通勤途中にある木蓮の蕾は日に日に膨らんで、開花も間近。
いつ咲き出すのか毎晩の愉しみです。
会館前の大通り公園では、数本ある「おかめ桜」が満開です。

先月の技文便り発信以降、春の講座を掲載したチラシを発行しました。
発行当日から電話やメールで、多くのお申込みをいただき、
嬉しい悲鳴をあげておりました。
既に満席となった講座も多く、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

春講座の募集時は特に「熱」を感じます。
お一人の方が、複数の講座をお申込みになることも多く
何かを始めたい!やってみたい!という意気込みが感じられます。
そのご期待に応えられるよう、努め続けたいと思っています。

さて、いくつかご案内です。
◆横浜マイスター展
ステンドグラスの平山マイスター、
帯仕立ての水守マイスターの実演、展示があります。
日時:3月17日(日)10:00~16:00 
会場:ランドマークプラザ 1階フェスティバルスクエア
http://www.city.yokohama.lg.jp/keizai/koyo/kinpuku/meister/meister-ten.html

◆技文手づくり市
日時:4月6日(土)10:00~15:00
会場:技能文化会館 2階多目的ホール

◆「ハマの職人 第10号」
当館HPにて、クリーニング師をご紹介しています。
春になり、アイロンがピシッとかかったシャツで颯爽としたいですね!
6月2日(日)にはアイロンがけ講座も開講いたします。
https://gibun.jp/report/2019030600027/
https://gibun.jp/koza/categories/takumi/takumi/

ほかにも、先日放映されたTV番組では、当館の人気講座でもあり、
商品販売もしている「杉田梅」が取り上げられていました。

春の訪れは書いているだけでも、なんとなくウキウキしてきます。
皆さまも、春の風に乗ってぜひお出かけくださいませ。

次回、お便りの頃は桜の満開も過ぎ、清明の頃となります。
花粉症の方はお辛い時期が続きますので、ご自愛ください。

平成31年 啓蟄
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

会館【ハマの職人 第10号】 ~この横浜に継承したい技の話~2019年2月27日2019年03月06日

<クリーニング師>  関口 和廣 氏

 有限会社関口ランドリー商会 代表取締役、クリーニング師(国家資格)※1        

 

<創業歴史> 

1940年創業。(ご両親がお金を貯めては木材を1枚ずつ購入し、お店を建て開店)
1998年現夫妻が継承、クリーニング師資格をお持ちのご子息2人と協業。  

 

 

<ものづくりを支える職人アイテム>      
     

    
      
        
東急東横線大倉山駅近くにある店舗にお伺いしました。        
玄関ガラスには石鹸をイメージするような泡の中を泳ぐ鯨の絵が描かれています。        
玄関階段はご年配のお客様が多いので、足元の水はけに注心し、        
中に入ると荷物置きにも活用できる小テーブルなど、気遣いが感じられ、        
訪れることが楽しくなる清潔感あふれる店舗です。        
        
しわひとつ無いシャツとパンツをお召しの関口氏が迎え入れてくださいました。        
(クリーニング師の方にお会いする時は、自分がアイロンがけに自信がないせいか非常に緊張します)        
伺ってすぐ仕事場のアイロン台とアイロンを見せていただきました。説明の折にシャツのアイロンがけを見せてくださいましたが、        
いとも簡単そうにされるので、「自分にも出来るのではないか」と錯覚します。        
        
共に仕事を続けてこられた奥様も同席いただき、お話しいただきました。        
職に就いたきっかけは、「好む・好まないに関わらず家業を継ぎ、その時々の仕事を一生懸命やってきた」とのこと        
ご両親がお金を貯めて材木を一枚一枚揃えお店を建てたそうで、大倉山の歴史をまとめた書籍に        
大倉山を背にし、広い田畑の中にたくさんの洗濯物が干してあるお店が、一軒ポツンと建っている様子の写真が        
載っています。創業時、現在のような機器が無いので仕事にも手数が多く、他にも職人さんもいらしたそうです。        
「火のしより手のし」とよく父親が言っていたと話してくださいました。        
これはアイロンを握る手より反対の手で生地を引っ張ったり、しわを消したりが大切な工程で、        
ご両親の仕事を見ながら、技術や対話を体得していかれたのかなと推測しました。        
        
徹底しているこだわりは「クリーニング品をお客様が次にお召しになる時、すぐ着られるようにボタンや綻びの修理などに        
気を配り、お客様と対話しながら、お預かりからお届けまでていねいにお取り扱いする」で徹底しているとのこと。        
(朝、仕事に行こう!と着替えたシャツのボタンが割れていたり、とれそうだと気持ちが落ちるだろ)と        
お互いの仕事のWチェックもあるそうです。        
        
突然ですが、関口ランドリー商会様のHPに載っているお客さまの声をご紹介します        
【制服の仕上げが綺麗。ワイシャツの背中や袖の線がピッとしてカッコウが良いと同僚の方々に声をかけられた。        
そのワイシャツを着ると、背筋も「ピッ」とする。】たまたま、そのお客様のシャツがクリーニングに出されていました。        
着用後にも関わらず、背中の線は撚れることもなく きれいに残っており、「あぁ、こだわりの表れだな」と感じました。        
        
どのクリーニング品もお客様ひとりひとりにとって大事なもの、ていねいな仕事をして喜んでいただきたい。        
ひとつのものを、皆で協力し合って仕上げる意識。それでもお客様にお渡しする前に見直して仕上げを手直しする。        
お客様に「ありがとう!」と喜んでいただけること、「ここでなきゃ!」と期待されることが一番のやりがい。        
まだまだ何でも難しいけれど、期待どおりにできない時、どうにもできない時に特に難しさを感じるそうです。        
知識や技術を持っている方たちが、接客のレベルも高いのに、それでもまだまだ何でも難しいと話すことに        
目指しているものも、できることもずっと高いレベルなのだと感じました。        
そこで目指すものを尋ねました。答えは「健康管理」、しごとを愉しむために心がけたい。        
次世代であるご子息の目指すものは、「親父と母親みたいな手数が多い、ていねいな仕事をしたい」ときっぱり。        
        
帰りに拝見した洗濯室には最新の機器が並び、手洗いのためのスペースもレイアウトされた清潔な場所でした。        
手洗いされた真っ白いふわふわの婦人用ニットが干され、仕上げを待っていました。        
預けたお客様は受け取る時にうれしいだろうなと、ニヤニヤしながら帰ってまいりました。        
        
※1 クリーニング師・・・国家資格であり、必置資格のひとつ        
クリーニング店を開こうとする場合に必須の国家資格。クリーニング業法という法律により、クリーニング業を行うためには        
クリーニング所(受け渡しだけを行う店舗を除く)には1人以上のクリーニング師を置くことが定められているため、        
この業界のスペシャリストとして評価される資格ともいえる。        
(多様化するファッションに対応してゆくため、資格取得後も勉強は怠れない)        
学科①衛生法規②公衆衛生③洗濯物の処理知識        
実技①白・無地(綿35%以上のワイシャツ)のアイロン仕上げ②繊維の識別③しみの識別         
        
最後に技能文化会館より告知です        
「匠の学校~クリーニング屋さんから教わる上手なアイロンのかけ方」 講座を開講します        
6月2日(日)14時~16時        
横浜市技能文化会館 1階 匠プラザにて        
受講料:1.500円        
持ち物:筆記用具、ワイシャツ、普段アイロンがけに苦労している洋服        
お申込は電話・E-Mail・FAXにて        
        
取材日 2月27日(火)岩田 光代        
        
有限会社 関口ランドリー商会        
横浜市港北区大倉山1-14-14        
職人名 関口 和廣氏  

HPアドレス
  (有)関口ランドリー商会 (神奈川県横浜市港北区)
神奈川県クリーニング生活衛生同業組合
https://www.kanagawa929.or.jp/

 

 

      
        

会館【会館】「第54回製図コンクール」展を1階匠プラザにて開催中2019年03月06日

「第54回製図コンクール」展を開催中です。

(主催:職業訓練法人 横浜地区建築職業訓練協会/共催:横浜市)


職業訓練法人横浜地区建築職業訓練協会が運営する「横浜建築高等職業訓練校」では、
在籍する訓練生を対象に授業で培った成果を披露する機会として、
毎年「製図コンクール」を開催しています。
現在1階匠プラザにて、「第54回製図コンクール」において、
優秀な成績を修めた作品を展示しています。
みなさん、自分で考えた設計コンセプトをもとに
戸建ての設計をしています。
1つ1つ想像してみるととても面白いです。ぜひお立ち寄りください。

★横浜建築高等職業訓練校とは
横浜建築高等訓練校は、1953年に「一日も早く技術と技能を身に付けたい」という、
建築大工である職人たちの声に応えるかたちで開校されました。
それから現在まで、現役の建築大工が働きながら、更なる技術向上や資格習得などのため、
また、建築大工を目指す人たちが通う場となっています。
運営は「職業訓練法人 横浜地区建築職業訓練協会」が、
建設関係団体などからの支援を受け行っており、
神奈川県からも正式に認定されている建築技術の取得に特化した職業訓練校です。
授業は、毎週土曜日に行われます。

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.107”館長より 2019/2/122019年02月12日

◆◇館長より◆◇ 「書初め」

立春となってから、2月9日は横浜では雪が降りました。
当日は料理室から降る雪を眺めていましたが、積もらずに
ホッといたしました。

さて、匠プラザでは1月中「書初めコーナー」を設置しておりました。
昨年に続き、選ばせていただきましたのでご紹介します。
◆館長賞「基礎」
◆スタッフ賞「亥」「猪」
◆ユニーク賞「縁日副担当」

「基礎」は、とても大事で大切なことと思います。
その言葉を表現されたことに、より、大事さを実感しました。
「縁日副担当」は、主体性を感じられる表現と思いました。
頑張ってくださいね!と応援したくなります。

書いてくださった方に、心より感謝いたします。
また、来年実施いたしますので、ぜひお気軽にご参加ください!
上記の文字を書かれた方は、1階匠プラザ受付でのお申出をお待ちしています。

続いて、3階の横浜しごと支援センターでの活動紹介です。
毎月第4金曜日に
「がん患者」のための労働相談を受け付けています。
2月22日(金)の相談日から、電話によるご相談も承ります。
また、セミナーも開催いたします。
 ◇日時:2月15日(金)10:00~12:00
 ◇場所:技能文化文化会館 8階802研修室
 ◇講師:特定社会保険労務士
https://gibun.jp/shigoto/seminar/categories/shigoto/business-practice/
お気軽にご利用いただければ幸いです。

寒暖差のある日が続いています。
身体に堪えますので、みなさま、くれぐれもご自愛くださいませ。
それでは、次回、啓蟄の頃にまたお便りさせていただきます。

平成31年 立春
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

会館書初めコーナーにご参加くださりありがとうございました2019年02月08日

書初めコーナーにご参加くださり、ありがとうございました。
皆さん思い思いの書を書いてくださいました。

館長賞・・・「基礎」

「基礎」は大事です。中々書こうと思えない大切な言葉を書いてくれました。

スタッフ賞・・・「亥」の文字

「亥」の今年はどんな年になるでしょうね。期待が膨らみます。

ユニーク賞・・・「縁日副担当」

中々書けない楽しい言葉です。お祭り好きなのでしょう!


が選ればれ、ただいま匠プラザに受賞作品を展示しております。

受賞者にはささやかなプレゼントがありますので

お心当たりの方はスタッフまでお声かけください!



書初め実施期間:平成31年1月4日~1月31日

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.106”館長より 2019/1/102019年01月16日

◆◇館長より◆◇ 「新年」
 

新しい年が始まりました。

暮れから新年にかけて「平成最後の●●」というフレーズをよく耳にしました。
今年は時代が大きく変わっていく新年ですね。
昭和から平成に変わった時の記憶がありますので、初めての感覚ではないですが
自分にとって次の時代はどのような時代になるのだろう?と考えます。

今年も仕事始めの日に近くの横浜辨天様にお詣りに行き、おみくじを引きました。
「心急ぐことなく、花咲く春の訪れを待ちましょう」というような内容です。
「丁寧に過ごしなさい」と解釈し、丁寧に過ごすことで豊かになる!?と
前向きに捉えました(笑)


さて、年末に和裁士の加藤さんを訪ねてまいりましたので、ご紹介いたします。
和裁士さんを訪ねた影響もあったのか、年末には久し振りに着物を着ました。
着物は、身に付けるものが多く順番も大事なので、身に付けるものを事前に
揃えておくことが必須です。また、着用には時間がかかります。
日頃慌ただしく過ごしているので着物を身に付けるための時間は、
実に丁寧な時間と思いました。

おみくじを引く前の出来事でしたが、きっと今、必要なことだったのだろう
と思っています。

最後になりますがご案内です。
1階の匠プラザでは1月中「書初めコーナー」を設置しており、
1月終わりには「館長賞」や「スタッフ賞」を選びたいと思っています。
筆と墨で表現してみると、なんとなくスッキリするような気がするので不思議です。
お気軽にお立ち寄りいただけますと嬉しく思います。

それでは、皆様のご来館を心よりお待ちしております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

平成31年 小寒
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

※ご協力ありがとうございました♪
山本和裁研究所 加藤様
https://gibun.jp/report/2019010800010/
http://yamamotowasai.com/index.html

会館【ハマの職人 第9号】 ~この横浜に継承したい技の話~2019年01月08日

 

 

<和裁師>加藤 憲一氏 横浜和裁専門学院 山本和裁研究所 代表取締役

 

<創業歴史> 

明治36年横浜市中区に初代、山本 勘四郎氏が山本和裁所を創立。 
昭和62年横浜市港南区に新設移転 横浜和裁専門学院設立。 
平成17年加藤 憲一が株式会社山本和裁研究所代表となる。 

 


 
<ものづくりを支える職人アイテム> 

<和裁師の業と技> 


横浜市洋光台にある山本和裁研究所を訪れました。 
着物は日本の伝統的な衣装であり、お正月や結婚式、成人式、七五三などおめでたい席には 
華があるけれど、慎ましやかで目をひく美しい姿は注目の的です。 
考えてみれば、洋服を自分で作る人はいるけれど、着物を趣味で作る人の話はあまりききません。 
着物に興味のある私は、和裁の世界ってどんなところだろうとわくわくしながら出かけました。 
未知の世界を知る面白さがありましたが、山本和裁研究所のホームページに書かれていた 
「輸入品に頼ることにより、日本で培われた伝統が近い将来には失われてしまうことも考えられます」 
の意味を考えさせられる取材となりました。 
 
取材をした加藤氏は5代目です。 
学生時代の20歳の時に、和裁所を継ぐことを決意され、修行の道に入ったそうです。 
親から和裁士になるように強要されることなく、景気が良かった当時は仕事がたくさんあり 
家族の姿を見て、自ら志願したそうです。 
加藤氏は和裁士には根気が必要とお話されました。 
修行時代は1番上手な人を目指して修行を積み重ねていったそうです。 
修行は5年間和裁所に通い、最初の1ヶ月はひたすら運針(まっすぐ縫う)だけを行います。 
縫い目が揃ってきたら、少しずつ縫わせてもらい、ようやく浴衣を仕立てるのだそう。 
丁寧かつ細心の注意が必要な仕事なので一人前になるまで厳しく教わりながら経験を積むのだと想像します。 
昔は「1日1枚着物を仕立てる」と言われていたというお話には驚きでした。 
今は3~4日で1枚仕立てるのだそうですが、それでも私はプロの仕事の速さに驚きでした。 
作業場所を見せていただきましたが、これから仕立てていくお客さまの反物が想像以上にずらりと並んでいました。 
和裁士は高価なものをじっくり扱う仕事と思っていましたが、目の前の反物を 
スピーディーに形にしていく早業と正確で美しく仕上げる卓越した職人技が必要なのだと初めて知りました。 
 

 

<着物の伝承と後進の育成>

 
和裁業界は今後どうなってほしいか伺ったところ 
「後継者を、和裁士を育てていかなければいけない」という答えでした。 
和裁士が高齢化しているのと、多くをアジアで縫製をしている現状があるそうです。 
ひと昔と比べて、若い人が希望して和裁士の修行に入ることが少ないとのこと。 
生活スタイルが変化した今、若いときから着物に触れる機会がありませんので 
和裁士という仕事に関心を持つこと自体、難しいことは納得です。 
加えて、「針仕事は昔の女性の仕事」、「針仕事は趣味」という考えが強いのではないでしょうか。 
着物は伝統衣装で海外からも評価されているものなのに、 
それについて知る機会や直接的な経験が少なく、和裁士が減っているのは残念です。 
世界の式典などでは日本の代表として着物を着る人を多く目にしますし、 
オリンピックでは着物は伝統美として、夢のある存在になることと思います。 
世界を舞台に活躍したいと考える多くの若い人達から 
「着物を縫うことを仕事にしたい!」と軽やかに手をあげる人が増えれば 
未来は変わるのではないかと感じました。 
 
和裁組合の皆さまには、毎年開催している、会館一大イベントの小学生向けの「匠の小学校」で 
小学生向けにお手玉人形づくりの教室を開催いただいたり、技文市での販売にも協力をいただいています。 
今後も日本ならではの美しい手しごとを広め、盛り上げていただきたいです。 
 
取材日:2018年12月17日 
職人名 加藤 憲一氏 
HPアドレス 横浜和裁専門学院 山本和裁研究所 
 http://yamamotowasai.com/index.html

会館新年のご挨拶2019年01月04日

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 

日頃より当館をご愛顧頂き、
 誠にありがとうございます。

会館は1月4日(月)より通常運営を行っております。
本年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

謹賀新年 平成31年 1月4日(金)
 横浜市技能文化会館

会館【お知らせ】年末年始の営業日2018年12月28日

2018年12月29日(土)~2019年1月3日(木)まで、

全館が休館となります。

2019年1月4日(金)から通常営業となりますので、お気をつけください。

※1階・喫茶MM21は1月5日(土)、地下1階・居酒屋匠は1月7日(月)からの営業です。

 

 

1月4日からは、匠プラザにて、お正月恒例の「書初めコーナー」を設置します。
参加は25日まで自由となっておりますので、何枚でもチャレンジしてくださいね。

また素敵な作品は表彰させていただきますので、お楽しみに!

 

 

クリスマスが終わると、すっかり年末という雰囲気で、

町中が大慌てで後片付けに追われています。

華やかな装飾がなくなるからでしょうか、一年が終わる寂しさが強調されるようです。

年末を詠んだ和歌にこんなものがあります。

 

今年また 暮れぬと思へば いまさらに 過ぎし月日の 惜しくもあるかな

 

今年は「平成最後の大晦日」ということもあり、年末の特別感もひとしおです。

過ぎた時代を懐かしみながら、未来に向けて元気に歩き出したいところですね。

 

 

本年の営業は、本日が最後となります。

一年間大変お世話になりました。

来年もよろしくお願いします。良い新年をお迎えください。

 

平成30年12月28日

会館年末大掃除 2018/12/12(水)2018年12月20日

朝晩の冷え込みはもちろん、乾燥もつらい季節がやってきました。

 

今年も12月の休館日に大掃除を行いました。

 

皆様が使用するお部屋はもちろん、備品が置いてある倉庫や、

匠プラザ内もスッキリしましたよ。

 

拭き掃除や掃き掃除はもちろんですが、

物の収納場所を考えるのもなかなかに時間がとられます。

今回の大掃除では、使用していなかった棚を3つ復活させ、

ミシンなどを収納しました。

 

修繕箇所や改善点などを見つけながらの大掃除となりました。

よりいっそう快適に過ごせるお部屋を目指したいと思います。

 

平成30年12月12日実施

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.105”館長より 2018/12/102018年12月10日

◆◇館長より◆◇ 「師走の音」
 

今冬は暖かい日が続いていましたが、師走に入り寒さが訪れてきました。
みなさま、風邪など召されていませんでしょうか?

さて、先日、1階の受付でご利用者様に部屋の鍵をお渡しした時のことです。
鍵は、使用時間開始5分前にお渡ししていますが、
サインをいただいている時に、ちょうど開始時間の「チャイム」が鳴りました。
チャイムを聞きながら「なんだか落ち着きます」とおっしゃっていました。
チャイムの音色は「切替の合図」なのだと感じました。

また、全館ではありませんが、有線放送で8:30~21:50まで音楽を流しています。
曜日ごとに音楽ジャンルを変えていますが、12月に入りある曜日の音楽が
クリスマスソングに変わっていました。「12月だなぁ」と感じました。
有線放送の音楽は21:50になると「蛍の光」に変わり、
「技文の1日の終わり」の合図となります。

また、先日は毎年「第九」の練習をされる団体様がいらっしゃいました。
2階ホールに大勢の方がお越しくださり、練習に励んでいらっしゃいます。
私もウン十年前に第九の合唱に参加したことがあり、
ドイツ語にカタカナでフリガナを入れて覚え、今でも覚えています。
毎年最後の講座「おせち料理教室」を担当する際、頭の中で第九が流れています(笑)
そして「今年も終わっていくなぁ」と感じます。

「音」は時間や季節を感じさせてくれますね。


みなさまには今年も当館をご利用くださり、
「技文便り」におつきあいいただき誠にありがとうございました。

少し早いですが・・・皆さま、良い年をお迎えくださいませ。
来年も当館でお目にかかれますこと、お待ちしております。

※新年は1月4日(金)から通常営業開始いたします。
匠プラザに「書初めコーナー」を設置いたしますので
ぜひお立ち寄りくださいませ。


平成30年 大雪
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

会館☆★☆クリスマスツリーを飾りました★☆★2018年11月29日

当館の冬の名物である、2メートルのクリスマスツリー

飾り付けました。

 

今年はを基調としました。

強い色の組み合わせですが、意外と落ち着きのあるツリーとなりました。

 

最近は特に寒くなってきましたが、

街はクリスマスムードでなんだかワクワクします。

寒さに負けずに冬を楽しみたいですね。

 

平成30年11月29日展示開始

 

 

 

空室案内

12月24日・25日多目的ホールが空いております。

ダンスやクリスマスパーティはもちろん、その他の利用も大歓迎です。

レイアウト等は受付までご相談ください。

多目的ホールは最大定員370名。

半面でもお使いいただけます。

【お問い合わせ】 045-681-6551

技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.104”館長より 2018/11/102018年11月12日

◆◇館長より◆◇ 「装いの秋」

いつも当館をご利用いただき誠にありがとうございます。
立冬となりましたが、本日も最高気温が20℃超となり
長袖の洋服の袖をまくっております。

毎月、メルマガ原稿を書く前に、一年前はどうだったのか、と
過去の同月の文書を読み直しています。
昨年は、2年前に始めた運動、2年前は技能まつり参加など
その時々、コレ!と感じたことを綴っていました。

今回の「コレ!」はハマの職人紹介です。
https://gibun.jp/report/2018110800012/

ご協力いただいた神奈川県洋装組合連合会の皆さまには、
当館において毎月「洋裁クラブ」として洋裁講座をご担当いだいております。
特に最近は大人気となっていて、毎月定員以上のお申込みをいただき
匠プラザでの教室は賑わっています。

洋装組合の皆さまと接していて、いつも思うことですが、
先生方を「強く 愉しく 美しい」と感じます。
お好きなことがはっきりしている強さ
何もない布を形に変えていくことの大変さであり愉しさ
そして、出来上がった作品を身にまとう美しさ、です。
「好きなものは似合うの」とサラりとおっしゃり、大きく頷けました。

毎日、天気予報を見ながら、翌日の予定を考えながら
服装を決めます。
料理教室があるから、腕まくりがしやすい服。
陶芸教室があるから、洗濯しやすい服。
イベントがあるから、ポケットのついている服。
選んだ服装により、愉しく嬉しい気持ちにもなりますし、
「今日の服装は気に入らない・・・・」
となると、なんだか1日スッキリしません。
「服は大事なもの」とつくづく思います。

さて、明日は「横浜マイスターまつり」が開催されます。
本日に続き好天のようですので、ぜひともお出かけください。
皆さまの来館をお待ちしております。

朝夕は冷え込むようになってまいりました。くれぐれもご自愛ください。
来月 大雪の頃、またお便りさせていただきます。

平成30年 立冬
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

会館【ハマの職人 第8号】 ~この横浜に継承したい技の話~2018年11月09日

洋裁クラブ講師の皆さま

〈洋裁師〉山本美恵子先生、渡辺美智恵先生、丸小野和子先生

お写真左から、渡辺先生、石塚先生、山本先生、砂山先生、丸小野先生。

〈神奈川県洋装組合連合会について〉

神奈川県洋装組合連合会は昭和38年(1963年)に創立、

平成25年(2013年)に50周年を迎えました。

平成8年(1996年)に横浜市技能職育成団体に選定され、

平成20年(2008年)には厚生労働大臣技能振興優良団体として表彰されています。

洋装技術の向上や経営基盤の強化にますます力を入れ、実技講習会・国家技能検定・認定教室合同修了式などを開催し、

高度なものづくり団体として技能習得・意欲の高揚を図り、技能向上の推進、人材育成を行っています。

〈職人としごと〉

以前は注文服が多かったのですが、最近は洋裁教室が中心となっています。

既製品の服ではものたりず、個性をいかしたい、自分なりのものを作りたいという希望が多いです。

横浜市技能文化会館では、毎月洋裁の講座「洋裁クラブ」を開催しています。

洋裁初心者から経験者までものづくりの時間を愉しんでいます。

洋裁師になったキッカケを伺うと皆さん同じく、「女性も手に職」「自立」という時代背景で、

女性の職業の選択肢として食か衣ならば、断然!ファッションに興味があるので衣服の道!だったそうです。

〈一言で職人とは〉

「商品になるお金になるものをつくる人」

「身につけたとき、動いたときに美しく見える服をつくること」

着心地(機能)を伴ってこそデザインであり、『美しい服をつくる』ことが【職人】です。

洋裁の難しさは、流行などを敏感に取り入れ、時代のニーズに合わせて、柔軟に取り組んでいく事です。

また、後進育成に最も力をいれています。そのため、組合では多くの人に技能検定の指導と講習会を行い

国家検定の合格者を多数出しています。

〈洋裁教室のやりがい〉

ある生徒さんは、市販のズボンが体型にあわず着心地がいまいち。

どうしても気に入らないと洋裁教室で学び、自分に合ったズボンをつくりました。

その結果、出来上がった作品は座っても皺になりにくく、立ち姿も綺麗で

美しい仕上がりになったと、キラキラと喜びを伝えくれます。

色々と大変だけれども、生徒さんから作品完成を嬉しそうに伝えられた時は、やりがいを感じます。

裁断 指導 手本

〈洋服とは〉

人が生まれて初めて身につける『産着』。

民族衣装を紹介する書籍には、『衣は身を守るものでとても大切です』という言葉もあります。

洋服は、衣として大切な役割はもちろんのこと、

技能を活かした『美しい服』は、人の印象にも大きく影響を与えます。

「洋服は大事よね」とみなさんが笑顔でおっしゃいました。

確かにそうです。着ていて美しい服を意識して洋服選びをしたいと思いました。

先生方、取材にご協力をくださり、ありがとうございました。

会館【お知らせ】 馬車道マルシェ出店! 2018/10/31(水)~11/3(土)2018年10月31日

天高く馬肥ゆる秋がやってきました。

当館の「技文市」は10月31日から馬車道マルシェに出店します!

いつもよりお得になった商品もありますので、ぜひ遊びに来てくださいね。

初日の31日は『ガスの日』ということで、ガスライトフェスティバルも同時開催。

ほかにも馬車道・文明開会にちなんだイベントが盛りだくさんです。

期間中は秋晴れの気持ちよい天気が続くようです。皆さんでお出かけください。

 

馬車道マルシェ

期間:2018年10月31日(水)~11月3日(土)

時間:11時~17時

場所:馬車道商店街

    (当館ブースは関内ホール近く「中里宝石店」「とらふぐ亭」前)

【馬車道商店街HPはこちらをクリック】

会館平成30年度 横浜マイスター称号授与式 2018/10/18(木)2018年10月22日

平成30年度横浜マイスター称号授与式にお邪魔させていただきました。

今年は、美容師・着付けの世界から、
中区で美容室を営んでおられる中田眞知子さんが選ばれました。

中田さんは婚礼衣装の着付けを得意とされ、
花嫁支度の全工程をお一人で行うことができます。
ご自身の美容院では結婚式・成人式・七五三の着付けをされ、
市民にも親しまれている方です。
また、美容学校で後進育成も努められています。

中田さんのご挨拶の中で、以下の言葉が印象的でしたので、紹介します。

「民族衣装を着るための学校があるのは世界中で一つ、日本だけです。
私は着付けが世界文化遺産になればいいと思っています。

美容学校では、もし勤めた先で自分しか着付けができない場合、
第一礼装を、一番大事な場所へ出て行くための服を、
自分が手がけるということを考えて欲しいと教えています。」

着物は日本を代表する文化ですが、
「着付け」をそのように考えたことがなかったので、目からうろこでした。
若手技能者の育成をするとともに、
人から求められる技術を身につけたい、と熱心なご様子でした。

横浜マイスターとは
「横浜マイスター」とは、横浜市が選定した、市民の生活・文化に寄与する優れた技能職者のことです。
地域の技能職者の代表として、後継者育成・技能の継承・技能職の振興のため活動されています。

【イベント】 第21回横浜マイスターまつり
2018年11月11日(日) 10:00~16:00
名人の技能披露や作品の展示即売をします。
食事の提供や技能体験教室もございます。(事前予約制)
【詳しくはこちらをクリック】