会館

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.103”館長より 2018/10/102018年10月12日

 ◆◇館長より◆◇ 「深まる秋」
いつも当館をご利用いただき、誠にありがとうございます。

先月からのひと月の間は、雨と台風が多く不安定な気候が続きました。
特に9月最後の日は大型台風の通過で、当会館も営業時間を短縮しました。
ご利用の皆さまにはご不便をおかけし、申し訳ございませんでした。
翌朝、前の大通り公園では木が倒れており驚きましたが、それほどの強風でした。
強風の影響もあり、今年は木々の落葉が早く感じ、秋の深まりを感じます。
さて、9月18日(火)に市内の一部地区に新聞折込チラシを実施いたしました。
御覧になった方もいらっしゃると思います。
折込チラシを実施いたしますとコールセンターのように電話が鳴ります。
対応は大変ですが、有難いですし、嬉しい響きです。

10月~3月の講座やセミナーは8月中に決めます。
それからチラシをつくり、掲載漏れがないか確認します。
チラシは様々な方に見ていただくために、たくさん印刷し配布します。
配布した際に、皆さんの反応を見るのは楽しみです。
よく言われるのは
「アイロンのかけ方って、珍しいですね」
「いろんなことやっているんですね~」
「〇〇が気になっていたんです!」など。
目移りしながら、皆さんが見て下さる姿も嬉しい限りです。
10月~11月にかけては、会館内外でイベントが目白押しです!

◇10月12日(金)第19回合同就職面接会(当館)
◇10月21日(日)第39回よこはま技能まつり(日本大通り公園)
◇11月3日・10日(土)大通り公園に寄り道しよう。(大通り公園)
◇10月31日~11月3日 第33回馬車道まつり(馬車道商店街)
◇11月11日(日)第21回横浜マイスターまつり(当館)

皆さまそれぞれの○○の秋をお愉しみいただければ、と思います。

秋が深まり朝夕冷えてまいりましたので、
風邪など召されませんよう、ご自愛ください。
次回、立冬の頃、またお便りさせていただきます。

平成30年 寒露
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

会館【イベント】 2018/9/24(祝) 手づくり市開催! 【お知らせ】2018年09月21日

秋の手づくり市を開催します!

 

3連休最終日の9月24日(月・祝)

10:00~15:00

当館2階の多目的ホール

入場無料

室内なのでお天気に左右されず開催します。

 

ユニークな手づくり作品の販売はもちろん、

作品をつくれるワークショップも同時開催。

作家さんとお話しながら、ご自身でも手づくりに挑戦できますよ。

ご家族・ご友人もお誘い合わせの上、ぜひ遊びにきてください。

皆さんのご来場お待ちしています!

 

【出展作家さんと作品の紹介】

【アクセス・駐車場はこちら】

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.102”館長より 2018/9/102018年09月11日

◆◇館長より◆◇ 「お豆腐」

いつも当館をご利用いただき、誠にありがとうございます。

暑い暑い今夏も、終わりに近づいてきました。
少し前まで「暑いですね~」が挨拶の言葉でしたが、
「まだ暑いですね」に変わりました(笑)
とはいえ、朝夕は凌ぎやすくなり、陽も短くなり、
終わりゆく夏と迎えつつ秋の気配を感じます。

7、8月のメルマガでは職人さん紹介をお休みさせて
いただきましたが、今号では「お豆腐屋さん」のご紹介です。
横浜豆腐商工業協同組合理事長の石橋さんにご協力いただきました。
ブログを御覧くださいませ。
https://gibun.jp/report/2018090900016/

子どもの頃、夕方になるとお豆腐屋さんがラッパを鳴らして現れます。
ボールやお鍋を持って外に出ると、お豆腐屋さんは自転車の荷台の
木の箱からお豆腐を取り出してボールに入れてくれました。
うん十年も前のことですが、よく覚えているものです。
当時の夕方の風景だったのだと思います。

以前、豆腐組合様の事務所にお邪魔した際に、壁にかけられていた
豆腐を表現した文章が印象的です。一部抜粋してお伝えします。

『豆腐は煮られてもよし 焼かれてもよし 揚げられてもよし
生で冷奴で ご飯の菜によし
平民的であって 気品もあり 上流へも好かれる
行儀よく切って 吸物となり 精進料理によし
握りつぶして味噌汁の身となり 家庭料理に向く
四時 春夏秋冬 いつでも使われ 安価であって
ご馳走の一つに数えられ 山間に都会に ドコでも歓迎される
徹した人は 豆腐の如く柔かく しかも形を崩さぬ
味がないようで 味があり 平凡に見えて 非凡』

さて、9月以降は様々な講座やイベントが目白押しです!
9/18(火)には近隣地区の新聞折込チラシも実施します。
それぞれの「○○の秋」を当館でお愉しみいただければ、と思います。

季節の変わり目、夏の疲れも出る頃ですのでくれぐれもご自愛ください。
次回、寒露の頃、またお便りさせていただきます。

平成30年 白露
横浜市技能文化会館 館長 山口亜紀

会館【ハマの職人 第7号】 ~この横浜に継承したい技の話~2018年09月09日

 

【職人名】石橋賢一氏

 「手造りとうふ ちばや」代表 横浜豆腐商工業協同組合 理事長

〔創業歴史〕

昭和25年戸塚区中田町で創業。
東京大森に移店後、現在の地、戸塚区汲沢町に店を構える。
現在2代目。

〔職人としごと〕

夏の暑い日、朝7時にお店に伺い、取材をさせていただきました。
私が伺うと早速、豆腐作りが始まりました。豆腐を作る工程を見学しながらの取材です。

まずはその日に販売する、絹ごし豆腐を作ります。
水を含んでずっしりした大豆を機械ですりつぶし、蒸気で煮て、豆乳を絞り、
それから何度か力を入れておからを絞り、たっぷりの豆乳を型に入れる。

これらの作業は力が必要で、次々にこなしていかなければならず、合間の時間に清掃したり
休む暇なく動いて大変な仕事という印象を受けました。そして、絹ごし豆腐をにがりで固めている間に
また休みなく、木綿豆腐を同じような作業で作っていく。
毎日その日に売るものを、こうして朝早くから作り、作業を無駄なく進めていく姿に
「職人の世界」を見た気がしました。
きっと、手の感覚や動作が身に染み付いてしなやかに仕事ができるのでしょう。

石橋氏はお父さまが豆腐屋を創業され、2代目です。子供のころから、店番をしたり
親の手伝いを嫌々してたので、豆腐屋にはなりたくないと思っていたそうです。
大学卒業後は商社マンとして働いたけれども事情があり、親の仕事を継ぐことに。
単純に見えたお豆腐屋の仕事だったけれど、実際は奥が深く、商売のやり方を考えたり
お豆腐づくりを研究したり、面白みを感じる感じるようになったのだそう。

「一言で職人とは」とたずねると、
「自分で進む道を見つけて、それに邁進できる人」という答えでした。
努力して1つでも、2つでも何かものにできれば名人になれる。力強いお言葉です。
努力は無駄にならない。努力を続けること、どれだけ実践できるかが大切
思って仕事をされているのだそう。
休暇のたびにご家族と山登りに行ったり、スキーの先生をしたお話をされながら、
「毎日楽しく仕事するのも努力!!」というお言葉。

「面白いからやってみな~」と出来上がったお豆腐のカットの体験をさせてくれました。
水槽の中で泳ぐお豆腐を捕まえて、水中でまな板にのせるとずっしり重くてバランスを取るのが難しい。
やさしく扱わなければいけないので、何だか生き物を扱っているようでした。
大豆を煮た後の甘くやさしい匂いに包まれ、ふわふわとほんのり温かい出来立てのお豆腐は
赤ちゃんのようです。石橋氏は大事そうにお豆腐を扱い、手際よく商品棚に陳列していきます。
大量生産された安価な製品はそれなり理由があるとのこと。街の豆腐屋さんの手造り豆腐は
味へのこだわりや鮮度などが違うことを知って欲しいとおっしゃっていました。
国産のこだわった大豆で作ったお豆腐は安全なもの。
作り手の思いを知ったら、これからは街の豆腐屋さんのお豆腐を選ぼうと思いました。

取材日:2018年7月14日(近江玲奈)

 

手造りとうふ ちばや
電話:045-881-0855

横浜豆腐商工業協同組合(神奈川県豆腐油揚商工組合HP内)
https://kanagawatofu.jimdo.com/

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.101”館長より 2018/8/102018年08月13日

◆◇館長より◆◇ 「続く感謝の101号!」
 

 皆さまには、当館をご利用いただき、
また、メルマガをご清覧いただき誠にありがとうございます。

猛暑と台風が続く今夏ですが、暦の上では立秋となりました。
前号でメルマガ100号とお伝えし、記念プレゼント募集をさせていただきました。
ご応募いただきありがとうございました!
スタッフの中で「何人くらいの応募があるのか?」各自予想してみました。
結果、予想を超えるご応募があり、驚きと嬉しさを実感いたしました。
※予想はかなり控えめです(笑)
また、心温まるコメントをお寄せいただいたことに感激と励みをいただきました。
読者のみなさまに心より感謝申し上げます。

さて、7月は自主開催の最大イベント「匠の小学校」がありました。
毎夏の開催ですが、お蔭様で6回目となり、100名超の職人の方々、
30名近いボランティアの皆様にご協力いただけ、感謝しております。
技文レポートでも報告しておりますので、御覧くださいませ。
https://gibun.jp/report/2018080100020/
日頃は、「大人の会館」のイメージですが、この日ばかりは子ども達が溢れます。
ものづくりに励む子ども達に、職人の皆さまの温かい眼差しと、時に厳しい指導に
ものづくりの大変さと大切さを感じることができました。
また、8月8日には匠プラザの小さな売店「技文市」が5周年を迎えました。
販売を開始の5年前は「1日お一人でもいらしてくれたら」と思っておりましたが
少しづつ認知していただき、年々1人が2人、2人が3人となってまいりました。
大変有難く、嬉しく思っております。
ご期待に応えて、美味しい新商品も投入しますので、お楽しみに!

暑い暑い今夏ですが、皆さまのお陰で、心にも熱いものが残る
想い出深い夏になりそうです。
厳しい残暑も続きますが、残りの夏も愉しみながら過ごしたいものです。 
皆さまもご自愛いただきお過ごしください。
それでは、次号は白露の頃にお便りさせていただきます。


平成30年 立秋
横浜市技能文化会館 館長 山口亜紀

会館【匠の小学校2018】 7/29(日) 開催しました!2018年08月01日

前日の28日は台風で大荒れでしたが、

当日29日は打って変わって快晴!夏のイベント日和でした。

 

「匠の小学校」は技文最大のイベントで、

小学生を対象に職人体験をしていただきます。

当日は、

大工さん ・ 左官さん ・ 塗装屋さん ・ 印刷職人さん 

洋裁士さん ・ 板金屋さん ・ 和裁士さん ・ 表具師さん 

写真師さん ・ マッサージ師さん ・ お豆腐屋さん

100名の職人さんが先生です。

今年は934名の子供たちが職人体験に参加。

来場者は1,900名に上りました。過去最高の来場人数でした。

当日参加の体験も大人気で、ほとんどが満席となりました。

子供たちの声を紹介します。

  • 「職人さんに直におしえてもたえた」
  • 「ていねいに教えてくれた」
  • 「くぎをうつのが楽しかった」
  • 「いろんなことにチャレンジできた」
  • 「ふつうではできない体験があった」
  • 「学校じゃできないたいけんができた」
  • 「ミシンを初めて使った」
  • 「日本のでんとうを知ることができた」
  • 「教えてもらってだんだん上手になっていった」
  • 「豆腐をつくっている人にいろいろと聞けて良かった」
  • 「知らなかったことがとても楽しく感じて、3~40分が10分くらいに感じた」
  • 「職人さんたちがしんせつにしてくれた」
  • 「家でもやろうと思った」

楽しみながらチャレンジしてくれたようで、スタッフとしてもうれしいです。

職人の皆さん、ボランティアの皆さん、シルバー人材センターの皆さん、

ご協力いただきましてありがとうございました。

また来年の開催をお待ちください。

 

29日の様子が、J:COMの地デジ11chで放送されます。

8月1日(水) 18:00~

 

平成30年7月29日開催

会館7/15(日) 手前味噌を蔵出ししました。2018年07月15日

秋冬にかけて好評をいただいている「手作り高級味噌」の講座。

昨年仕込んだ味噌が頃合いを迎えましたので、蔵出しをしました。

 

味噌の作り方はシンプルで、大豆をつぶして塩と麹とあわせて、あとは待つばかり。

最初は大豆の色そのままで、黄みがかったうすーいクリーム色だった味噌の色は、

だんだんと変化していき、最後は写真にあるような濃い茶色になりました。

 

発酵していく様子は、色だけでなく、香りでも感じ取れます。

変化し始めはアルコールのツンとした香りが鼻につきます。

次に醤油のようなしょっぱい香り。

最後は塩気の角が取れたような、まろやかな味噌の香りになります。

麹の影響でしょうか。甘みを含んでいるようにも感じます。

今回は、昨年の10月と11月に仕込んだ味噌を蔵出ししました。

 

今年の「手作り味噌教室」は10月から開講予定です。

 お申込はこちら→ 【手作り高級味噌と塩こうじ】

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.100”館長より 2018/7/102018年07月12日

◆◇館長より◆◇ 「感謝の100号!」

みなさま いつも当館をご利用いただき、
また、メルマガをご清覧いただき誠にありがとうございます。

今号は、2012年7月10日の創刊号からちょうど6年となり、
お蔭様で100号となりました!! 

「技文便り」は、技能文化会館の3つの設置目的
「技能職の振興」
「雇用による就業機会の確保」
「勤労者の福祉の増進及びと文化の向上」
と技能文化会館をを身近に感じていただきたいと思い配信開始しました。

当初は月2回の配信で、前館長が1号から54号までの2年、
55号から100号までの3年を私が担当し、延べ16万通配信させていただきました。

実は、毎号、原稿締切に追われておりますし(苦笑)
受信された皆さま全員が目を通してくださっているわけではないとは思いますが、
「いつもお便りいただいて・・・」
「メルマガが来たので、申込ました(来ました)」
などとお声がけいただくこともありますし、実際にメルマガを配信後、
すぐに講座のお申込みがあったりします。嬉しい限りで励みになります。
本当にありがとうございます。

6年前、100通前を振り返ってみますと
メルマガ創刊によせて前館長は次のとおり書き記しています。
今一度、変わらぬ思いを改めてお伝えさせていただきます。
----------------------
私たちは、“人手”をかける、
ものづくり、  くらしづくり、 社会に役立つ人づくり、
を通じ、地域社会(経済・市民生活)を活性することを私たちの使命と考えています。

行政サービスに驚きと感動を!
新しい時代の社会起業家集団として、皆さまに愛される技能文化会館を実現していきます。
どうぞ応援ください。
-------------------------

皆さまには引き続きのご愛顧を賜りますようお願い申し上げ、
私どもは引き続き愛着をもって技文の運営をさせていただきたいと
思っております。その一環としてメルマガ配信も継続してまいります。

今年は梅雨明けも早く、暑い日々が続いています。
強い日差しと熱中症にくれぐれもご留意され、ご自愛ください。
次回101号は、大暑の頃にお便りさせていただきます。

平成30年 小暑
横浜市技能文化会館 館長 山口亜紀

会館【匠の小学校2018】抽選会を行いました!2018年07月08日

今年もたくさんのご応募ありがとうございました!

事前申込み体験は、応募多数により、抽選会を行いました。

抽選結果は、往復ハガキにて返信いたします。今しばらくお待ちください。

残念ながら抽選にもれた方にも、当日体験やミニイベントがございます。

当日体験

写真師さん ☆家族写真スタジオ☆ プロから写真撮影を教わろう!

タタミ屋さん ☆イグサのストラップ作り☆ タタミの材料でストラップ作り!

マッサージ師さん ☆親子マッサージ教室☆ おうちでもできるマッサージを教わろう!

和裁士さん ☆きもののひな形作り☆ ふろしきを着物の形にしよう!

おとうふ屋さん ☆かんたんとうふづくり☆ 作り立てのお豆腐を食べてみよう!

スペシャル技文市 ☆お土産コーナー☆ おうちで職人体験が出来る宿題キットを販売。

プチ縁日 ☆空き時間や休憩に☆ 輪なげやヨーヨー釣り。未就学児も遊べます。

 

夏休みはぜひ技文に遊びに来てください!

※当日体験にキャンセルが発生した場合、当日に先着順で受付いたします。

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.99”館長より 2018/6/102018年06月11日

◆◇館長より『入梅と大工職』◆◇

みなさまにはいつも当館をご利用いただき、誠にありがとうございます。

今年は6月6日に入梅となりました。梅の実が熟す頃に降る雨、ですね。
当館でも、毎年「梅酒」「梅ジュース」「梅干」「梅の酵素シロップ」
などの講座を開講し、青梅や完熟梅を仕込む時期です。
このように愉しいこともありますが、
個人的には、暑さと湿気に弱いので要注意の時期です(苦笑)

さて、今号の職人さんは、旭区の菊池建設さまを訪ねてまいりました。
詳細は技文レポートでご紹介しておりますので、御覧ください。
https://gibun.jp/report/2018061000011/
お話をうかがい
・器用・工夫好き・誠実な方という印象でした。
特に「興味のない人は同じ間違いを何度もする」と厳しくも納得の
ひと言は、何事においても興味を持ち、工夫を重ねて、良質な仕事を
残してきたからこそ、の言葉と感じました。
お忙しい中、取材協力いただき感謝しております。

さて、6月22日(金)は18回目となる「合同就職面接会」を開催します。
横浜および県内企業様、約30社にご出展いただきます。
会場は当館の2階ホールですが、
「面接しやすい雰囲気」「担当者とじっくり話せた」
という声を多くいただきます。
就転職をお考えのみなさまのご来場をお待ちしています。

しばらくスッキリしない空模様とおつきあいすることになりますが、
夏至に向かって陽の長い時期で、19時頃まで明るい空は気持ちが良いです。
本格的な暑さをひかえ、ご自愛くださいませ。
それでは、また来月お便りさせていただきます。

平成30年 芒種
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

会館【ハマの職人 第6号】 ~この横浜に継承したい技の話~2018年06月10日

〈大工〉菊池正春氏


〈創業の歴史〉

工業高校を卒業後、山下工務店に入社し修行。
その間職業訓練校にも通い腕を磨く。
その後、大工の親方である父の会社
「有限会社菊池建設」に1985年に入社し、現在は代表取締役。

〈職人としごと〉

今回は横浜市旭区で建設業を営む菊池正春氏の事務所を訪ねました。
菊池氏は大工職ですが、「一般建設業」の許可を受け、

一級施工管理技士として様々な知識を有し、建築現場の監理技術者として
多くの工事や修繕などの技術上の適正な管理をされています。
また、多くの経験と知識を活かし
本業に加え、横浜建設一般労働組合の技術・職訓対策部部長として、
技術の習得、後進育成に尽力され、活躍されています。

まず、職人になったきっかけを伺うと、
中学校の製図の授業が楽しかったという菊池氏。
夏休みには、お小遣いをもらえることで作業を手伝い、
高校は「製図の授業が多い」ことや
メカニックや機械設計などに興味があったため、工業高校に進学されたそうです。
高校卒業後は、大正生まれの親方の家に住み込みで働き、
職業訓練校にも通いながら、腕を磨かれました。

大工職は、技術習得に時間がかかる一方、いろいろな作業があり標準化しづらく、
いなくなったら困ることが多いので、必ず必要な職種とおっしゃっています。

現在は監理技術者として、
建築現場の施工計画の作成・工程管理・作業に携わる人への指導監督などを行う
建築現場の要といえる存在です。
適切に指導監督を行う役割を担うため、たくさんの経験が求められるまさに“職人の技”です。
そんな監理技術者の資格を菊池氏は、
現在までに建設業29業種のうちの半分以上、16業種について取得しており、
公共工事や設備なども含めた、幅の広い現場の監理・監督を行っています。

〈職人とは〉

そんな菊池氏に職人とは?と質問してみました。
職人とは、「その職種に特化したアスリートのようなもの」と語る菊池氏。
そして、やったことのない仕事を頼まれた時は、「出来ない」とはけっして言わないそうです。
やってみたがうまく出来なくて、別の方法に気づかないという難しさもあれば、
様々な道具をうまく使い、建築素材や施工方法などを工夫して、
今まで無かったものを自分の工夫で作り上がった時や、
材料を違う形に変えてうまく出来た時、
お客さんに喜んでもらえた時に、大きなやりがいを感じるとおっしゃいます。
いつも何か工夫できないか、現場でも生活の中でも考え、よく見ているそうです。

確かな経験と技術に裏づけされた、現場監理とものづくり
けして立ち止まることなく、よりご自身の幅を広げる努力を続けていらっしゃる
菊池氏の姿勢にしごとに向き合う真摯でひたむきな情熱を感じるインタビューでした。

取材日:2018年5月30日(中城洋祐)

有限会社菊池建設
https://www.kensetumap.com/company/212694/
全建総連 横浜建設一般労働組合
http://www.kensetu-yokohama.jp/

会館【イベント】 ボランティア募集のお知らせ 2018/7/29(日)2018年05月29日

子供向け体験イベント「匠の小学校2018」で、

お手伝いをしてくださるボランティアさんを募集しています。

「匠の小学校」は、さまざまな職人さんが集まり、

子供達がものづくり体験が出来るイベントです。

ボランティアさんには受付・案内・販売などを担当していただきます。

〈日時〉

7月28日(土) 14:30~18:30 【説明会・会場準備】

7月29日(日) 9:00~17:00 【イベント当日】

※2日連続で参加できる方

〈場所〉

横浜市技能文化会館

・JR根岸線「関内」駅 徒歩5分

・市営地下鉄「伊勢佐木長者町」駅 徒歩3分

 ※駅からの詳しい道順はこちら】で確認できます。

〈年齢〉

高校生以上

※未成年の方は保護者の同意が必要です。

〈ポイント〉

職人の技に触れられる!

空調のある屋内で安全!

お弁当・交通費支給!

〈申し込み方法〉

お電話・FAX・E-mailで、以下をお伝えください。

1) お名前

2) 年齢

3) 電話番号

4) 住所

電話:045-681-6551(平日9時~17時まで)

FAX:045-664-9400

会館【講座レポート】 2018/4/17(火) 横浜マイスターに教わる中国料理2018年05月17日

五目春雨のレタス包みと海老の中国風スクランブルエッグ
を教わりました。
崎陽軒といえば「シュウマイ」ですが、レストランも素敵です。
今回はレストランで出てくるようなメニューを提案していただきました。

講座は阿部マイスターの実演から始まり、無駄のない見事な手つきに
参加された皆さまは目がくぎ付けでした。
材料の計量などは事前に済ませています。
マイスターには、火の入れる加減や材料を入れる大事なポイントを教わり、
あっという間にレストランでいただくような料理が出来上がりました。
スクランブルエッグは絶妙なととみ加減で海老はプリプリ。
五目春雨のレタス包みはレタスカップでいただき、いくつでも食べられる美味しさです。
おまけに、阿部マイスターがスープも用意くださりました。

講座の裏話ですが、阿部マイスターは「清潔さ」を
気にされていて、講座が始まる前の準備時間に鏡の汚れなど注意を受けました。
阿部マイスターは上から指示するのではなく、
なんと自ら綺麗に鏡拭きをやってしまうという
気さくな方。意識の高さにスタッフも身の引き締まる思いがしました。
アシスタントで来ていただいた崎陽軒の櫻庭さまと事務局の長谷川さま
の連携もスピーディー且つ和やかで、見ている側はとても気持ちが良いものでした。
阿部マイスターのお人柄とお仕事への姿勢を見て
ますます崎陽軒が好きになりました。
参加された皆さまもマイスターに直接教わることができる
貴重な機会に喜ばれていました。

平成30年4月17日開講

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.98”館長より 2018/5/102018年05月10日

 ◆◇館長より『マルシェとペンキ』◆◇
みなさまにはいつも当館をご利用いただき、誠にありがとうございます。
 立夏となり夏の始まりとなりました。
と書きながら、昨日などは凍える肌寒さ、明日以降は真夏の暑さになるようで、
 体に堪える寒暖差が続いています。
 皆さまは、体調を崩されたりしていませんでしょうか?
 私は喉の調子が悪く声が枯れてしまい、この数日は静かにゆっくり喋っております(苦笑)

さて、明日(5月11日)は馬車道マルシェに出店予定です。
11回目の参加となり、商店街の方々や毎回のように買い物に来てださる方に
声をかけていただけ、地域に馴染んできたように思え嬉しい限りです。

 話は変わり、先月末は塗装職人さん=ペンキ屋さんを訪ねてきました。
 今回は、二俣川の運転試験場の少し先にある産業技術短期大学校の西キャンパスに
 お邪魔してきました。こちらは塗装のほかに、板金、大工といった職人さんを育成する施設です。
このような施設があることを、恥ずかしながら始めて知りました。

お話を伺ったのは、塗装店を経営、塗装協会や技能士会の幹部でもいらっしゃる
三塚さんです。詳細はブログでご紹介しています。
https://gibun.jp/report/2018050800011/
お話を伺った印象は
 ・生まれ持ってペンキ屋さん(きっと天職)
・技能、知能、多能
・多才   でした。

 経営者でもいらっしゃるのでご苦労も多々おありと思いますが、
 愉しんでいるように見える姿がカッコ良かったです!
 職人さんインタビューは、スクリーン・デジタル印刷、看板、
 鍼灸マッサージ、畳、塗装と続きました。さて、来月は??
お楽しみに!(私自身も楽しみです!)

それでは、また来月お便りさせていただきます。

 天候の変化が続きますので、くれぐれもご自愛くださいませ。

 平成30年 立夏
 横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

会館【ハマの職人 第5号】 ~この横浜に継承したい技の話~2018年05月08日

 

〈塗装職人〉三塚 忠夫氏

建築塗装1級技能士、鋼橋塗装1級技能士(いずれも国家資格)、神奈川県職業訓練指導員

〈創業歴史〉

15歳から技能訓練校に通いながら、親方の下、独立を目標に住み込みで修行。
親方の下では「町場(住宅)」、外で「野丁場(大きな建造物)」・「橋梁」を覚え、
昭和58年23歳で独立し、ミツカ塗工店創業。平成4年有限会社ミツカに組織変更。

〈職人と育成の現場〉


二俣川にある、三塚氏も通ったという産業技術短期大学で取材させていただきました。
こちらでは、塗装知識・技術とともに、社会性も学んだそうです。
今のネットワークはこちらの学校時代の仲間で、
今でも「忙しくても暇でも、声をかけ助け合う」関係が続いているとのこと。

まず、最初に志したきっかけです。
中学2年生の春休みに、親族の塗装業を手伝い、幼稚園の遊具(ジャングルジム)が初めての塗装。
それが面白く、「ペンキを塗って、お金がもらえるなんて楽しい仕事!」と思ったそうです。
ここは和んだところです。次にまじめにいくつか。

「職人」について聞きました。
職人は「教わる」という謙虚な姿勢を持つべき。自分が知らないと人に教えられない。
修行中は仕事を覚えるために金額関係なく、なんでも手を出して覚える。
(三塚氏はバブル時代も儲けずに、一所懸命仕事をして教わりながらなんでも覚えたそうです。)
そしてなんでも出来るために、なんでもやるためには、道具や機械をそろえる投資も必要になってくる。
また、資格はお客様から望まれるものあり、大事と考えている。
職人は「腕のよさ」を証明するために、資格を持つべきと明言されていました。

やりがいを聞いてみると、自分の仕事を、レベルの違いが分かる同業者から
「さすがだね」と褒められるのがプライドだとのこと。
「常に新しいことを考えながら、やり続けてきた。そして積み重ねが今の自分」と自負されていました。

仕事は戦略会議からスタート!
みんなの意見を聞き、相談しながら、新しいこともまずやってみて、上手くいったら褒める。
「親方」として従業員一人ひとりの得手・不得手も把握し、
セクショナリズムを取っ払い、お互いをフォローしあう。
自分は個人を割り付けた段取りを考え、差配するので、現場に着く前に仕事は完了している。
『最終ビジョンを持って、こうあるべき・こうするべきと具体的な計画を練り、
達成するために必要なヒト・モノ・コトに投資して十分に用意する。
一人ではできないから、ヒト(人材)をお大切にする』。

なんともしびれるコメントですよね♪

最後に、目指すものは?
良い仕事をするために、労働環境の整った会社にしたい。
営業力も経営知識もある人に任せ、いつ引退をするかと時に考えるそうです。
お話を進めていくうち、私の持つ「職人」のイメージより、
腕のいい「緻密な企業経営者」を強く感じました。

取材日:2018年4月26日(岩田光代)
 

有限会社ミツカ 三塚様
https://khjm2158.wixsite.com/mitsuka
公益社団法人 神奈川県塗装協会
http://www.k-tosou.net/

会館【貸室情報】 5月連休の貸室と馬車道マルシェ出店 【技文市情報】2018年05月01日

爽やかで気持ちの良い季節となりました。

大通り公園ではバラが見ごろを迎えています。

「技文農園」では矢車菊が咲いています。

青くて丸い花が風にゆらゆらとゆれて可愛らしいです。

 

当館は、連休中も変わらず営業しています。

会議室は定員18名から、25名、36名、96名のお部屋がございます。

特別会議室は、DVDプレイヤー付のテレビを導入。wi-fiも使用可能で、ますます特別になりました。

ほかにも、料理研修室和室トレーニングルームオーディオルーム(音楽室)など、多様なお部屋をお使いいただけます。

詳しいお話は、1階の受付までどうぞ。

またお電話にてお問い合わせください。 【045-681-6551】

 

馬車道マルシェのお知らせ

関内の馬車道商店街では、5月9日(水)~5月11日(金)まで、たくさんのワゴンが並ぶ出張販売をしています。

毎年恒例ですが、今年も当館「技文市」が出店します!

人気のコーヒーセットや、新商品のお菓子セット、梅製品など、お得な商品を取り揃えています。

ぜひ遊びに来てください!

 

馬車道商店街HP
https://www.bashamichi.or.jp/

会館【イベント】2018/4/7 手づくり市を開催しました2018年04月14日

4月7日に春の技文手づくり市を開催しました。

よく晴れ、爽やかな春の日でした。

 

ワークショップ10ブース

手作り品販売37ブースが出展。

ご来場いただいた人数も過去最大となりました。

今回は貸室をご利用の方も多く出展していただきました。

また出展者同士での交流もあり、作品をお互いに展示したりなど

和やかな雰囲気でした。

 

アクセサリー・ぬいぐるみ・豆本・たまごアート・木工作品・・・

小物はいくつあってもかわいい!

こういうイベントの買い物ってついつい買いすぎてしまいます。

でも今日一日、この日だけのご縁、と思うと・・・。

出展者様とおしゃべりしながら、あれもこれもと手が伸びました。

 

次回は9月に秋の手づくり市を開催します。

HPにお知らせをアップしますのでお待ちください。

もっとイベントを盛り上げるアイデアをスタッフ一同考え中です。

秋のイベントも、ご参加お待ちしております。

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.97”館長より 2018/4/102018年04月12日

◆◇館長より『期初と畳』◆◇
みなさまには当館をご利用いただき、誠にありがとうございます。

例年より早い桜の便りは、天候に恵まれ思いのほか長い期間、
花を愉しむことができました。
節気は「清明」となり、その字の通りすべてのものが清らかで
生き生きする頃であり、清々しく明るい空気に満ちるといいます。
大通り公園の木々も新緑の眩しさでいっぱいです。

例年、期末と期初は慌しく過ごしていますが、今年は例年以上でした。
そのわけは「貸室情報」でご確認ください。

そんな中ですが、今号の技能職紹介として
「稲目畳店」様を訪ねてまいりました。
詳細は「技文レポート」に記載いたしましたので御覧ください。
https://gibun.jp/report/2018031700019/

作業されている姿やお話を聞いて印象的だったことは
・とにかく力持ち!
・手入れの行き届いた道具と仕事の早さ!
・器用さ!
でした。真っ直ぐな畳をスパンッ!と早く真っ直ぐに切り、
力を入れて太い針で縫っていく姿は、スカッ!と気持ち良いものでした。

当館7階和室の畳も○年ぶりに張り替えました。
和室は、お着物で利用される方や、体操など体を動かす方も多く、
ささくれがお召し物についてしまうのではないか・・・
と気になっていたのです。
年初に座布団を新調し、座布団にもささくれが付いていることがあり、
いよいよ張替えなくては!と思った次第です。
いざ!と思ったら、和室のご利用が多く、メンテナンスの時間がとれません。
そこで、お世話になっている横浜畳組合様にご相談です。
月1日の休館日を利用して、無事張替えができました。

イグサや糸にも色々な種類があることを知りましたが、
当館の畳は、昔ながらの藁床、麻糸を使用しふっくらとした
イグサの畳表で良い香りがしています。
新緑の季節に新しい畳で、和んでいただければ嬉しく思います。

次回のお便りは早いもので立夏の頃です。
5月9日(水)~11日(金)は馬車道でマルシェに参加しています。
馬車道歩道の花たちも美しく、風薫る季節ですので、
お散歩がてらお運びいただけますと幸いです。


平成30年 清明
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

会館【ハマの職人 第4号】 ~この横浜に継承したい技の話~2018年04月09日

 

〈畳職人〉稲目幸治氏

 

〈創業歴史〉

初代が和田町にて開業。80年近い歴史を持つ。平成12年に有限会社として設立。

 

〈職人の仕事とアイテム〉

和田町にあります稲目畳店にお邪魔してきました。
「畳」の素敵なのぼりが目印です。店内はイグサのいい香りに包まれています。
店主の稲目氏は三代目。奥様実家の家業を継がれ、畳職人になられました。
畳職人になる前は、工業系の技術者としてお仕事をされていましたが、
0.01mmという世界から、一寸一分というまったく異なる世界へ。
「マイクロメーターで計るようなミリ単位の仕事を、
昔ながらの単位と職人の勘でピタッと合わせるのがすごいと思った」と振り返られました。

 

職人の仕事は、床(トコ)という芯材と、表(オモテ)と呼ばれるイグサ、
そして両端の縁(ヘリ)をあわせて畳を完成させることです。
最近は目積表(メセキオモテ)という目の細かいイグサで作る
ヘリ無しの畳が若い世代に人気なんだとか。
たしかに市松模様にしかれた正方形の畳を見たことがあります。
また部屋のつくりや広さ、京間か関東間かでは畳そのもののサイズも変わってきます。

 

さらに畳返しも重要な仕事です。
イグサをひっくり返す「表返し」なのか、
イグサを取り替えないといけないのか、畳そのものを新しくするのか・・・。
実際に部屋の状態を見て判断します。お客様と直接お話しながら、適切な畳を提案し作ること。
そして仕上げて「ありがとう」といわれることが、何よりうれしいと話してくれました。

〈畳職人になるには・事業継承〉

畳職人になるにはどうしたらいいのか質問しました。
多くの畳屋では、親から子への世襲制となっています。
まったく新しく職人を目指す場合、自分は受け入れたいと思っているが、
和室が減り、全盛期の半分ほどの仕事量になっているのが現状です。
そんななか、職人も減ってきています。今まさに後進の育成や事業継承の難しさに直面しているそうです。
これには、職人や組合全体での連携が必要とお答えになりました。

 

最後に、仕事についてこだわりを聞いたところ、「こだわりは持たない」との返答。
「新しい考え方にふれたり、取り入れたい。職人にもサービス業の考えが必要」とおっしゃっていました。
思いつくままにアレコレ質問しましたが、丁寧に解答してくださる柔軟なお人柄でした。
お話を伺っている間にも、お客様対応をされている姿が、
身近な便りの職人さんという印象でした。ありがとうございました!

取材日:2018年3月5日(岸亜紗子)

 

〈番外編〉畳の張替え作業風景

当館7階の和室(30畳)も3月14日に張替えを実施しました。
当館の畳の芯材は昔ながらの「藁床」です。
1畳が30kg以上にもなり、運ぶだけでも大変ですが、四人の職人さんたちは手際よく作業してくださいました。
全面敷いたあとは、厚さの違いを細かく調整。職人さんの手にかかると、イグサがスルスルと切れていきました。
7階エレベーターを降りると、新しいイグサの香りがします。
和室は座布団も新調しました。ぜひあわせてご利用ください。

 

横浜市保土ヶ谷区和田「稲目畳店」稲目様
http://www9.plala.or.jp/e-tatami/
横浜畳組合連合会
http://www.syokunin.org/yokohamakumiai.htm
神奈川県畳工業協同組合
https://www.kanagawa-tatami.com/

会館農園【貸室】会館をご利用になる皆さまへ【技文農園】2018年04月03日

4月に入り、毎日ポカポカと良い天気です。

当館の花壇も次々と花開いてにぎやかになっています。

この春はチューリップが目玉です。変り種を植えたので見てみてください。

 

さて、すでにご存知の方もいるかと思いますが、館内の什器を年度末に変更しました。

【技文からのお知らせ】にあります、

◎【貸室】新着!本日と明日の空室案内に更新していましたが、改めてお知らせいたします。

  • 5階 特別会議室 什器変更・TV導入
    レイアウト変更しやすくなりました。
      
  • 6階 601料理室 オーブン・ガス台変更
    新機能「発酵」搭載!
  • 7階 和室 畳の張替え
    青くてイグサのいい香りが漂います。
  • 正面玄関 自動ドアシール
  • 袖看板 LED導入

心機一転、より快適に過ごせるお部屋になったかと思います。

4月からも横浜市技能文化会館をよろしくお願いします!

会館【講座レポート】 3/3 プロが教える!ペンキ塗り教室 【参加者募集】2018年03月28日

春、これからどんどん暖かくなりDIYの季節がやってきます。

3月3日に行われた「プロが教える!ペンキ塗り教室」の様子をご紹介します。

 

まずは座学として、上手に塗るための10か条を解説。

道具や塗料の扱い方、作業に入る前の注意点などをチェックしました。

実習では、刷毛やローラーといった道具を使い、

基本となる板・壁のような広い面・鉄柵の塗り方を学びました。

刷毛の正しい持ち方や、ペンキ溜まりのできない塗り方など、

すぐに役に立つ知識が盛りだくさんです。

次から次へと先生を呼ぶ声がとび、非常に賑やかな一日でした。

「刷毛に塗料がつくから、プロは刷毛を一定の方向に置く。

だから缶のあちこちからペンキが垂れているのはダメ」など、

職人ならではのお言葉もいただきました。

 

次回は、5月に「プロが教える!ペンキ塗り教室」を開講します。

日程を二日に増やし、より詳しく塗装について学び、

皆さんの疑問にお答えできるようになりました。

また一日目の座学の回では、

ご要望の多かった「見積もり書」についてお話していただきます!

ご家庭で作業に取り掛かる前に、プロ中のプロにペンキ塗りを教わって見ませんか?

お申込はこちら【プロが教える!ペンキ塗り教室】

講座チラシ【匠】ペンキ塗り教室(0519)[PDF:799KB]

 

平成30年3月3日開講

くらし会館横浜クラシック家具ダニエル『家具の学校』作品展・開催中!2018年03月23日

当館2階の工房で、横浜クラシック家具ダニエル『家具の学校』有志による

交流作品展を開催しております。

イスなどの家具はもちろん、食器やおもちゃ、オーディオ機器まで!

木という素材の温かみや重厚感にうっとりしてしまいます。

展示は25日(日)まで。

どうぞお立ち寄りください。

 

また、9月に開催する「イス作り教室」も受講者を募集しております。

同形のスツールも展示中ですよ。

お申込はこちらから→イス作り教室~スツール編~

会館3/14(水) AED講習を受けました2018年03月16日

今月の休館日は、AEDと心肺蘇生法の講習会を行いました。

器具の取り扱いや、心臓マッサージのやり方を詳しく教えていただき、

全員で実習しました。

技術はもちろんですが、

「周囲の人に呼びかける」

「具体的な指示を出す」

など、大事なことを教えていただきました。

中消防署予防課のみなさんありがとうございました。

 

平成30年3月14日実施

会館【お知らせ】横浜市経済局主催 技能者経営力向上講座&美容師職場体験会2018年03月10日

技能職者経営力向上講座

業界の常識は非常識!?

「日本人形の経営改革ストーリー」

横浜市では、技能職者の皆さまが抱える「後継者の育成」や

「販路拡大」などの課題に対する、情報提供や先進事例

などをしょうかいするための講座を開催しています。

第2弾となる今回は

企業向けCSコンサルティングや人材育成などを行うほか、

中所企業診断士としても活躍されている上岡実弥子氏を講師とし、

株式会社ふらここ代表取締役 原英洋氏をゲストにお迎えします。

(主催:横浜市経済局)

◆お申込方法、詳細はこちらのホームページをご覧ください *締切 平成30年3月14日(水)

http://www.city.yokohama.lg.jp/keizai/koyo/kinpuku/20180205170232.html

(横浜市経済局雇用労働課)

 

春休み 技能職体験―美容師―

中学生、高校生の皆さまの「憧れの美容師」職場見学&体験会

美容師になりたい!

美容業界に興味がある!

という方はぜひご応募ください。

実際に現場に行ってお仕事を見学したり、体験していただきます。

きっとお仕事に対する新しい発見!とワクワクがあります!

(主催:横浜市経済局 協力:一般社団法人一生美容に恋する会)

◆お申込方法、問合せ等はこちらのホームページをご覧ください *締切は平成30年3月14日(水)【必着】

http://www.city.yokohama.lg.jp/keizai/koyo/kinpuku/20180227175745.html

(横浜市経済局雇用労働課)

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.96”館長より 2018/3/92018年03月10日

◆◇館長より『期末と鍼灸』◆◇ 
啓蟄が過ぎ、木蓮の蕾が日に日に膨らんできました。
ぽかぽか陽気の日もあれば、嵐のような日もあり、
今年は特に寒暖差のある日が続き、少し体に堪えますね。
「寒暖差疲労」とならないよう、過ごしたいものです。

3月は気温も上がったり下がったりと忙しいですが、
会館も期末・期初に向けて忙しい月です。
直近では、601料理室のガス台とオーブンを交換しました。
これから8階会議室の机交換や和室の畳替えも控えています!

そんな忙しさや疲れを癒す、わけではありませんが
今月は「鍼灸マッサージ師」さんをご紹介します。
今回、お邪魔したのは弘明寺にある「荒井鍼灸院」です。
鍼灸マッサージ師さんも国家資格を持つ技能職、職人さんです。
「鍼は怖い・・・」と思われる方もいらっしゃいますが、
私自身は好んでいます。施術が終わると体がぽかぽかします。
固まっていたんだな・・・(苦笑)と思います。

お話をお聞きし印象的だったのは
「一生勉強、健康」
知恵と工夫、経験を応用し「今」や「個々」に合せながら
より適切な治療を続けるためのシンプルな言葉には
深い意味と思いがあるように感じました。
当館ブログに掲載しておりますので、御覧いただければ幸いです。
https://gibun.jp/report/2018030700010/

来月は新年度がスタートし、4月7日(土)には「手づくり市」も開催いたします。
様々な手づくり品のアイディアや手仕事に感心するばかりです。
お気に入りの手づくり品を探しに、ぜひお運びくださいませ。
皆さまのご来館をお待ちしております。

次回は春先の生き生きとした清明の頃、またお便りさせていただきます。

平成30年 啓蟄
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀


※ご協力ありがとうございました!
南区大橋町「荒井鍼灸院」荒井様
http://www.hariq.info/arai-shinkyuin/

一般社団法人横浜市鍼灸マッサージ師会
http://www.hamahari.com/

会館【ハマの職人 第3号】 ~この横浜に継承したい技の話~2018年03月08日

<鍼灸師> 荒井 務氏

<創業秘話>

昭和54年、弘明寺(南区大橋町)で荒井鍼灸院創業。
鍼灸師のお父様の影響で、鍼でさまざまな不調を治すことに魅力を感じ、
また地元で生きていくという思いもあって現在の鍼灸院を開業されています。

<職人のしごととアイテム>


鍼灸マッサージ師の荒井先生にお話を伺います。
荒井先生は、肌はつやつや、とってもお元気でなんだかほっとする雰囲気です。

鍼治療とは、経路に沿って経穴に鍼をさしていくことで、
自らの治癒能力を高めることです。
先生の施術は、置鍼(ちしん)という手法です。はじめに、足首付近の三ヶ所のうち、
1番2番3番のどこが痛いかを確かめます。そしてお腹を触診し、スタートです。
鍼はチクッとし、悪いところはジーン。そして深いところはズシーンと響きます。
ただ鍼は痛いものではありません。
施術後は、診断前に痛かった部分がなくなります。本当に不思議です。

 
鍼灸で難しいところを伺うと、

  • 即効性を求められる事
  • 症状のつらいところが軽くなると、別の場所が痛くなってきたと訴える人がいること

という答えでした。
これは、自分でも気づいていなかった隠れた症状や痛みを感じたということです。
そのため、まずは全身を診てもらうことをオススメします

「一言で職人とは」という問いに対して、
“自分の目標を持ち、こだわりを持って極めること”という答えが返ってきました。
鍼一本での治療にこだわり、先生は定期的に勉強会に参加され、さまざまな交流をされています。
「鍼の世界は、奥が深い世界なんだ。一生勉強だよ」と、言葉の重さがとても響きます。

また、鍼灸師とは国家資格が必要な仕事であることを知って欲しいとの事。
一般社団法人 横浜市鍼灸マッサージ師会では、
スポーツ鍼灸マッサージトレーナーとしてマラソン大会等にも参加し、啓蒙活動も行われています。

最後に「やりたい事がいっぱいあって、退屈している暇なんてないんだよっ」
おっしゃるイキイキした笑顔が印象的でした。
取材に協力していただいて本当にありがとうございました。
そういえば私の顔のコリがすっきり!感謝です!

取材日:2018年3月2日(稲葉由紀)

横浜市南区大橋町「荒井鍼灸院」荒井さま
http://www.hariq.info/arai-shinkyuin/
一般社団法人 横浜市鍼灸マッサージ師会
http://www.hamahari.com/index.html

会館第53回製図コンクール2018年03月03日

現在1階の匠プラザで「第53回製図コンクール」の展示をしています。

こちらは横浜建築高等職業訓練校が主催です。

ぜひ製図に添えられたコンセプトを読んでください。

さまざまな家族に向けての考えやアイデアが込められていて、とても面白いですよ。

3月10日(土)まで展示しています。

会館書き初めコーナーにご参加いただきありがとうございました!2018年02月18日

書き初めコーナーにご参加いただきまして、ありがとうございました。

今年の目標、

パッと思いついた言葉など、

皆さん思い思いの書を書いてくださいました。

現在は「館長賞」「スタッフ賞」「ユニーク賞」として4作品を展示中です。

お心当たりの方はスタッフまでお声かけください!

 

1階匠プラザは、開講以来の横浜を支えている職人道具を展示した「職人博物館」

横浜発の商品を扱っている「技文市」が通常営業しています。

お気軽にお立ち寄りください。

 

設置期間:平成30年1月4日~1月31日

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.95”館長より 2018/2/102018年02月10日

◆◇館長より『書初めと看板』◆◇ 

立春となりましたが、まだまだ寒い日が続いています。
とはいえ、梅の花も開花し始め、春に向かっています。
本格的な春が待ち遠しいですね。

さて、匠プラザでは1月中「書初めコーナー」を設置しておりました。
昨年に続き、選ばせていただきましたのでご紹介します。
◆館長賞「空」
のびのびした大きな文字に気持ちも大きくなるような感じがしました。

◆スタッフ賞「夢をもって」
今年1年「夢をもって」なんてステキだなと思いました。

◆ユニーク賞「おめでとう」
ほっとする感、ゆったり感、素朴感がなんとも言えず。
思わず微笑むめでたさ。絵と書が一体になって面白い。 

ご協力ありがとうございました!上記の賞の文字を書かれた方は、
お申し出いただきたくお待ちしています。

続いて、前号に続き技能職のご紹介です。
今月は「屋外広告美術協同組合」いわゆる「看板屋」さんです。
屋外広告技能職の三村さんと大川さんからお話を伺いました。
→詳しくはこちら https://gibun.jp/category/report/more.html

印象的だったのは
一言で言うとどういう仕事ですか?とお聞きしたところ「何でも屋」とのこと。
「何でも」ってスゴイ!!

職場と現場にお邪魔させていただきましたが、「百聞は一見にしかず」
新しいデジタルの道具(パソコンや大型プリンターなど)もあれば、
画像でご紹介している年代ものの糸のこのような機械もありました。

文字や画のデザインもすれば、看板枠の溶接や電気工事、
取付には高所作業車で操作、シートを貼る作業は内装屋さんのようです。

クリエイティブからガテンまで。だから「何でも」
柔軟な発想で器用に「一人何役も!」という印象でした!

次号もまた違った職種の職人さんをご紹介します。

一雨ごとに春になってまいりますが、寒暖差の日々ですのでご自愛ください。
次回、啓蟄の頃にまたお便りさせていただきます。

平成30年 立春
横浜市技能文化会館館長 山口亜紀

※ご協力ありがとうございました♪
中区富士見町「有限会社三村看板店」三村さん
中区共進町 「大川レタリング」大川さん

会館【ハマの職人 第2号】 ~この横浜に継承したい技の話~ 2018年02月09日

  

<屋外広告士> 三村 嘉延氏 、三村 光一氏

<創業歴史>

中区富士見町にある三村看板店は四代目の三村嘉延氏、五代目の三村光一氏で営んでいる。  
戦時中は場所を移した事もあったが、現在まで、富士見町で看板店を続けている。

<ものづくりを支える職人アイテム>

    

今回「看板店」の作業所と運良く、看板の取り付け現場(新規店舗の看板取り付け)を見学することができ、
「クリエイティブでフットワークが良い」「面白い仕事!」という印象を持ちました。  

まず、何故「クリエイティブ」なのか!  
「看板」は様々な種類があり、 
掲示板・店舗の看板・施設や学校の看板、及び表示物(サイン)と種類をあげれば沢山。  
ずっと長く使うものもあるけれど、イベントなどその日だけのものもある。  
素材、形状、大きさもさまざまです。  
文字がプリントされているものもあれば、文字が浮きだしているのもある。  
看板の役割も異なります。店舗を代表するサインもあれば、無機質な表示もある。  
職人は、お客さまが求めるイメージを1点1点形にしていきます。  
同じものを大量につくるのではなく、全てオリジナルのオーダーメイドです。  
光一氏に「印象に残っているお仕事」を伺うと、「今まで扱ったことがない材料を使って  
看板を作った時の事」という答えでした。  
常に違うもの、新しいものに柔軟に向き合い、形にする看板職人の仕事は本当にクリエイティブです。  

そして、「フットワーク」について!  
今回、新店舗の看板の取り付け作業現場を見せていただきましたが、  
あっという間に高い足場にのぼっていき、2階の外壁に看板を取り付けてしまいました。  
迷いがなく、さすが職人です。さらに内装の作業まで短時間でこなしていました。  
「看板店は何でも屋」なのだそうです。取り付け作業では電気配線の知識も必要ですし、  
高い場所の設置もあれば、地面を掘って取り付ける事もある。  
もちろん、細かい手先の作業も出来てしまう。  
何でも臨機応変にそしてスピーディーに仕事をこなしていくのです。  
今回は、三村さまのフットワークの軽さもあり、急きょ近くにある共進町の看板製作店、  
大川レタリングにも伺わせていただきました。  
大川レタリングは困ったときは三村氏にとって「助け合う」存在なのだそうです。  
時には競合する存在でもあるけれど、お互いに良いやり方を教えあったりするそうです。  
大川レタリングではとても大きな看板を製作している最中でした。  
突然の訪問に対しても、快く今まで製作した看板を紹介してくださりました。  
多岐にわたる看板や取り付けのお話など驚きの連続でした。  

最後に、嘉延氏の「どう作るかわからなくても、仕事を請けちゃうんだ!!」という笑顔が  
とても格好良かったです。その言葉の裏には自分はどんなものでも作れるという自信と  
挑戦する心
が見えました。  
取材した私にとって、今まで知らなかった看板職人の世界でしたが、大変面白く  
ぜひ皆さまに「看板」に興味を持って見ていただきたいと思いました。  

取材日:2018年2月7日 (近江玲奈)


横浜市中区富士見町 「三村看板店」 三村さま 
 電話: 045 261 2263
 横浜市南区共進町 「大川レタリング」 大川さま 
 電話: 045-731-2555