技文レポート

会館12/26 年末のご挨拶2012/12/26

いよいよ年の瀬が近づいて参りました。
皆さまにとってどんな1年だったでしょうか?
技能文化会館では、
さまざまなことにチャレンジした年でした。


年末年始(12/29~1/3)は
当館も休館となります。


今年も当館をご利用いただきまして、
誠にありがとうございます。
来年も、より一層のご愛顧をいただけるよう、
スタッフ一同、心よりお願い申し上げます。
皆さま、よい年をお迎えください。

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.12”館長より 2012/12/252012/12/25

『暮れていくこと』

市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

仕事人である私たちの“暮れ”の行事と言えば、
忘年会と納会。
年末行事にちなんで「記憶」の話をします。

脳の働きからすると、人間は忘れる存在だそうです。
短期の記憶は3日ほどしか持たず、昨夜の夕食を
思い出せないのもこれに当たります。
理屈の上では、忘年会を開かずとも自然に忘れます。

一方、脳には長期記憶という機能もあります。
短期記憶がすぐ一杯になり、古いものをどんどん
捨てる(忘れる)とすれば、
長期記憶は、たまにしか使わない大きな箪笥の引き出しに
丁寧に畳んである着物のような存在、ということです。

人の記憶の仕組は、ITの世界のメモリーと
根本的に違います。
人の記憶は、事実だけでなくその時の感情や思いが
セットになって長期に保存されるそうです。
子供の頃の楽しかった記憶が今もって鮮明に思い出されるのは、
その時感じた思いや感情が一緒だからです。

起きた事実は、いずれ忘れ去られ過去になります。
忘れなくても、記憶は曖昧になり不確かになり風化します。
それが、人です。
一方、私たちの心の箪笥には、風化しない感情が残ります。

思いや感情は、過去のものでも「今」に輝きます。
思い出す度、切なくなったり嬉しくなったりするのが
その証です。
事実は過去を、感情は「今」を生き続けるのです。

だとすると、
忘年会の本当の目的は、人間本来の(忘れる)性質を
詫びる行事なのかもしれません。
納会とは、仕事や商品だけでなく、
今年起こった事実への思いや感情を、
心の箪笥に「納める」儀式ではないかと。

年の瀬に、「忘れ」を受け入れながら、
その時、あの時に感じた思いや感情を
心の箪笥に大事に「納め」ていく。
事実は、時と共に風化し過去になりますが、
納めた思いは、「今」に生き続ける。
それが“暮れていく”ことかと。

「ノーベル賞は、過去のもの」

先日、受賞した山中教授が受賞式の後で発した言葉です。
今年一番印象に残った言葉でした。

教授には、ノーベル賞受賞さえも「忘れ去るもの」。
一方、インタビューの随所で発言された
「今後、この技術をどう活かすか?」の言葉には、
受賞の事実は風化しても「難病の人を救いたい」との思いは
ずっと彼と共にある。
そう、受賞に至った思いを心の箪笥に「納めよう」
としていると感じました。
こうして、教授の素晴らしい1年が暮れていきます。

市民の皆さまには、
今年一年間、当館をご支援いただき、
まことにありがとうございます。

私どもも、暮れていく度に皆さまと共に
“思い”を重ねていく存在でありたいと
切に願っております。

よいお年をお迎えください。

平成24年12月

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会館12/19、21 利用者の集いを開催2012/12/21

日ごろよりご利用いただいている皆さまの
ご意見・ご要望をお伺いする場として、
12/19と12/21に、利用者の集いを開催しました。


参加者の皆さまから
今後の会館運営を考えていく中で参考となる
貴重なお話をたくさん伺うことができました。
本当にありがとうございます。


さまざまなご質問に対する受け答えと共に、
職員紹介や会館の活動状況の
説明をさせていただきました。
今後も利用者の皆さまと共に、
より良い会館運営を行うため、
定期的に利用者の集いを開催します。
皆さまのご参加をお待ちしております!

会館12/15 1~3月開催講座 申込受付中です!2012/12/15

当館 入口脇には
新講座のご案内と編み物の見本をディスプレイ
しています。
皆さまお気づきになられましたでしょうか?


1~3月開催講座の受付を開始しました!
当館入口にも、講座一覧を掲示しています。
ぜひご覧ください。
『寒い時期は じっくりと 暖かく』を合言葉に、
皆さまにじっくりと取り組んでいただける
ラインナップをご用意いたしました。


1月からスタートする講座は、
新春スペシャル 口腔ケアで心と身体を美しく!

リクエストにお応えして!

 はじめてのヘアピンレース編み

寒い冬にピッタリの料理講座

パワーアップ!財務諸表・簿記講座

パソコン講座は複数受講でお得に!

などなど。
皆さまのお申し込みをお待ちしております!

会館12/12 休館日は全員で大掃除!2012/12/12

毎月第二水曜日は休館日。
今年最後の休館日はスタッフ全員で大掃除です。
なかなか出来なかった
ブラインドの掃除もやります。


掲示物の跡が目立つ壁もゴシゴシ消していきます。


テーブルも念入りに雑巾がけ。


そして、和室の障子も
悪戦苦闘して張り替えました!
ご利用の皆さまに
快適に過ごしていただきたいと思っています。
今年で26才になる会館は
老朽化も目立ってきました。
みんなで長くキレイに使いたいですね!

会館12/10 クリスマスの飾り付けを行いました2012/12/10

当館入口横の行事案内スペースも、
すっかり冬景色となっています。


1階 匠プラザ入口には、
大きなクリスマスツリーが、
会館をご利用される皆さまを
お出迎えしています。


1階 入口脇の貨室案内版の脇には、
花卉装飾の横浜マイスター小泉さんの、
クリスマスリースが飾られています。
立体的な装飾が大変素晴らしいので、
是非ご覧になってみてください。


1階 匠プラザ内受付では、
小さなサンタクロースがお待ちしています。
今年も残りあと僅かとなりましたが、
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.11”館長より 2012/12/102012/12/10

『宿るもの』

市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

先月、生まれて初めて着物を新調しました。
今年の夏、当館で取り組んだ浴衣dayに触発され、
和装の世界に思い切って飛び込みました。

引き渡しの時。
和紙に包まれた着物を開けた瞬間、
「これが私が選んだ反物?」と、
そこには、見まがうばかりの異彩を放つ
着物がありました。

まさに、命が宿る。。。。
魂の息吹を感じた、驚愕の体験でした。

その感想を率直に作り手にお伝えすると、
とても喜んでいただきました。

「昔から、着物には気が宿ると言いますか、
 作り手の思いが入り込み、
 それで着る方が護(まも)られてる、
 とも言われてたんですよ」と。

正装やいざという時の“それなりの着物”には、
形や形式だけでなく“魂”が込められているのだそうです。

作っていただいた着物は、
作り手の創意工夫があらゆる面でなされており、
それも驚きでした。
その一つ一つに作り手の技が光り、
着る人への深い配慮と相まって、
ますます輝きを増しています。

長年もの間、磨き上げられた技が随所に光る着物。
そして、何よりその着物に込められた着る人への深い配慮。
これぞ、まさに手間暇かけて作り上げる職人技かと。

手作りにしかないもの。
それは宿る魂。

分身である道具に宿る魂は、
労わりと慈しみ。

作った作品に宿る魂は、
技へのプライドと
相手への深い配慮。それこそ、愛。

今年の冬、私は愛に護られ着物を身に纏います。

平成24年12月

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会館12/8 技文農園も冬模様2012/12/08

寒風が吹きすさぶ中、
技文農園も防寒対策施しています。


当館の脇道は強い風が吹くために、
防風ネットを設置しました。


また作物たちの土の上に藁を敷き詰めました。
ブロッコリーやレタスの葉は、青虫に食べられ
ところどころ穴が開いています。
当館の農園の作物は、
『虫が食べるほど美味しい』という証です。

12/2(日) 「クリーニングのプロから教わるアイロンのかけ方」開催2012/12/02

12/2(日)神奈川県クリーニング生活衛生同業組合
の皆さんを講師に迎え、
匠の学校「クリーニングのプロから教わる
上手なアイロンのかけ方」を開催しました!
日常的に使用するアイロンですが、
わからないこと、困っていることも多く
皆さん興味津々です。


まずは、
アイロンがけの基本「ワイシャツ」のかけ方
を実演いただきました。
マイスターでもあるプロの使うアイロンは4.2kg。
ずっしり重いのですが、
圧力がかかってピシッと美しい仕上がりです!
プロの手仕事を間近で体感し、ため息と拍手です。


続いて、各自で持参した
「アイロンがけに苦労しているもの」
のアイロンがけです。
霧吹をかけて、肩、カフス、袖…と
アイロンプレスの手順にそって実践です。


プロのアイロンも使ってみました。
家庭用アイロンは滑るように使用しますが、
プロ用は圧して使用します。
もっと教えていただきたい!との声も
多数いただきました。
次回開催の折には皆様ぜひご参加ください。
講師の皆さん、ありがとうございました!

>>【講座情報】匠の学校はこちら

農園11/30 農園のミントでお茶を淹れました。2012/11/30

技文農園で立派に育ったミントの葉。
枯らしてしまうのはもったいないため、
摘み取った葉を使って、
ミントティーを淹れました。


当館スタッフの誕生日が近いこともあり、
用意されていた横浜銘菓のケーキを切り分けて、
昼食のデザートにいただきます。


爽やかなミントの香りで
リフレッシュされたスタッフ達は、
笑顔と共に新たな気持ちで
また本日も皆さまをお出迎え致します。

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.10”館長より 2012/11/252012/11/25

『引き継ぐもの』

市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

先日、当館で行われた横浜マイスターまつりが盛況に終わりました。
10月の技能まつりに続き、毎年恒例となった
地元技能職を代表する横浜マイスターの方々の行事です。
(今年は15回目。詳細は【こちら】を参照ください)

工業化・自動化全盛の時代にあって
人手によるものづくり、技の世界観を
多くの市民の方に触れていただくことが目的です。

実は、私の父も職人でした。

まつりの会場で、
父と同業のマイスターの方のコーナーを
覗いた時のこと。
机上にある
糊付けのための水を入れる独特のトレー、
業務用アイロン、アールのある特殊な定規、、、、など
マイスターの道具を見た瞬間、幼少期の自分に戻りました。
父の仕事場で道具をおもちゃ代わりに無邪気に遊ぶ自分に。

道具は、職人さんの魂とも言われます。
プロの技を生み出すにはなくてはならないもの、
ですから。
一方、道具は「魂が宿る」「魂をつなぐ」
ものでもあるように思います。
まつりの会場で目にした道具は
父のものではありませんでしたが、
その瞬間、父の職人としてのこだわり、プライド、
熱意を道具を通じて初めて感じたように思います。

その父も5年前に他界しました。
家業を継がなかった私は、生前、父の職人としての魂を
感じることはありませんでした。
むしろどこか距離を置いていたように思います。
親不孝の息子でした。

職人さんが集う横浜マイスターまつりは、
その魂も集うのかもしれません。
もしかすると、
私たちは、その技能・伝統の継承だけでなく、
その魂こそ後世に引き継ぐものなのかもしれない、
と感じました。

手づくり
ものづくり
魂(こころ)づくり

その磨き上げられた技と人間性こそ、私たちの宝ではないかと。

皆さんは、どうお感じになられますか?

平成24年11月

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会館11/21 サンタさんからプレゼント!2012/11/21

1階の匠プラザ前に、
少し早くクリスマスツリーを飾った当館に、
サンタさんから早めのプレゼントが届きました。


財団法人日本宝くじ協会様から、
ベビーカーと車椅子が1台ずつ寄贈されたのです。


当館をご利用される皆さま
車椅子やベビーカーの使用をご希望の際は、
1階匠プラザ内受付にお気軽にお申し出ください。
皆さまのご利用をお待ちしております。

11/18(日)「第15回横浜マイスターまつり」開催2012/11/18

横浜市では優れた技能職者を
「横浜マイスター」として選定しています。
11/18(日)、横浜マイスターが一堂に会し
市民の皆様へその優れた技を披露する場として
「横浜マイスターまつり」が開催されました。
開会式では、15回記念に
林文子市長がご挨拶されました。


マイスターまつりは技能文化会館の全フロアと、
会館前の大通り公園の一部を使って催される
大イベントで、今年で15回目を迎えます。
マイスターの技や作品を間近でみることができると
いうことで、来場者の方々は興味津々で
マイスターの話に耳を傾けていました。


『食の横浜マイスター 料理の饗宴』
ということで、 当日はマイスターの料理を
味わうことができました!
来場者の方々は、匠の技と魂と料理によって、
気持ちもお腹もいっぱいで楽しまれていました!


タレントの松本梨香さんをレポーターとして、
テレビ神奈川の番組『ありがとッ!』の取材が、
行われました。
以下の日程で、マイスターまつりの様子が
番組内で放送されます!
■1回目の放送 11/20(火) 12:00~14:00
■2回目の放送 11/27(火) 12:00~14:00

会館11/12 貨室の付帯設備に書画カメラを導入!2012/11/12

書画カメラ(実物投映機)はパソコン不要で、
紙資料などをそのまま簡単に投映することが
できます。是非、ご利用ください。
※ご利用には、プロジェクターが必要です。


ご利用料金は以下のとおりです。
①書画カメラ(単品)
 1,000円
②書画カメラ+PCプロジェクター(セット)
 2,500円
皆様のご利用をお待ちしております!

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.09”館長より 2012/11/102012/11/10

『人は大豆』

市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

前回の発酵食品に続き、またもや大豆の話題です。

先日、当館主催事業「匠の学校」で手作り豆腐に
挑戦しました。

製造工程としては予想外にシンプルでした。
(詳細は【こちら】をご覧ください)
しかし、、、、
大豆のつぶし方、火加減、混ぜ方、にがりの入れ方、
“かくはん”のさせ方など、各工程ごとに微妙な
さじ加減で味も品質も大きく異なり、
作る人によって十人十色の味に変化。
まさに作り手=職人さんの経験と勘が
豆腐の味と品質を左右します。

更に驚いたことは「捨てるものがない」こと。
作る過程から、豆腐以外に湯葉、豆乳、おから、
が生まれます。
唯一捨てる「“かくはん”しなかった水」も
これで白木を磨くとピカピカになるそうです。
たった一握りの食材から、これほどの食品と用途を
引出した先人の知恵に脱帽です。

前回は味噌醤油など発酵食品、今回は豆腐と、
古来より伝わる大豆の食品加工技術を話題にしました。

共通するのは、
「素材(大豆)の魅力を余すことなく引出す」
「全てを無駄にしない。捨てない、大切に利用する」
「人の経験と勘が仕上りを左右する」
ということ。

ふと、素材(大豆)を「人材」に置き換えたら、、、、

「人材の魅力(可能性)を全て引出す」
「人材を無駄にせず、人材を大切にする」
「経験と勘によって人材は磨かれる」と。

私たちは、
「人が手間と隙をかけることにこそ、現代という難しい時代を
 生き抜く技と知恵がある」
と信じています。

皆さんはどのようにお感じになられますか?

平成24年11月

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11/3(土) 匠の学校「お豆腐屋さんから教わる手作り贅沢豆腐」開催2012/11/03

横浜豆腐商工業協同組合の皆さんを講師に迎え、
「お豆腐屋さんから教わる手作り贅沢豆腐」を
開催しました。
健康にいいとされ、
海外でも注目されているお豆腐。
そんなお豆腐を毎日食べている講師の皆さんは
お肌がピチピチです。


作り方は単純で、
理科の実験をみているようでした。
ただし、美味しいお豆腐にするための
細かな職人技がたくさん!


豆乳ににがりを入れて
固まってきたお豆腐を型にいれます。
にがりの入れ方、かき混ぜ方のコツも教えて
いただきました。


木綿豆腐の完成です。
出来立ての温かいお豆腐は
たまらない美味しさです!
豆腐・豆乳・おからと全てが食べられる豆腐作り。
次回開催の折には皆様ぜひご参加ください。

>>【講座情報】匠の学校はこちら



農園11/2 秋の農園はじめての収穫です!2012/11/02

野菜たちを植えて、1ヶ月が経ちました。
レタスやサラダ菜が瑞々しい葉をつけています。
収穫時には、葉の根元から、
大きく育ったものを千切りとっていきます。


野菜を収穫していると、通りを歩いている方々に、
『おーこんなところで、
こんなに立派に育つんですね!』と
よく声をかけられます。
そんなときは我が子のことのように誇らしげに、
笑顔で『そーなんです!』と
応えるスタッフたちです。


ミントもこんなに立派に育ちました。
清涼感のある爽やかな香りがします。


秋の農園も、
初収穫でこれだけの野菜がとれました!
採れたて新鮮な野菜は、
手作り味噌やマヨネーズをつけるだけで
絶品です!

10/25 第46回横浜市技能功労者表彰式開催2012/10/25

横浜市では、永年同一の職業に従事する
功労顕著な技能職者の功績を称え、
技能職の振興を図ることを目的に、
表彰事業を毎年実施しています。


本年度も、当館2階多目的ホールにて
第46回横浜市技能功労者表彰式、
第44回横浜市優秀技能者表彰式及び
第 4回横浜市技能職者奨励賞贈呈式を
合同で開催しました!


横浜市技能職者奨励賞を受賞した
鈴木 崇志(すずき たかし)さんは、
34歳と若手のパティシエです。


今回の受賞者は以下のとおりです。
横浜市技能功労者  60人

横浜市優秀技能者  64人

横浜市技能職者奨励賞 1人


受賞された皆様、おめでとうございます!

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.08”館長より 2012/10/252012/10/25

『腐敗と発酵』

市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

当館主催事業「くらしの学校」で人気を博している企画に
『麹クッキングシリーズ』があります。
昨今の塩麹ブームがキッカケとなってか大変人気です。

麹とはカビ菌の一種で、タンパク質を栄養素として分解して
様々な酵素を出します。
肉を柔らかくしたり旨味を引出したり、これも酵素の働きです。
近頃では、消化にもよく健康にもいいことが分かり、生酵素
なるものも販売されています(私も愛飲しています)。

これらは、全て発酵技術です。食品を腐らせて(腐敗)、
別物へと「進化」させます。
味噌、醤油、食酢、みりん、清酒、焼酎、泡盛、漬物など、
基本食材(米・麦・大豆など)があれば、何でもできる。
高温多湿の日本の風土にあって食品の保存にも適し、
栄養学的にも優れている、まさに生活必需の万能技術です。
それが、見えないカビ菌(麹)による腐敗の力だとは、
感動すら覚えます。

一方、
現代の私たちは、「菌」「カビ」と聞くと忌み嫌います。
昨今の無菌、除菌ブームが代表例で、なんでも除菌です。
昔に比べ世の中は衛生的になっているように思えますが、
アレルギーや花粉症など現代人の耐性が低下しているように
感じてしまうのは私だけでしょうか?

ある方から聞いた話ですが、
無菌除菌のやり過ぎは、善玉菌までも殺してしまい、
生物本来の耐性を低下させるそうです。
目には見えませんが、菌も生き物なのです。
そう、人間や動物と同じように、自然、この世界を
構成し調和させる生物なのです。
私達の身体の中、特に腸内には何千種類という菌がいるそうです。
(ちなみに、ウィルスは生き物ではありません)

「腐敗」が「発酵」につながると気づいた昔の人は
「菌が生き物であり自然の一部である」
と知っていたのではないか、私はと思いました。
だからこそ、菌を廃除するのではなく「うまく利用する」
「付き合おう」「取り込もう」として、発酵という叡智を
生みだしたのではないか、と。

当館は、
「人が長い年月をかけて創り出した技能・技術には、
 現代という難しい時代を生き抜く技と知恵がある」
と思っています。

菌、カビ、麹、、、全て見えない力(発酵と腐敗)を
持っています。
昨今の除菌ブームと麹ブームに
皆さんは何をお感じになられますか?

平成24年10月

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10/14「第33回よこはま技能まつり」開催2012/10/14

10/14 「よこはま技能まつり」が
横浜公園で開催されました。
横浜市技能職団体連絡協議会主催で、
横浜市の職人さんたちが一堂に会し、
販売や体験会を通して
技能の紹介をするイベントです。


今回は私たち技能文化会館も出店。
つきたてのおもちやぜんざい、
あご出汁を使った特製のおでん、
会館講座で人気の発酵食品などを
販売いたしました。


涼しいお天気も相まって、
温かいおでんやぜんざいが大人気!
おもちを焼いても焼いても
追いつかない状況でした。
特におでんはお昼には完売となってしまいました 。


お子さんにちょうどいいサイズの臼と杵を使い、
ブースの前でもちつき体験会も行いました。
みんな初めてのことに戸惑いつつも
楽しんでいたようです。


お昼過ぎから小雨が降ってきたのが残念でしたが、
たくさんの方にお越しいただきました。
おかげさまで全て完売となりました。
ありがとうございました。

来年も続けて参加いたしますのでお楽しみに!

農園10/12 秋の技文農園スタートです!2012/10/12

技文農園を楽しみにお待ちいただいていた皆さま、
お待たせいたしました。
秋の技文農園がスタートしました!


今回は、野菜だけでなく、
沿道を行き交う方々の目を惹くように
華やかにお花も植えました♪
可憐なビオラです。


今回植えたものは、
レタス、サラダ菜、ミント、
わけぎ、ブロッコリーなどの
葉物野菜です!


美味しく育ってほしいと、
毎日せっせと水を与えて、
初収穫の日を楽しみにしています。
どうぞ、当館にお立ち寄りの際は、
入口脇の農園をのぞいてみて下さい。

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.07”館長より 2012/10/102012/10/10

『秋麗(うらら)』

市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

一時期、俳句短歌がブームになったことがあります。
短い文章、限られた字数にもかかわらず、
心に響く深遠なる世界。

これまた、ブームになりましたが、
○○川柳として一般の方からの応募で入賞を
決める企画が今でもあります。
その作品を読むと時節・時代を鋭く切り取った
描写力が光っています。

ふと感じるのは、
私たち日本人が、昔から短いこと儚(はかな)きこと、にこそ
奥深さを感じる民族だったように思います。

国学で有名な本居宣長は、日本人の本質を
“もののあわれ”と表現しました。
春夏秋冬、四季折々に移りゆくその一瞬の変化を
僅(わず)かであるがゆえに「美しい」「愛おしい」
と感じるその心だそうです。

だからこそ、短歌、俳句など短い言葉に
その儚(はかな)さを込めたのでしょうか。

季節は秋。
夏の一瞬の儚(はかな)さに思いを馳せつつ、
私も一句。

『秋麗(うらら) 瞬(まばた)きする間に うろこ雲』
*秋麗(あきうらら):良く晴れた秋の空

秋満載の当館をぜひご利用ください。

平成24年10月

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会館9/29「技文フリーマーケット」開催2012/09/29

9/29(土)
「技文(ぎぶん)フリーマーケット」を
開催いたしました。
初めてのイベントでしたが、
当日はたくさんの方にご来場いただきました。


当館も出店ブースを構え、
スタッフが持ち寄った服やCD、おもちゃ、
陶芸講座の陶器などの
リユース・リサイクル品を販売しました。


出店者やご来場のお客さまには非常に好評で、
「次はいつ開催されますか?」のお声を
たくさんいただきました。
スタッフも直接お客さまと会話を楽しみながら
販売をいたしました。


出店者・ご来場いただいた皆さま、
本当にありがとうございました。
よい品物に出会うことができたでしょうか?

次回開催を楽しみにお待ちください!

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.06”館長より 2012/9/252012/09/25

『祭りと市』

市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

先日、「技文市」を開催しました。
地元技能職や会館事業関係者による手作り商品の販売を行い、
ずいぶん賑わいを見せました。

今月末(29日)には、フリーマーケットを開催します。
これも現代版の“市”です。

各所では、秋祭りで賑わっていましたね。
技文では、来月14日に技能“祭り”に出展します。

秋は“祭り”と“市”で盛り上ります。

古来、
五穀豊穣など生活の糧を天地自然、神仏に祈り感謝する場が祭り、
収穫物を皆で分け合い生活を支える場が市、
だったそうです。

品種改良などの科学技術がなく、
流通網が整備されていない時代には、
とても大切な場であったことは容易に想像できます。

祭りで、
一つになって神輿を担ぐ
一つになって踊る
一つになって楽しむ

市で、
お互いに足りない物を交換する
余分なものを分け与える
皆で一つの恵みを分かち合う

普段は、ばらばらである人と人とが
老若男女、立場・身分に関わらずつながっていきます。
身近な場所で人が出会いつながり合う場が
四季折々の“祭り”や“市”として生活に
根付いていたようです。

私たちは、古の思いに馳せながら、
技能文化会館らしい“祭り”と“市”を企画します。
新たな市民の皆さまと出会いつながる機会をと。
皆さんもつながってみませんか?

平成24年9月

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9/22(土) 29(土)匠の学校「素敵なのにカンタン!ブラウスづくり」開講2012/09/22


9/22(土)、29(土)
匠の学校 「素敵なのにカンタン!ブラウスづくり」
を開講しました。
神奈川県洋装組合連合会の皆さんが講師となり、
ジャージ素材でドレープのあるブラウスづくりです。
ボタンも芯地も不要で短時間で縫いあがる、という
内容でしたが、さて、いかがでしたでしょうか?



まずは採寸、続いて型紙づくりです。
型紙はご用意いただいていましたが、
袖を長くしたり短くしたりと、受講生のオリジナルです。


続いて、講師に確認しながら裁断です。
最も時間を要するのが「切りじつけ」です。
最後に縫製です。縫製にも順番があります。

技能文化会館では、今後の講座も踏まえミシンを導入しました。
糸の調子が悪くなったりしましたが、
悪戦苦闘して順調に縫えるようになりました。




今回の講座では、洋裁が好きな方達が集まり教えあい、確認しあいながら、楽しんで針仕事をされていたことがとても印象的でした。



【講座情報】匠の学校はこちら

会館9/15~16「技文市(ぎぶんいち)」開催2012/09/16

9/15(土)~16(日)
「技文市(ぎぶんいち)」を開催いたしました。
職人の団体である横浜豆腐商工業組合、
神奈川県洋装組合連合会、横浜畳組合連合会、
また人気の会館講師など
技能文化会館に縁の深い方々に ご協力頂いた、
技能文化会館でしか手に入らない品々を
取り揃えた即売会です。

特に人気だったのが会館講座「麹クッキング」の
講師である日小田先生が厳選した
塩麹や味噌、出汁などの調味料です。
先生の指導の下、技文で漬けた梅干も好評でした
くらし日小田先生の講座

その日に届けられた作り立ての
お豆腐の美味しさにびっくり!
そのままでも大変美味しいのですが、
日小田先生お勧めの「あご出汁」をかけたお豆腐は
まさに絶品です。
日小田先生が厳選した調味料は
9/29(土)技文フリマ

10/14(日)技能まつりでも販売予定です!

普段なかなか目にすることのない職人の作品など、
大変珍しい商品の数々は大好評となりました。

初の試みでしたが、
たくさんの方のご来場ありがとうございました。

会館9/12 休館日は?2012/09/12

『毎月第2水曜日』は休館日です。
休館日は、お休みと思いきや、
スタッフ達は研修をしています。
今回は、横浜市消防局の方のご指導のもと、
防災訓練を実施しました!


2階多目的ホールで、救助者が!!を想定して、
タオルケットを担架代わりに使用し、
『えっちらおっちら』と階段を降りていきます。
会館スタッフの真剣さ伝わりますでしょうか?


スタッフ全員で、
三角巾の使い方を教わっているところです。
頭部を負傷した場合の、
包帯代わりに使用する方法を教わりました。
三角の布の使い道は色々あり、勉強になりました。
館内常設の消火器も、新品に入れ替えです。


防災時の対処法や連絡方法について、
防火管理者である副館長の講義です。
このようにして、皆さまに安心してご利用いただける
施設の体制づくりをしています。

会館技文便り「館長より」□■□技文便り□■□”Vol.05”館長より 2012/9/102012/09/10

『終わりの始まり』

市民の皆さま、
いつも当館をご利用いただきありがとうございます。

9月になりました。連日猛暑が続きますが、
朝夕は少し過ごしやすくなったように感じます。
夏も終わります。暦の上では季節は秋です。

当館の夏は、
しごと支援センター主催の若者向け合同就職説明会を皮切りに
親子向け『匠の学校』3講座、『子どもアドベンチャー』、
お馴染みの『パソコン講座』『くらしの学校』の麹クッキングなど、
延べ1000名にも及ぶ市民の皆さまにご来館いただき、
例年になく活況を呈していました。
明日を担う若者の真剣な眼差し、
ものづくりの世界に触れる子供たちの笑顔、
ご来館者さま同士の心弾む会話などが忘れられません。

また、
毎週金曜日の職員による浴衣を着てのおもてなしや
朝顔、風鈴、など季節感のある飾りつけを施した受付。
何人かのお客さまから、直接お褒めのお言葉や好評をいただき、
ささやかな感動を味わいました。

その夏も終わり秋を迎えます。

中国古来の老荘思想の一つである易経にある陰陽の考えとは、
終わり(陰)は始まり(陽)であり、始まりは終わりであり、
その生々流転の流れそのものが世界である、としています。
“終わり”との語感には寂寞の思いを感じますが、
既に新たな萌芽(始まり)の躍動でもあります。

当館では、夏に引き続き秋ならではの企画をご用意しています。
『匠の学校』では、ブラウス作りが始まります(22日、29日)。
今月の連休には、職人さんの手作り作品を集めて
初めての『技文市』を開催します(15日16日)。
最後の週末(29日)には、『フリーマーケット』にチャレンジします。
(出展者募集中です)
既に新しい試みが始まっています。

季節と共に変化し続ける技能文化会館にご注目ください。

平成24年9月

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館長メッセージが掲載されている
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会館10~12月講座受付を開始いたしました!2012/09/03

10月からの講座受付を開始しました!
当館入口にも、講座一覧を掲示しています。
ぜひご覧ください。


10月からスタートする講座では、
【くらし】新企画!男の料理教室

【キャリア】リニューアル!ビジネス文書

【キャリア】内容充実のビジネスマナー講座

【キャリア】パワーアップ!パソコン講座実践編
などなど、各講座新たなラインナップを
ご用意しています。
みなさまのお申込をお待ちしています!